「布恒更科」も代替わりして、早くも2年。
今のお店はどんなかなと…、
あちこちに高層ビルが建ち並ぶ一角に、
時が止まったかのように、
ここだけすぽっと残された、懐かしき昭和の風景 。
大森 「手打ちそば 布恒更科」
昼の喧騒過ぎた昼下がり。
しっぽりとした古民家に、ゆるりとたゆたう空気心地よく、
先に到着し、一杯始めてた友人のビールを頂き、
駆け付け一杯、ぷはっ 。
充てに頂いた「板わさ」は、たっぷり盛り。
山葵に、岩海苔を添えるが布恒流。
添えてみると、これが旨いっ
つまみながら、「一品料理」に、
ここに来たら外せない「天だね」、
「季節の品書き」を手にし眺め…、
程なく届いた「三点盛り」に、思わず歓声~。
大ぶりの貝を二つ和えた、「赤貝のヌタ」に、
色目は濃いけど、味わいはまろやか、
ぱりぱりっと粒が弾ける、「数の子の返し漬け」 。
さっと炙った厚切りの「からすみ」の旨さに…、
そりゃもう、お酒でしょう~。
山形 「住吉」 特別純米酒
染付白磁のすらりとした徳利、ん~、いいなあ 。
程なく届く「出汁巻き玉子」は、ふわふわと湯気を立て、
ほろほろに柔らかく、ほんのりと甘く、
私好みの出汁巻き玉子、
たっぷりの大根おろしが又嬉しい 。
そして、見るからに心をそそる、
からりっと揚がった衣の「穴子天」。
齧った瞬間カリっと音立つ衣に包まれ、
身はほろっとほどけ、口に広がる香りの良さ、
さすがの天ぷら、素晴らしい 。
新潟 「鶴亀」 純米酒
千葉 「岩の井」 山廃辛口
年月培った木々に囲まれ、
座っているだけで、なんて落ち着くんだろう…
しっぽりと昼下がりを楽しみ、
そろそろお蕎麦をと…、
ここに来ると妙に食べたくなる、
平たい太打ちの「粗挽きそば」 。
薄く延された蕎麦に、細かな蕎麦のホシが散り、
もちもちの歯ごたえで、腰しっかり。
この蕎麦を、たっぷりのおろし汁に沈めれば、
さらりさっぱり、程よい辛さが気持ちいい 。
友人は定番の「もりそば」。
んっ?以前よりちょっと細くなったような…
でも、こんもりと山に、盛りの良さは以前のまま。
細くでもキリっとした腰しっかり、喉越し清涼、
香ばしさに甘みがあり、
ツっと手繰って…の、江戸蕎麦の粋そのもの 。
蕎麦湯は素の釜湯。
ほのかに濁り始めた熱々蕎麦湯をしみじみと頂いて…
はぁ~、美味しく楽しく大満足。
ご馳走様でした~
代は変わっても「布恒」の良さはそのまま。
そこにそこはかと新たな風も感じられ…、
又ふわりと訪れたくなっちゃうな…

「布恒更科」
品川区南大井3-18-8
03-3761-7373
11:30~15:00 / 17:00~20:00祝日(昼のみ)
日曜休
禁煙
2013年10月 2日 絶品天麩羅に、「粗挽きそば」と「深川そば」
2008年 12月24日 「抜きおろし」「煮穴子」、「鴨ひき肉ごぼう汁そば」
2006年 3月 1日 「掻き揚げ」に「醍醐豆腐」
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