久しぶりに訪れる町並みも、前回訪れた時に見た風景そのまま。いろんなお店が宝箱のようにつまったようなこの町は、ぶらぶらするのも楽しそう・・。
とはいえ、今日は、久しぶりに訪れる、目的のお店へ・・。
ほぼ、開店時間に訪れたので、今日の口開け。座ってみたいなぁ、と思っていた、入り口すぐのカウンターの一角に席をとる。
夜にこちらに訪れるのは、初めて。蕎麦創作料理がすごいとの評判のお料理の数々・・・。
まずは・・と頼んだ、「穴子の煮こごり」。
これまでに見たものと全く違った風情。
ゼラチン状に固められたものと違って、まるで煮物風に出された穴子は、ふっくりとして味わい深い。
周りに溶け出した煮汁がまた非常に美味しい。
そして「刺身そば」
以前に下北沢の「くりはら」で頂いたものと又違う!
粗挽きに弾かれた蕎麦が一目で分かるもので、口に含むと、もっちりとした感覚の後に、濃い蕎麦の風味が漂う。
そして、
「そばがき&ししとう&えびの包み揚げ」
蕎麦創作料理の一つ。
丁寧に作られた蕎麦掻に、ししとうとえびを包んで揚げたもの。もっちりとしながら、軽い仕上がりの包み揚げは、日本酒にも合いそう。周りに散らされた抹茶塩で・・。
乾杯のビールに始まったけど、そろそろお酒を。
こちらも、ガラス仕立ての素敵な酒器で。
上喜元、芳水、黒龍を頂く・・。
それぞれに、猪口も酒器も変えていただけるのがうれしい。
そして、前回、贅沢に揚げられるそばから盛られているのが、とてもうらやましく思っていた、「天ぷらの盛り合わせ」。
天ぷら屋のように、揚げるそばから、出される幸せ。
味はもちろん、言うまでもなく・・。
こちらも、周りに芸術的に散らされた抹茶塩で。
ここで・・、待ちきれずに、おつまみがてらに「せいろ」をお願いする。
ほどなく出されたせいろは・・、ああやっぱり、なんて美しい。
細かく贅沢に散らされた蕎麦の欠片。そして、斬新なまでに切り口の鮮やかな細切りの蕎麦。
手繰ると、芳しい香りが漂い、たまらず口に含む。そのたおやかさのある心地いい腰を感じながら、掠めていく蕎麦の欠片のざらつき感。
これを、楽しむように転がせると、とたんに蕎麦の持つ素朴な風味でいっぱいになる。
ああ、やっぱり美味しい・・。
これで、ゆっくりと黒龍を頂く幸せ。二八で打っているというのに、つなぎ感の全くない蕎麦で、風味が濃く全くもって、申し分ない。
そして・・、〆に「かけ蕎麦」を。
薄く澄んだ甘汁に、粗挽きの蕎麦が伸びやかに泳ぐ景色が美しい。
甘みを抑えた、すっきりとしたこの汁は、又絶品。
飲んだ後に、なんて体に染み渡るんだろう・・という、優しい仕上がり。
その中に沈んだ蕎麦は、せいろの時に感じた、腰を残し、さらに甘みを増したような、個性を失わないもの。
これもまた、いいなぁ・・。
すっかり、大満足の一連のお料理。やっぱり、久々にたずねたけど、ここは名店の名に相応しい。。
ちょこちょこと話をさせて頂くと、やはり週末は、なかなか席が取れないとのこと。平日に、贅沢に味わえる幸せなんだなぁ・・・。
ああ、でも、久々に豪華な粗挽きを食べられた事に、かなり満足。
本当に、ご馳走さまでした・・。
今度は、又、ぷらりっと、昼下がりにでも来てみようかな・・。
その時は、又、「薬師最中」でも、ほろ酔い気分で買いながら~・・。
*お品書き
せいろ 945円、かけ 945円、そばがき&ししとう&えび包み揚げ 945円、
穴子の煮こごり 945円、刺身そば 630円、天ぷら盛り合わせ 1,575円
地酒各種 一合1155円~
石臼挽き自家製粉
「手打ちそば・うどん 松扇」
中野区上高田3-18-3
03-5343-3483
11:30-14:30 / 17:30-22:00
(土日中休みなし)月曜休
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今度は、そっちを頂いてみようかしら。
なんだか、ワインに合いそうだったので、今回はこっちにしてみたんです。
この粗挽きの、星の豪華に散ったざらつき感が、たまらなく快感な蕎麦なんですよね。
蕎麦は写真にあるような星入りのちょっとざっらとするそばの記憶があります。
またそばがきが変わっていて、エビとアスパラバター風味パリ風というものでした。
今でもあるのでしょうか。
熱燗もいいですねえ。
そうそう、ライブ感。今は、細身の青年が料理担当で、見ていると飽きない景色でした。女将さんが、常に・・っていうのが、ちょっと窮屈だったけど(笑)
カウンターでボーっと燗を飲むのが好きで、よく店主に不思議がらてました。
むかしは小太りの現店主と痩せたのっぽの職人さんがタッグでやっていて、蕎麦はのっぽの職人さんが担当。天麩羅蕎麦を注文するとふたりであうんの呼吸で作り出す。まるでゲッターロボ←誉めことばにならないか笑
とにかく、そのライブ感がすきでした。
もっと、お財布にやさしいと、うれしいんですが、ま、それが又いいんですよね。
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