日暮里の老舗「川むら」さんが改装し、
行こう、行こうと思いつつ、早2年。
お昼を食べ逃した午後3時。
「川むら」さんも中休みがない事をふと思い出し、
急遽降り立った日暮里駅 。
千駄木へと続く「夕やけだんだん坂」、
ゆるい坂道を上り始めれば程なく、
良かった…、改装しても、昔の趣きを残してる 。
日暮里 「生蕎麦 川むら」
扉は自動扉になり、入った店内はすっきり一新、
黒を基調にした落ち着いたフロア。
明るく気持ちよく花番さんに通され、
入り口近くのテーブルに腰を下ろすと…、
目の前には、これも健在、地酒が私を誘ってる(笑)。
見せてもらったお酒のリストは、変わらずの豊富さ。
「品ぎれ」が多いのがちょっぴり寂しいけれど…、
中から頼んだのは、
石川 「遊穂」 純米酒。
淵ぎりぎりに注いでくれるのが嬉しい限り 。
充ても何かと、定番の一品料理から、
頼んだ「お新香」も、申し分のない盛り合わせ 。
漬かり具合のいい胡瓜に人参の糠漬けに、
べったら漬け風大根に、沢庵、
(これも自家製?)野沢菜漬けがとても美味しい。
一人ゆるりと寛げる雰囲気が何より心地よく、
しばしまったり憩い・・・、
久しぶりだし、「もり」と迷ったけれど、
壁にかかった品書きから…、
気になり頼んだ、「岩のりせいろ」は、
熱々の汁に海苔がびっしり。
その横の蒸篭に盛られた蕎麦は、
以前と変わらない、透明感のある繊細な細切り。
手繰った先からすぅ〜っと立つ爽やかな香り、
きりっとした腰に喉越しとても軽やか、
ふんわりと蕎麦の甘みが広がり、うんっ美味しいっ 。
この蕎麦を、汁にくぐらせ手繰れば、
ほろほろと絡まる岩海苔の風味が口いっぱい。
成程、「花巻きそば」のつけ汁バージョン 、
そっと山葵を添えれば、粋な心地にたっぷり。
んー、これ、いいなー
蕎麦湯はきちんと頃見て出され、
注げばもう、花巻蕎麦のお汁そのもの。
飲みきれるかな、と思っていたのに、
すすりすすりと、気付いたら飲み干して…
ご馳走様でした〜
改装しても、「川むら」さんの良さはそのまま。
いやむしろ、改装して居心地はさらに良くなり、
是非又訪れて、次は温かいお蕎麦も食べてみよっと。
「そば 川むら」
荒川区 西日暮里3-2-1
03-3821-0730
11:30~20:00
木曜定休
15時まで禁煙
2012年 4月 3日 お昼の「穴子天丼のセット」
2007年 2月23日 「牡蠣せいろ」
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