ひょんな事から、思い切って日帰りの蕎麦めぐりに出かけることに。
当初の予定では、小布施への日帰りのつもりだったが、高速道路状況などが順調だったこともあって、急遽黒姫まで足を伸ばすことに。
・・・そう!憧れの、蕎麦の聖地 「ふじおか」へ。
オフシーズンのちょっと閑散とした黒姫高原。
静かな別荘地の、その又山林の奥に、静かに静かにたたずんでいる。
楚々凛然 「蕎麦 ふじおか」
駐車場からお店へと続く階段は、木で作られた一本の山道のよう。
両側の木々の空気を大きく吸い込み、どきどきする気持ちを抑えることができない。
いつか、いつかきっと来たい・・と思っていた場所
ロッジ風の数段の木の階段を上ると、お店の入り口。
麻の暖簾が清楚に下ろされ、
その脇に、書かれた木看板。
一日の限定が20食ほどと聞く。
間に合うだろうか・・
扉を開けると使いこんだような靴箱があり、靴を脱いで店内へ。
外の空気の延長のような、自然の空気が流れる静かな店内。4人がけのテーブル席が3つと、6人がけのテーブルがひとつのみ。
運良く、6人がけのテーブルの先にいらしていたお客様と相席させてもらうことに。よかった・・・
ゆったりとしたテーブル席に腰を落ち着けると、まずは、お箸と取り皿が置かれる。
箸置きがおもしろい・・。
こちらの品書きは、
「せいろ」「そばがき」「そばぜんざい」三品のみ。
「せいろそば」を頼むと、まず大振りの鉢に前菜?の盛り合わせがこんもり。
蕎麦と粟?のお粥、真竹(破竹かな?)の煮付け、おかひじきのお浸し(しゃきしゃきして美味♪)、モロッコインゲンの胡麻和え、茸などの白和え。
どれもどれもが、野菜本来の素朴な味わいを生かしたもので、とても美味しい。特に白和えの味付けが絶妙で、お酒なんてこれだけで、十二分に楽しめそう。
はじめに出して頂いた、そばの実の浮いた蕎麦茶で、ゆっくりと楽しんでいると、まずは蕎麦猪口が置かれて、いよいよ本命の蕎麦が目の前に。
なんでも人間国宝の手によるという、白木の蒸篭に盛られた蕎麦は、凛とした淡緑色をした微妙な色合いの美しい蕎麦。
顔を寄せると、穀物のすがすがしい香りが高貴に立ち込めてくる。
かなり細きりの繊細な蕎麦だが、その腰は強い。
しっかりとした歯ごたえを感じさせながらも、しなやかでいて喉越しが素晴らしい。
口に含むと、蕎麦の味わいある風味が広がる。そして、次第にやさしい甘さへとして残るような。
つゆは、鰹の芳醇なやや濃い目のつゆ。当然蕎麦とのバランスも間違いない。薬味は、本山葵のみ。この山葵がまた、非常に美味しい・・。(舐めちゃった)
見た目以上はしっかりとした量もあるけど、おかわりをしている人も何人かいる。そりゃ、この蕎麦だったら、食べられそう~・・。
・・・と、頃あいを見て出された蕎麦湯は、陶器の急須で。蓋を開けてびっくり 。
真っ白に白濁した蕎麦湯。
これを注ぎ・・・、残ったつゆと割って頂くと、ああ~・・至福のひと時
とろとろの蕎麦湯は、とても滑らか。口の中でまどろみながら、それでいてするりと下りていく・・、至極の一品。当然飲み干しちゃう。
蕎麦湯とほぼ同じころに、今度は豪華な「漬物の盛り合わせ」が出される。
この、蕎麦湯で漬物の組み合わせは、「三城」を思い出される・・。
蕪、きゅうり、人参の額づけに、蕗の甘煮?、ひたし豆に、山葵茎の粕漬け、蕨と芥子菜の漬物、くるみの甘露煮。
この漬物が又おいしくて・・、本当にこれも、お酒にいいなぁ~ 。でも、蕎麦湯と供に、が又いいのかもしれないな・・。
すっかり満足し、
蕎麦湯と漬物で、お腹もいっぱい。
しみじみと、横の打ち場を眺めながら、しばし、ここに来れ、蕎麦を手繰れた感動の余韻をかみ締める。
はぁ、とうとう「ふじおか」の蕎麦を食べられたよぉ・・・
又いつか・・、今度は季節の違う時にでも、来ることができたらいいな・・・。
せいろそば 2,500円(おかわりせいろ 800円)
蕎麦 「ふじおか」
長野県上水内郡信濃町野尻字山桑2090-28
026-255-5855
11時半~13時(売り切れ仕舞い)
水曜、木曜 定休
(10歳以下の入店は遠慮)
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今度は、わたしもゆっくり訪れて、そばがき、そばぜんざいも頂きたいなぁ、って思ってます。
漬物最高!そして、煮物の盛り合わせが、またまたよくって・・・(^^)
この蕎麦、色からして美味しそうですよね!
「蕎麦掻き」
これを食べてから”蕎麦掻き”の美味しさの判断基準となってしまいました…
素晴らしいです!
漬物の盛り合わせも懐かしい!
また行ってみたくなりました。
ぜひ、次回は、電車&探索で行きたいです。
早く、完治させなくちゃっ☆
だから電車で行きます。黒姫駅に10:00AMに着きます。ふじおかまで歩いて1時間です。30分付近を散策すれば中に入れます。
煮物と漬物のせいで膨大な労力がかかります。
今回は、次のお店を考えていたから(笑)、ちょっとおなかに隙間を残しておかなくちゃ、なんて思って・・。
これは、ぜひ、「ふじおか」さんでたっぷり満喫したいです。
漬物、美味しかったですっ!ほんと、お酒頂きたくなっちゃうものの、連続なんですもの・・。タクシーで行くしかないかしら(笑)
「うえだ」、」「樹香」「若月」・・・、ああ、まだまだたくさん。。
でも、だからこそ楽しいんですね。。
はい、今回、打ち場の前の席で頂きました!
翡翠の色で、本当に美しかったです。カメラは肉眼にはかないませんです。。
私も幾度となく日帰りで行った事があります。
最近でこそ見事な鴬色のお蕎麦を供するお店が増えてきましたが、初めて「ふじおか」のそれを目にした時は衝撃でした。そしてその見事な色の蕎麦掻き・・馬鹿のように食べました。蕎麦掻きにせいろを四枚も・・・
次回は是非とも蕎麦掻きもたのんでみて下さい。絶品ですよ!!
余談ですが、最後に供される香の物を最初に出してくれと、いつか頼んでみようと思っております(先に出されたら・・・酒器が2つ位余分になりそうですな・・・)
至近距離に今は亡き「喜六亭」と言うお店がありましたが、ふじおかを凌駕するほどのモノを出す時もありました・・
その他別荘地を登り切った所の「うえだ」 野尻湖のところの「樹香」「若月」・・・
影響されて、今度行ってこよう。
もう一つ、ふじおかでは窓際で見るのと、打ち場の前の席で見るのではお蕎麦の色がかなり変わります。何故か打ち場の前で見ると恐ろしく綺麗な色に見えます。
ここで、お酒をゆっくりと頂いてみたいです。
つ、次は・・(^^v
知りませんでした。行ってみたいですね。。
はい・・、ここは、是非♪
本当は、ゆっくりお酒でも頂いて・・と行きたいところですが、車じゃないと、か・な・り、不便な場所なんですよね~・・(^^;;
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