夕方口開け、気持ちよく迎えられた店内は、
厨房に面してコの字のカウンターがすっと広がる、
上品な大人の雰囲気。
皆が揃うのを待ちながら…、
この暑さに喉がカラカラ。
待ちきれずに頼んだ、「ハートランド」は、
きんっと冷えた、口当たり気持ちのいい錫のグラス。
その間に、ちょっとお話させて頂くと…、
ここは元々お父様が日本料理店をしていた場所で、
しかも、ご主人の叔父様は「夢呆」さんっ 。
「学芸大にあった頃に、いましたよ」とにっこり。
蕎麦打ちは「夢呆」で修行し、
「夢呆」移転後は、幾つかの日本料理店を回ったそう。
話しやすいお人柄も嬉しく、
お聞きしいる間にようやく3人揃い、
「おまかせ」料理のスタート 。
まずは、器も素敵な「前菜盛り合わせ」。
出汁がしっかり染みた「冷製茶碗蒸し」に、
「磯粒貝としがらみの旨煮」。
「和牛のタタキ」はしっとりとしてとても柔らか、
「ホウィトアスパラガス」の酢味噌がけに…、
それぞれグラスで頂いた、
岐阜 「三千盛」 純米大吟醸 超辛口
続いて、涼し気な「酢橘の冷かけ」が 。
注がれた汁は、柔らかに出汁が染み、
すぅ〜っと広がる酢橘が爽やか。
きゅと〆った蕎麦は、喉越しよく香ばしく、
酢橘と一緒に手繰れば、香ばし爽快〜。
汁まで飲み干したところに、
「お造り二点盛り」。
勝浦の鰹のタタキに、まったり甘い利尻の雲丹。
どちらも上質。
神奈川 「残草蓬莱」 純米酒
これも素敵な器に、「焼き物」は、
琵琶湖の「稚鮎塩焼き」に、
こんがりと焼かれた、「地鶏の南蛮焼き」。
漬けこんだ南蛮ダレもよく、
ふわりと山椒が香り、これも美味。
さらに「カマスの棒寿司」も。
皮目をさっと炙った脂の乗ったカマスに、
ふんわりと握られた酢飯がぴたり、旨いっ
青森 「田酒」 特別純米
最後は「天ぷら盛り合わせ」。
からりっと揚がったインゲンに、
旨みの濃い、大分産の「車海老」、
さらに嬉しい、帆立。
北海道噴火湾産の帆立の美味しい事っ
手際よくスムーズに出されたお料理に、
きりっと角立つ、手打ち蕎麦、
北海道摩周キタワセ、ニ八で打たれた蕎麦は、
程よい腰に喉越しよく、
ふわりと広がる香りに、風味も豊か。
何よりも添えられた汁が美味しい。
浸した蕎麦は、さらに風味が引き立ち、
飲んだ後にもするするとあっという間。
蕎麦湯は程よく濁り熱々。
もり汁の美味しさをたっぷりと堪能し…、
最後の甘味は「マンゴープリン」。
マンゴーはあまり好きじゃないけど、
これは美味しく頂いて…
ご馳走様でした〜
開店したばかりとは思えない、
花番さんの応対も卒なく気持ちよく、
料理に蕎麦に、もう既に実力店。
それにしても、白金もすっかり蕎麦屋が増えたなあ
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