夕方になってもまだまだ暑いっ、
まずはビールで乾杯ぷはっ 。



程なく、「先付」の三点盛り。



味の染みた「自家製こんにゃく赤味噌煮」に、
ぴりっと辛い「胡瓜辛子漬け」…、



「柚子巻き」は干し大根で柚子の皮を巻いたもの。
しゃきっとして柚子が爽やか、美味しいっ 。



ビールもそこそこに、早速お酒。
新潟　「手取川」　蛍川　夏・純米辛口



続く、酒肴の3つの小鉢は、



しっとりと炊かれた「桜海老入り卯の花」に、



涼し気な「夏のお浸し」。
切干大根のトッピングに、ズッキーニに白瓜と、



味染み染み〜の、冷んやりとした冬瓜



ほろほろと身が解ける、
「王鰈」こと「マツカワカレイの蕎麦つゆ炊き」、
ん〜、美味しい



お酒もお代わり、
岐阜　「三千盛」　純米大吟醸



ここに、嬉しい冷かけが 、
「鯵とモロヘイヤの土佐酢ジュレ蕎麦」。



注がれた美しいお出汁に、土佐酢の優しい酸味、
ほろほろと絡まるモロヘイヤに、
焼き鯵の旨みが重なり、最高に美味しい 。



宮城　「萩の鶴」　純米酒を合わせ・・・、



続いて、「鰊と豆腐の炊き合わせ」。



ことことと炊かれた鰊はしっとりほろほろ、
鰊の旨みが染みた豆腐も旨しっ 。



宮城　「伯楽星」　純米吟醸



…と、いつの間にか奥の石臼を挽き始め、
続いて、カッカッカッと音が漏れ…、



挽き立て、掻き立ての「蕎麦がき」登場〜。



ほんのりと緑がかる、ふっくらとした蕎麦がきは、
北海道蘭越産、枝豆に似た香りがふわふわ〜。



箸を入れれば、すうっと沈む絶妙な柔らかさ、
口に溶け広がる、ふくよかな蕎麦の甘みに…



塩でくっきりとする風味の輪郭に、
さらに、海苔の佃煮に山葵を添える楽しさに…、



島根　「扶桑鶴」　純米吟醸



そして…、まるでフレンチさながらに盛られた、
美しき「蕎麦サラダ」 。



ふわりと盛られた蕎麦スプラウトに、
散らされたミニマトがとても甘い



きりっとしてもちもちの蕎麦に、
胡麻と蕎麦茶が香ばしく、
胡麻だれが絡んだ蕎麦との、見事な調和 。



最後は、熱々の「鱧の茶碗蒸し」。
滑らかな玉子の出汁の旨さに、鱧がほろり。
はぁ〜、なんて贅沢な茶碗蒸し 。



伊勢　「天遊琳 」　特別純米　限定瓶囲い



そして…、「もりそば」。
最後の蕎麦は、2012年産埼玉三芳。



6年寝かしたとは思えない、ヒネ感全くなく、
いや、じっくりと熟した馥郁とした香り。



きりっとした腰に、凛々しく粋に喉を落ち、
くっと鼻に抜ける、濃厚な蕎麦の味。
ああ・・・、美味しい 。



とろりと白濁した蕎麦湯も風味豊か、
もり汁の旨さをたっぷりと楽しんで…、



締めくくりは、かわいい器の甘味、



ほこほこっとした大納言入りの
「蕎麦の実ぜんざい」の、優しい甘みが最後に嬉しく…



矢守さんの独特な語り口調も楽しい、
今宵も、とても濃密な素敵なひと時に。

ご馳走様でした〜

Ｍさん、Ｓさん、ありがとうございました〜

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