野方から中野行きのバスに乗り込み、「大新横丁」で降りると目の前に、なんだか洋風の建物が目に飛び込む。

文字抜きしたようなちょっと変わった看板。
「手打蕎麦割烹 白さぎ」
早稲田通りに面して、ちょっと目立つ建物。表に出されているメニューにちょっと目を落とし、しずしずと入り口へ・・。まだまだ、新しい扉を開けると、ん? 靴箱があって・・・、スリッパが並んでる。
それ自体は、不思議なことじゃないんだけど、段差もなーんにもないところに、マットがあってそこで靴を脱ぐのはなんだかちょっと変な感じも。
まま、靴をスリッパに脱ぎ変えて、店内へ。
ワンフロア作りの店内は、これはい感じ・・・。
大きく開かれた窓からは、通りを遮るように、木々が植えられ、表の喧騒から切り離された静かな空間をかもし出す。
4人がけのテーブル席が2つ並び、8人分の大テーブル。そして、奥に小上がりの席。
平日の昼過ぎ、先客は2組のみ。静かでゆったりとした空気は、寛げる雰囲気が漂っている・・。
一番近くに窓が眺められるテーブル席に腰を下ろし、今日のこの異常なほどの暑さに・・、ちょっとだけ、とグラスビールをお願いしちゃう。
このくらいなら・・、
この後の予定にも響かないよねっ な~んて、言い訳しながら・・。
さてさて・・、と品書きを。
こちらは、平日のランチは別にメニューがあるらしい。一番先に目に付いた、「遊膳」(1,000円)は、3品のお料理とせいろかかけ。ふむふむ、「山せみ」の姉妹(?)店とかいうこちら。「山せみ」で見かけたランチととっても似てるかも・・。
一応、限定20食となっていたので、花番さんにたずねると、まだ大丈夫とのこと。じゃじゃっ、これをお願いしてみることに。ついでに・・、お蕎麦のせいろを、「二色」に変えられるか尋ねると、150円プラスでOKとのことで、贅沢にお願いすることに。
ほどなくして・・、目の前に、まずは3品のお料理。
わおっ 豪華・・!と、あれ?ご飯までっ・・と思ったら、ランチメニューすべてに、ご飯がある限りサービスで付いてくるとのこと。こりゃあ、お値打ちっ♪
グラスビールを傾けながら、ひとつずつ頂く。
「大根と里芋のそぼろ餡かけ」。いやぁ、味付けもよく、大根も里芋もほっこり柔らかくほっこり。これはいいなぁ~
「なめこのおろし和え」もさっぱりとした味付けで、これなんか、お酒を頼みたくなっちゃう一品♪
多分・・、一品料理にある、「もろこしの掻き揚げ」のミニ版かな?
時折あたりレンコンの歯ごたえがよく、揚げ方もいい。これはしっかりしたつけ汁が添えられて。
そして、「炊き込みご飯」と書かれていたけど、日替わりなのかな?今日は、ひじきの炊き込みご飯。
・・・と、すかさずお蕎麦が。
できれば・・、もうちょっと、お料理をゆっくり楽しんだ頃あいに出されるとうれしいんだけど、あまり時間差なくお蕎麦。
まま、それは我侭かもしれないし~と、お料理を中断してお蕎麦に。
二色に盛られた蕎麦は、見た目もやっぱり、「山せみ」さんの二色に似ている。香りはどちらも、清々しい香りが漂う、エッジの鋭い蕎麦。
まずは、と「せいろ」から。
しっかとした、歯ごたえのある腰。
そして、風味も柔らかく漂う美味しい蕎麦。
ただ、ちょっと短めなのが気になったかな・・。
とは言え、目をつぶれるほど、星の散ったこの蕎麦は、かなり満足できる一品。
つづいて、「田舎そば」。
せいろより、やや太めで、色もちょっと濃い目の蕎麦。挽きぐるみの粗挽きのようで、こっちの方がさらにしっかり噛み締めるタイプ。
噛み締めると、濃い蕎麦の風味がしっかりと味わえる。
汁は、前面に押し出さないタイプの鰹の風味の利いた、すっきりとしたもので、不思議とどちらの蕎麦にもいい感じ。薬味は、丁寧に切られたねぎとわさび。そして、大根おろし。
ふむふむ・・。これは結構いいかも。蕎麦湯は、全くのナチュラルなタイプ。濃厚なものだったら、申し分ないのになぁ・・・、なぁんて。
そうは言っても・・、この一連が1,000円(プラス150円)なんて、かなりうれしくなっちゃう。今度は、これでお酒を頼んでみたいなぁ。
花番さんが、普段着っぽくて、お店の人とお客さんとの区別がしにくいけど、まだまだ、始まったばかり。ちょっと、目につくとこもあるけど、多いに期待したいお店。なんってたって、このランチは、うれしいし♪。
又・・、寄ってみようっと。今度は、ランチ特別の1,200円の天せいろもいいな
はーあ、暑い外に出るのは憂鬱だけど・・、ちょっと幸せな一時。
ご馳走さまでした~・・・
*お品がき
(ランチ)游膳 1,000円、冷やし鴨南蛮 950円、冷やし山かけ 950円、
鴨せいろう 1,200円、鴨南蛮 1,200円、天せいろう 1,200円
せいろう 750円、田舎 1,000円、二色 950円、天せいろう 1,500円、
板わさ 440円、出し巻き玉子 650円、自家製豆腐 600円、そば焼きみそ 480円
増美盛 550円、出羽桜 900円、浦霞 700円など~
~手打そば、活魚、地鴨、天ぷらを味わう店~
「手打蕎麦割烹 白さぎ」
中野区野方1-42-20
03-5380-0677
11:30~14:30 / 17:30~22:00
毎週火曜、第四月曜休み
近くのコインPが契約
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お値段は、そんなに高くないんですよ♪
それと、外にちゃんと品書きがあるのが、うれしいですよね。
それがあると、やっぱり安心できますもの・・。
暑いですよねぇ、ここ最近。
一応こちら、野方、中野、阿佐ヶ谷、新宿からのバスでも行けますよ♪
最近は蕎麦屋も凝った外観のところが多くて入るのに「この店、高かったらどうしよう」って二の足を踏んでしまいます。
こちらもちょっとお高めな感じが・・・。それだけ美味しいのかな。
いつもなら1週間位の間に伺うのですが、何故かまだなんですよねー。
こう暑いともう少し先になるかも ・・・ 。
ぜひ・・。雰囲気もなかなかよかったです。
私は、まだ「川せみ」に行っていないので、そちらも行きたいな。
あ、名前、多分、この辺り(鷺宮の辺り)は「白鷲」っていう地名なので、そこから取ったんでしょうね。。
ひらがなだと、一瞬「白うさぎ」って読んでしまいそうですが・・(^^;;
「川せみ」と「白さぎ」と、鳥の名前でもあるんですね。
「山せみ」「川せみ」と私好みの店なのでここにも行かなくちゃ。
お昼の「遊膳」は、よかったです。
私も、以前、「山せみ」では終わってて、食べられなかったのですが、今日は満足。
お酒がほしくなる品揃えでした。
夜も行ってみたいですねぇ~・・(^^)
以前、花まきさんがブログで紹介されてて『白さぎ』知りました。
『白さぎ』って地名なんですよね。
なんか、地元の人には喜ばしいネーミング。
完璧なバリアフリー?でスリッパに履きかえるスタイルは病院みたいでおもしろいですよね。
僕が伺ったときは、お昼の遊膳は売り切れでした。
今度は夜、天麩羅と活魚をいただきにいこうかな(*^_^*)
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