新江古田の駅で降り、目白通りを戻るように歩く。こんっな大通り沿いに、目指すお店が果たしてあるのかしらん~・・、なんてちょっと不安に思いながら歩き続けると、


ぱっと見、ちょっとお蕎麦屋さん風な感じはなくて、閉ざされた扉にちょっと勇気を必要としながらも、のれんには、ちゃぁんと「手打蕎麦」の文字。
「手打蕎麦 じゆうさん -Jiyu San - 」
かの有名な(まだ行った事がないのだけれど・・・ )「柏 竹やぶ」で修行をしてきた2代目のご主人が、それまでの蕎麦屋から改めて開いたというお店。ちょっとどきどきしながら、扉を押して、中へ。
ほぉぉ~・・
これはいい感じ♪
入ってすぐ石臼が置かれ、すっと伸びた、一枚板のカウンター。
その後ろに2人分の席が2つ壁に面して配され、奥には6人分のテーブル席と小上がり。
何より、突き当たりの窓から竹が眺められる作りに、センスのよさが伺える。
お昼すぎ・・、先客にちょっと素敵な女性が一人。
私は、一目で気に入ってしまったこのカウンターのはじっこに座らせてもらう。
厚みのある本のようなお品書きを開くと、和紙に贅沢に書かれたお品書き。ちょっと、「六本木ヒルズ 竹やぶ」を彷彿させるような感じも。
楽しみに、楽しみにして来たお店だもの、お酒を・・と思っていたが、何しろ、一生懸命歩いて来たので、のどがカラカラ。今日は、ビールが飲みたい・・。
この後にも、予定があることだし・・、
生ビールを♪
お通しは、角切りの揚げ蕎麦。
珍しいのは、ちりめんじゃこが乗せられて出されていて、この組み合わせ、すっごい美味しい!
くくぅっ~として、改めて品書きを。。
せっかくだから、何かお料理を・・と思って眺めていたが、「板わさ」も「焼き味噌」も「ぜんまい」も「豆腐」も・・、お酒が呑みたくなってしまいそうなので、「天せいろ」の天ぷらを先に頂くことに。
お蕎麦は、十割の「せいろ」と、手挽きの限定の「田舎そば」。
手挽き?限定?、しかも、田舎蕎麦は、黒姫の玄蕎麦を挽いたというんだもの、これはやっぱり田舎蕎麦を食べてみたい・・。お声かけでこちらをお願いする。
揚げそばとビールをちびちびとやっていると、しばしして天つゆと塩が置かれる。
そして、天ぷら。
あ、いい感じ♪。海老が二本に、蚕豆、茗荷、アスパラに春菊とレンコン。
揚げ方自体は、普通に美味しい天ぷらって感じなのだが、何というか、素材の良さがすごく感じられる。蚕豆のほくほく感、アスパラとレンコンはとても甘みが強い。茗荷のなんとも言えないこの味わい。そして、この海老がまた、とっても美味しい。
塩で頂き、そして天つゆで・・と、交互に楽しんでいたけど、ここの天つゆ、すごく私好み。時々、天ぷらはいいんだけど、天つゆが、んーっ・・ていうのがあるのだが、出汁加減、甘さ塩味加減、天ぷらをよく引き立ててる。
むむっ・・・、これは、「かけそば」も食べたくなってくるパターン。。
すっかり天ぷらで満足したところで、「お蕎麦」をお願いする。
頼むとまずは、薬味の大根おろしとねぎ、そしてつゆが置かれる。
それと・・、珍しいのは塩も添えられる事。
この塩をつまんで見ると・・ すごいおいしい塩。まろやかで深みのある塩で、これで飲めそうな感じ。
聞くと、ボリビアの塩と、自家製(昆布出汁で煮だてて)の塩とのこと。なっるほど・・・。
そして・・、お待ちかねの、手挽き田舎蕎麦。
陶器の器にすのこが敷かれて盛られた蕎麦は・・、色の濃い星が贅沢に散った粗挽きの蕎麦。この見た目だけで、既にそそられちゃう
説明も待ち遠しく、顔を寄せるとやさしく蕎麦が香る。
そして、まずはそのまま口に含むと、きりりっと〆られた蕎麦の滑らかな舌触りの後に、ざらりとしたものを喉越しあたりで感じる。
見た目から、かなり野趣たけたものを想像したが、上品に匂いたつような蕎麦。腰の感じがとてもしっくりとして美味しい。
ただ、やや短めなものが混じるのが気になるけど、これは愛嬌に。
そして・・!このつゆが、又美味しい。ほんのり甘みを含んだ、非常に丸い味わいのつゆは、濃い目だが深い味わい。鰹の風味を突出させないところが蕎麦の風味をよく引き立てているのかもしれないなぁ。薬味の大根おろしを入れると、丸ろやかさに深みが出て、又いいっ♪
