ずっとずっと行きたくていた京都へ…。
急遽決めた、ぷらり気ままな一人旅 。
膨らむ想いを胸に「のぞみ」に乗り込み、
京都駅から、その足で向かった竹田駅。
そこからさらにバスに乗り込み、
「下久我」バス停から、細い野道を歩いていくと…
ああ、ここが… 。
目の前に立っただけで胸いっぱい。
20年来ずっと夢見てきた、憧れのお店。
営業は、金土日の3日のみ、
緑生い茂る長閑な住宅街の中に、ほっこりと佇む。
京都 「蕎麦工房 膳」
入り口の横には、広々とした打ち場が造られ、
「本日の蕎麦」は「福井県丸岡産」。
どきどきしながら扉を開くと、
「いらっしゃい」とすぐに迎えてくれる、
優しい笑顔のご主人に、にっこり奥様。
アイボリーの壁に、ゆったりとした木のカウンター
奥に大きなテーブルが一つ。
温かみに溢れた空間にも心が和み… 、
ご主人の立つカウンターの端の椅子を引き、
置かれた品書きは、もりそばと酒とビールのみ。
このストイックさがたまらない
…まずは蕎麦前。
お酒は、「英勲」 純米酒。
すっきりとしたお酒が美味しい。
目の前でさっと炙られた焼みそが添えられ、
味わい柔らかく、これも美味しい 。
これだけの名店なのに偉ぶったところ全くなく、
優しい口調で話しかけてくれるご主人、
東京のお蕎麦屋さんのこと、
共通の知人の話など、させて頂きながら…、
では、いよいよお蕎麦をば 。
頼めばすぐ、出された汁が旨い 。
薬味の山葵は瑞々しくフレッシュ、
葱は、美しく切り揃った関西らしい青葱で…、
続いて置かれた蕎麦に思わず息を飲む。
まるで妖精が降り立ったかのような、この美しさ…。
福井県丸岡産 丸岡在来種
ぷつぷつと蕎麦のホシが散り輝く、
まるでガラス細工のように透ける透明感。
手繰っただけで思わず感動、
きりっとして清流のごとき喉を伝い、
ふわりと広がる香りに、口に広がる香ばしさと甘み。
お、美味しすぎる・・・。
ずっとずっと、こうして手繰っていたい…!
知らず知らずに、溢れてくる涙を止められない。
尊い、そして愛おしい、こんな蕎麦があるなんて…。
続いて、「粗挽き」。
福井県丸岡産 丸岡在来種の挽きぐるみ
感動の嵐の中、ああ、これ又素敵
蕎麦粒が今にも飛び出してきそう。
くっと鼻に抜ける香りに
もちもちとした腰にほのかな粘り、
噛みしめる毎に豊穣たる蕎麦の味が押し寄せる。
ああ…、もう、感無量〜 。
心奪われながら手繰り終えると、
すっと出された蕎麦湯には、
蕎麦の実が添えられ、
ほんのりと濁った蕎麦湯まで、とても美味しい。
もり汁に注いで、そのままでと、
ゆっくりと余韻を噛み頂いて…
憧れのお店は、憧れ以上の素晴らしさで、
ああ、できる事なら通いたい。
心からの感動を頂いて…
ご馳走様でした〜
感動の余韻に包まれながら、
笑顔のお二人に見送られ…、
又必ずや、頂きに参ります

「蕎麦工房 膳」
京都府京都市伏見区久我東町2-22
075-934-2620
11:30~15:00
金・土・日のみ営業
禁煙
Pあり
お店のHP
- 関連記事
-
- 19関西初夏の陣④ 伏見 「いまふく」 至福の「唎き蕎麦コース」 (2019/05/13)
- '19関西初夏の陣③ 京都「かね井」 10年ぶりの感動 (2019/05/12)
- '19関西初夏の陣② 祇園 「祇園 もりわき」 料理人の手打蕎麦 (2019/05/11)
- '19 関西初夏の陣① 京都 「そば工房 膳」 感動の嵐に包まれて… (2019/05/11)
- 京都 「かね井」 (2008/03/03)
- 京都 「にこら」 (2008/03/02)
- 京都 右京区 「いしたに」 (2008/03/02)
- 京都 下京区 「たかはし」 (2008/03/01)
- 京都 北区「じん六」 (2008/03/01)
→ yuka (11/25)
→ yuka (11/25)
→ yuka (11/25)
→ トマさん (11/20)
→ chameleon-arms (11/19)