ドキドキしながらそっと扉を開くと、
わあ、いいなあ 。

白木の優しい温もりに包まれた、
明るくゆったりと落ち着いた、気持のいい店内。
「お好きなところにどうぞ～」、
すぐに迎えてくれる花番さんの言葉も優しく…、



贅沢に一人でテーブルの椅子を引き、
置かれている品書きを手にすると…、



まずは「お蕎麦のご案内」。
ここでの蕎麦はふたつ、
福井丸岡在来の丸抜き、「粗挽き9割蕎麦」に、
八ケ岳山麓に戸隠、北海道の「玄挽き9割蕎麦」。

これだけでもう、期待に胸が高まるよう 。



さらに冷たい蕎麦に、



温かいお蕎麦と種もの揃い、



一品料理もなかなか豊富。



ホワイトボードには、「本日のおすすめ」もあり…、
蕎麦前も充分楽しめそう



これはいい、まずは蕎麦前をと、
表の「白寿」の「立春絞りたて」を一合お願いすると…、



「お昼のサービスです」と出された盛り合わせ。
わあっ、なんて素敵なサービス 。



早速すすった「茸のスープ」が、はっとする程美味しい。
とろ～と円やかで優しく、豊かに広がる茸の風味、
んー、これお代わりしたい程



しゃきしゃきの「きんぴらごぼう」の味付けも良く、



蟹の身がたっぷりの、「蟹飯」まで。
ふっくらと炊かれたご飯も旨いっ
これだけで十分な酒の充てだけど…、



これも気になり頼んだ「チーズの天ぷら」は、
うれしい「カマンベールの天ぷら」 。



さくっさくの軽やかな衣に、
中からとろ～り溶けだすチーズ。
添えられた大葉もさくっさく、天ぷらもいいよっ 。

美味しく頂いてると、一人、又一人、続いて2人と、
2時を回ろうというのに次々に入ってくるお客さん。
できたばかりと聞いたけど、すっかり人気のお店のよう。

風が冷たく寒い今日、
温かいお蕎麦を選ぶ人が多いようだけど…、



私はもちろん「もりそば」を 、
「豆乳仕立て」というのが珍しい、
「くるみごま汁」も追加して…、



玄挽きと迷ったけれど、
今日は丸抜きの「粗挽き蕎麦」を。



わあ、これは美しい…、
乱れなく切り揃った透明感のある細切りに、
びっしりと浮く、繊細な蕎麦の粒。



手繰った途端に広がる豊かな香りに、
きりっと〆り、もちもちとして、
香ばしくそして甘く、しかも軽やか、

思った通り、これは美味しいっ



つけ汁も、濃いめで角なく出汁まろやか、
浸した蕎麦にぴたりと寄り添い、



薬味の山葵も瑞々しくフレッシュ、
丁寧な葱のしつらえも素晴らしい 。



そして、豆乳仕立ての「くるみごま汁」。
胡桃のコクに豆乳が加わりさらりとミルキィー。
これは、玄そばの方がより合いそう 。



頃見て出された、ほんのりと濁った蕎麦湯で、
もり汁の旨さを改めて味わい、



続いてくるみごま汁に注ぐと、
まるでポタージュスープのようで、とっても美味しい 。

二つのもり汁で、
たっぷりと堪能させて頂いて…、

ご馳走様でした〜

始終、丁寧にこやかな応対も嬉しく、
これはリピート決定 。
近々、玄挽き蕎麦も食べに来ようっと　。

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