ちょっと前に伺った「かね田」さんのすぐ手前に、
目立つ看板もなく、塗り壁に暖簾の気になる佇まい。
行けずに閉店していまった、
曙町の「こう坂」さんだと知り、是非伺いたいと…。
京都のお友達との久しぶりのお昼に、ようやくの訪問 。
神楽坂 「神楽坂 藤九郎屋」
ちょっと緊張しつつ開いた扉の先は、程よく照明を落とし、
コの字のゆったりとしたカウンター席が広がる、
一人でも寛げそうな、落ち着いた大人の空間 。
我々二人、その先の個室仕立てのテーブルに通されて…、
単品のお蕎麦の品書きもあるけれど、
今日頂くのは、お昼の「藤九郎屋御膳」(3,500円) 。
あまりに北風が寒くて、添えて頼んだ熱燗一合。
ようやくう体も温まったところに、
見目も楽しい、幾つもの小鉢が並んだ、
「京おばんざい豆皿9品」 。
まず頂いた、「里芋のスープ」がとても美味しい 。
大吟醸の粕で作った「ラムレーズン」、
「トマトの冷やしお浸し」に「茄子のとろろかけ」、
「近江蒟蒻と梅じゃこ」。
「卯の花の浅利の出汁ジュレ」も絶品 。
「和牛と牛蒡の佃煮」、「柿の黒ごまタレ」に「花豆煮」…、
小さな豆皿とはいえ、ひとつひとつの味わいよく、
どれもこれもすべて美味しい 。
体も温もり、冷酒に切り替え「貴」を頂き…、
続いて届いた「天ぷらの盛り合わせ」が豪華 。
大きな車海老に、茄子にパプリカ、
えのきにさつま芋、所々に散らされた空豆などなど、
ボリュームは満点だけど、衣は硬くてまるでフリッター。
小鉢がとても良かっただけに、ちょっと残念 。
早々にお声をかけて、お蕎麦の到着 。
白皿に盛られた蕎麦は、極細繊細な細切り蕎麦。
きりっと〆った腰あり、するするっと喉越しよく、
添えられたもり汁もまろやかで美味。
飲んだ後に気持ちのいい軽やかさ 。
蕎麦湯を注げば、すぅ〜ときれいにのびる汁旨し。
鰹節の粉を混ぜているそう。
最後は、「南瓜の甘味」。
自然の甘さを生かした美味しいデザートを、
お茶と共に頂いて…
ご馳走様でした〜
温かな女将さんにご主人のお人柄もよく、
お蕎麦をメインでも来てみようかな。

「神楽坂 藤九郎屋」
新宿区神楽坂6-8
03-6228-1784
11:30~14:00 / 18:00~23:00
日曜定休
禁煙
お店のHP
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