開店して丁度一週間。

暖簾を潜り入った店内は、
厨房に面したゆったりとした白木のカウンターに、
奥にはゆったりとしたテーブル席二卓の、
明るくすっきりとした気持のいい空間 。



早くもほぼ満席に賑わう中、
開いた品書きには、丁寧に書かれたご挨拶。

蕎麦は自家製紛、産地別に打ち分けた手打そば。
店主の地元山形の地酒を中心に揃え…などなど。



お昼のお蕎麦は二つのみ。
「蕎麦と炊き込みご飯」か、
「季節の天ぷらとそば」。
そこに、「蕎麦前盛り合わせ」があるのが嬉しい 。



夜は「おまかせ」（4,000円）のコース一本で、



アラカルトの「一品料理」は、
夜9時以降のメニューだそう。



一通り眺め、まずは祝杯♪
島根　「天穏」　純米酒で、お祝い乾杯〜



程なく、次々に小鉢で出される、
「蕎麦前盛り合わせ」。



しっとりと炊かれた「卯の花」に、



山形出身ならではの、「キャベツの紅花漬け」



今が旬、「秋刀魚の南蛮漬け」が旨いっ 。



この充てに、お酒もお代わり、
愛知　「長珍」　特別純米酒



ようやく店内も落ち着き始め、
サービスで出してくれた、「秘伝豆と牛蒡の焚き物」に、



お願いして頂いた、夜の一品メニュー、
「穴子の煮こごり」も美味 。



さらに、これも食べずにはいられない、
おつまみ蕎麦との「からすみ蕎麦」　。



蕎麦は自家製紛、十割手打ち。
オリーブオイルで和えられた、やや平たい蕎麦に、
ぷちぷちの唐墨の塩気が酒を誘〜う 。



再び、「天穏」のお代わりをして…、

いよいよ、お蕎麦を。
「季節の天ぷらとお蕎麦」を天先で 。
　


頼めば程なく出された天ぷらは、
衣薄く、からりっと揚がり、見るからに美味しそう 。

茗荷に甘唐、舞茸にインゲン、
ヤングコーンは甘く、薄切りの牛蒡は味わい深く、
どれもこれもが見事 。

お蕎麦は、「せいろ」か「かけ」、
これも我が儘ついでに、半分づつ両方〜。



まずは「せいろ」から。
北海道新得　「レラノカオリ」　十割蕎麦。



やや太めの艶やかな細切り、
ふっくらとした豊かな香りに、
繋がりもよく、もちもちとして腰もしっかり。

添えられた汁は、きりっと辛口。
薬味の辛味大根がこの蕎麦によく合う 。



続いて出された「かけそば」は、
テンションが上がる、蓋つきの器。



蓋を開いた瞬間広がるたまらない出汁の香りに、
早速すすった汁が美味し〜いっ 。

雑味なく、すっきりとしてまろやか、
鰹に昆布、椎茸の奥行のある出汁の旨さに、



蕎麦は、全くダレずもちもちとして、
むしろ蕎麦の風味が広がり、とても美味しい 。



気付いたらすっかり汁まで飲み干して…、



蕎麦湯は別製、とろとろ濃厚〜。
料理にお酒にお蕎麦を楽しめた、
素敵な午後のひと時に。

ご馳走様でした〜

奥様と二人三脚の気持ちのいいもてなしに、
まだまだ始まったばかり、これから益々楽しみ。
是非、夜の「おまかせ」も頂きたいな 。

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