入ればすぐ、ころころっとした笑顔で迎えてくれるお母さん、
カウンターに立つ、白衣を身にまとうご主人も朗らかで、
座った途端にほっとする居心地の良さ 。



話しかけてくれる言葉もうれしく、
早速ビールで、お疲れ乾杯～。



「今日はこんな感じでありますよ～」。
お母さんが見せてくれたホワイトボードには、
旬のご馳走がぎっしり書かれ、



カウンターの上には、大皿が並ぶ、
美味しそうな「おばんざい」。



まずは頼めばすぐでる、「おばんざい」を二つ、



さっぱりと上品な「牛スジ煮」は、
ネギダレがかかり、これがいい旨み。



大好きな「茄子味噌」は、茄子がとろり。
私もよく作るけど、料理人が作ったものは一味違う 。



お酒はお母さんの地元、奈良の地酒、
「黒松貴仙寿」　純米酒



続いて揚げたての「海老真丈」。



衣はさくさく、すり身はふわっふわ。
その中の才巻き海老はぷりっとして旨み濃厚、
く～、うっとりする程、とっても美味しい 。



速攻、お酒をお代わり、
高知　「船中八策」　超辛口

頂きながら、気になるのが品書きの「くりから」。

お聞きすると、実は「鰻の串焼き」で、
「俱利迦羅（くりから）」というお不動様が、
岩の上に立てた剣に竜が巻きついている姿から、
縁起よくこう呼んでいるんだそう 。



それは頂かなくちゃと、「鰻のくりから」。



これが旨いっ 。
カリっと炙られ香ばしく、絡めたタレが実に美味、
身はふっくらと柔らかジューシー、これいいなー 。



秋田　「ゆきの美人」　純米酒



お刺身もちょっと食べたくて、
追加で頼んだ「鰯の刺身」。



キリっとして、口に入ればとろりと蕩ける、
タタキに刺身に、いやあ～美味しい 。



さらに、ふっくらとした「鱧の薩摩揚げ」に、



ひとつひとつどれもが美味、
「お漬物」を頂いて…、



ご主人タケちゃんとの話も楽しく、
再び「貴仙寿」、今度は超辛口



〆はご主人の打つ、「手打そば」 。
すらりと輝く、美しい極細十割。



きりっとした腰ありしなやか、
流れるように落ちる、喉越しの爽やかさに、
手繰る毎に広がる、豊かな甘み

飲んだ後に心地よく、
軽やかな蕎麦は、あっという間 。



もり汁は、さすが料理人の汁。
蕎麦湯を注げば、吸い口のように美味しく、
最後にじっくりと味わって…

母子の息ぴったりの、暖かなもてなしに
どこか親戚の家に来たかの心地になりながら、、
心も温まる今宵も素敵なひと時に。

ご馳走様でした～

ここはいいなあ….
ご主人のお料理はどれも美味しく、蕎麦も旨い。
そしてあったかなお母さん。
ぜひ、又来よう 。

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