食べ終えるタイミングを見て出して頂いた蕎麦湯が・・・
とろとろで、柔らかい味わいの、なぜかミルキィな風味を感じさえる蕎麦湯。
別に出された猪口に、蕎麦つゆを移しながら注ぎ味わうと、得も言えないような幸せな気分になってくる。
あ、これ、「やざ和」さんのに似てるかも・・。
ご主人自ら蕎麦湯を出して頂き、他にお客さんもいなかったこともあって、ちょとお話まで・・。優しそうな、まだお若いご主人から、「竹やぶ」さんのお話を始め・・として
こちらは、なんと去年の11月に始めたとのこと。こりゃぁ、ますます楽しみなお店。しかも・・、最近「せいろ」も挽き方を変えたそうで、「田舎より香りがいいくらいなんです」なんておっしゃる!。
んーっ そんなこと聞いたら、すぐにでも食べたくなってしまうじゃあないの・・。
「是非、次にでも・・」と言われて、早くも気が次へ移る思い。又、夏限定の「梅おろし蕎麦」なんていうのもあるそうで・・。
おしっ、今度はどこで言い訳して(自分に)回り道しようかしらん♪
上品なお母様、(拝見できなかったけど)お父様と家族ぐるみでやっているそうだけど、そういった家族臭の全く感じさせない、素敵なお店。
今度は、しっぽりと、菊姫でも頂いて・・・ と。
ご馳走さまでした~。とっても、憩える一時だったな・・・。
*お品書き
せいろ 787円、田舎そば 997円、おろし蕎麦 1,050円、とろろ 1,050円
天せいろ 1,890円、かけ 787円、天ぷらそば 1,890円、ランチ 850円
玉子焼き、豆腐、焼きみそ、ぜんまい 各525円、板わさ 735円、棒にしん945円
生ビール 525円、菊姫山廃 945円、喜久酔 1,280円、都願 1,890円
「手打蕎麦 じゆうさん」
中野区江原町3-1-4
03-3951-3397
11:00~14:30 / 17:00~21:00
月曜休 禁煙(と思う)
すぐ近くにコインPあり
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できたら熟成も頂きたいので、連絡して行きますね。
これからは紅葉もきれいそうだし、
計画したいと思います。
本当にありがとうございました。
2日前くらいに連絡し、巧くいくと、
1日熟成させた蕎麦が食セル事があります。
蕎麦寿司
揚げそばがき
も、食べていただくべき逸品です。
胡蝶庵、
去年うかがった際、定休日で泣く泣くあきらめたのです。
絶対、いずれ、伺いたいと思っているお店です。
これからもよろしくお願い致します。
先日、じゆうさんに行ってみた者です。
ちょいと検索したらこのブログがありました。
お蕎麦が好きなんですね。
栃木の那須に胡桃亭という蕎麦屋があります。
とても美味しいので是非行かれてください。
わたしも!Manoaさんの書かれていた、「じみ~なお店」(笑)行ってきました。
あとは、小平のお店にも行ってみたいです。
暑い日だったので、yukaさんと同じく生ビールと天せいろ。
画像の整理が追いつかず、書き忘れているうちに日が経ってしまいましたよ。
そうそう♪、同じ席ですよー。
私のお尻のぬくもりのこってたかしら・・・(^^)
なぁんて。
でも、感じてもらったのが同じようなのが、何よりもうれしいですっ!
今日、都合の合間に行く事が出来、カウンターの入り口側の隅に座りました(もしかしたら同じ席かも)。
今回、せいろを頂きました。いやー、良いお店です。ちなみにランチはうどんのみでした。
いつもyukaさんの情報収集力に助けられています。
Manoa様には、かないません。
確かに、西武線エリアにしては(都心では当たり前でも)、ちょっと強気な値段ですが、相応なものだと思いました。
ランチは、えっと、もりうどん(蕎麦も可かも)とおにぎりだそうです。
値段もいいけど、それだけのことはありそうですね。
ランチ850円てのも気になります。
どんどんいい店を紹介されるので、行くのが追いつけませんよ。
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