今宵は、年に一度程行われている、
「すず季」さんのスペシャル蕎麦会 。
生まれながらにしての蕎麦職人、
「常陸秋そば」の使者、鈴木さん。
その鈴木さんが、今日は特別に打つ蕎麦だなんて…、
入る前から、も~う胸がどきどき 。
流山市初石 手打蕎麦と蕎麦料理 「更科 すず季」
めでたくも、羽生選手が金メダルを取ったばかり。
始まりは、鈴木さんのご挨拶、
色々な意味を込め、その想いを蕎麦に込めてと… 、
今日のタイトルは、「JAPAN」だそう 。
楽しい鈴木さんの説明挨拶を皮切りに、
早速ふるまわれた、
福岡、みつる醤油蔵の、お米100%の甘酒。
全員一斉、「JAPAN」に乾杯~
前菜は、奥深い上品なお出汁がとにかく美味しい、
「鴨出汁の蕎麦の実雑炊」に、
大好物、子持ち昆布を添えた 、
「菜の花のお浸し」。
これを前に、春を迎える目出度きお酒、
長野 白馬錦の「立春朝搾り」。
そして…、早々にお蕎麦 。
祖谷在来種 手狩り天日干し 手挽きそば。
はぁ~、炊き立てのご飯のような、あったか~な香り 。
きりっとしてしなやか、
しっとりと熟し、まるで小豆のような甘みがり…、
島根 三瓶産 手狩り天日干し 手挽きそば
こちらも豊かな、い~い香り。
どこかぷりっとした食感が心地よく、
まず感じる青さに、後から香ばしさが鼻にジンジン響く。
のっけから強烈な蕎麦に、くらくらしそう~。
それを分かってか、合間のお料理。
わあっうれし〜い、今年初の竹の子 、
「鰊煮竹の子」。
銀肌輝く鰊は、こっくりと炊かれほろっほろ。
しゃきっとした竹の子と相性バッチリ。
これで再びお酒を楽しみ…、
そして、お蕎麦、
すず季さんの真骨頂、
茨城金砂郷 手狩り天日干し 手挽き蕎麦
ああ…、これこれ、これぞ、すず季さんのお蕎麦 。
昔じいちゃんが打ってくれた味を思い出す、
まさに「お日様の匂い、ふっくらとした香ばしさ」。
常陸秋そばは様々あるけど、
この香りに味わいは、
「金砂郷」の、「手狩り天日干し」の、「手挽き」ならでは。
そして…、これも絶品、細挽き「生粉打ち」。
鹿児島鹿屋在来 2年熟成 2015もの
くぅ~、鼻にまで響く香りの濃さ、
福井の蕎麦に似た、きりっとした強い味わいに、
これも2年寝かした、北海道 摩周産。
なんて上品、シルキーな甘みが広がり、
次第にビンビンと鼻に響く。
さらに、これの今打ったばかりの蕎麦と味比べ、
おっ、打ち立ては爽やかで、フレッシュ 。
最後、8枚目は、会津小国村。
ふっくらとしてふくよか、心にまで温もりが伝わり、
ああ…、どれもこれもが皆美味しい… 。
蕎麦の余韻で、酒を頂き、
酒の充ては、蕎麦粉パンを添えた「鴨パテ」。
蕎麦屋の定番「山葵の返し漬け」に…、
まるでフレンチさながらに盛りつけられた、
タレが美しく描く「鴨ロース煮」 。
しっとりジューシーな鴨肉に、
なめらかなマッシュポテトが添えられ、
舐め尽くしたくなるソースの旨さ 。
そして、フィナーレ、二種海苔使いの「花巻そば」 。
とろりと蕩ける上品な雲仙海苔に、
パリっと力強い味わいの佐賀海苔、
漂う磯香に酔い、すすった汁の味わいに酔い…
その海苔をまとった蕎麦に、感慨ひとしお~。
そして…、楽しみな最後の甘味、
「スカイベリーとあまおうのシャーベット」に、
さらに苺のお酒がかけられ… 。
グー先生こと林先生からの嬉しい差し入れ、
もちもちふわふわ、林檎のロールケーキ。
鈴木さんの実力をひしひしと感じた、
圧倒するお蕎麦に、素晴らしい酒の充て、
持ち寄られたお酒の美味に酔いしれた…、
素敵すぎる宵のひと時に 。
ご馳走様でした~
鈴木さん、そしてご一緒した皆さま、
ありがとうございました~

「手打ち蕎麦 更科 すず季」
千葉県流山市西初石3-1-17
04-7152-3528
11:45~15:00 / 17:30~20:00
水曜定休(蕎麦栽培等の不定休有り)
P8台 禁煙
お店のHP
2017年12月 8日 「おまかせ酒菜盛り合わせ」「蕎麦三昧」花巻そば
2016年 5月23日 冷かけ、生粉、田舎の贅沢な「蕎麦三昧」
2011年 3月10日 「お昼のおまかせ」「生粉打ち」「手挽き田舎」
2009年 3月 9日 「野菜の天麩羅」に「今昔そば」
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もっといろいろとお話ししたかったと思っています。
私の文なんて恥ずかしいばかりで…、
蓼喰人さんこそ、いつもきちんと書かれていて、
多くのレビュワーさんの中でも一番信頼できる文章だと思っています。
又ぜひ、どちらかでお会いできるのを、
とても楽しみにしています。
これからもよろしくお願い致します(*^-^)。
このような素晴らしい「蕎麦会」に同席させて頂いたこと、久々にお目にかかり親しくお話できたこと、大変うれしく思いました。
私は当日はメモを取ることもせず、記憶が大分曖昧な部分がありますが、yukaさんの文面は、大いに参考にさせていただきたいと思います。
これからも、どちらかの蕎麦屋でご一緒する機会もあると思います。
その節はどうぞ宜しくお願いいたします。
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