誕生日は、しっぽりと実家に帰省~ 、
お彼岸にまさかの雪で行けなかったお墓参りをして…、
「昔行った、鉾田のお店に行ってみようか」
嬉しい彼の言葉に、帰る途中のお昼は鉾田へドライブ 。
(これが彼のプレゼント??)
鉾田市街の楚々と賑わう通り沿いに、
広々とした敷地に悠遊と構える、
片倉康夫氏の直弟子、
「常陸秋そば」を第一に世間に広めた、茨城きっての老舗 、
鉾田 「手打ちそば 村屋東亭」
暖簾をくぐり、入った店内が懐かしい…。
以前訪れたのは、早15年前。
磨かれた床に柱、座敷を中心に作られた店内は、
品格がそこはかと漂い、
壁には、友蕎子の直弟子だけに譲られた直筆の書。
食はすべてそのもとを明らかにし、調理をあやまたず、
そこのうことなければ、味わいすぐれ、
からだを養い、病をもいやし、よく人をつくる
15年ぶりに訪れたお店は、記憶のままの景色で、
それがとても懐かしく…、
出された品書きを手にし、彼はすぐに「若鳥そば」、
私は、あれこれ迷いつつ、
久しぶりだし、やっぱり冷たいお蕎麦が食べたくて、
茨城なら納豆!と頼んだ、「花もり納豆そば」 。
程なく届いた蕎麦に添えられたのは、
想像になかった、納豆に玉子がとじられている 。
器にすのこをしき盛られた蕎麦は、
ほんのりと緑がかった、正真正銘の常陸秋そば 。
手繰った蕎麦は、きりっと角立ち、ほのかに甘皮が透け、
実に気持のいい腰に喉越し爽やか、
ふわんと口に広がる香ばしさに甘み。
ん~、美味しいっ
そのままの蕎麦を何度か堪能し…、
続いて、ふかふかと納豆に玉子が浮かぶ汁に潜らせると、
こっ、これは旨いっ
納豆入りの炒り玉子風で、
すっきりまろやかな出汁に炒めたコクが加わり、
卵は汁にふわっとほどけ、納豆が時折ほこほこ、
滋味あり、優しく、コクありと…、
見事っと言いたくなる旨さっ 。
一方、「若鳥そば」も、見るからに美味しそ~う 。
途中でちょっと交換~、すすった汁がとにかく美味しい 。
優しく柔らかく、鶏の旨みが品よく染み、
いつまでも啜っていたくなる旨さ。
この汁に、蕎麦はほろりとほどけつつ穀物感があり、
はぁ~・・・・、これもいいな~
「返してよー」彼の言葉にはっとして、
後はお互いの蕎麦に夢中~。
年月培った趣きたっぷりの湯桶で、
注いだ蕎麦湯は白濁して風味たっぷり。
ああ、この「花もり納豆」、ホントに美味しい~、
注ぎ注ぎ、すっかり飲み干して…
ご馳走様でした〜
久しぶりに訪れたお店は、記憶の中よりずっと美味しく…、
これは是非、茨城のソウルフード、
ここの「けんちんそば」も食べなくちゃっ 。

常陸秋蕎麦 「村屋東亭」
鉾田町安房1418
0291-32-3173
12:00~17:00 (売り切れじまい)
水曜休
禁煙
駐車場いっぱい
2005年 8月 5日 「もりそば」「天せいろ」
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