実は密かにバスが好き。
池袋で、丁度浅草行きのバスが来たもんだから・・・、
ついつい、ぷらりと乗り込んだ緑の都バス。
喉かな揺れが心地よく、うたたねしている間に、
いつの間にか、浅草到着~。
さて、どこに行こう、
そう言えばまだ行ってない、「吾妻橋やぶそば」。
隅田川にかかる、アーチ形の「駒形橋」、
スカイツリーを横目に、
長閑に流れる川のせせらぎをを眺めつつ、
渡り終えたらもうすぐ目の前。
ほのかに老舗の趣き残す、
小さな暖簾のかかった、風情ある佇まい 。
淺草 「吾妻橋 やぶそば」
ああ…、いいなあ、この空気。
シックで落ち着いた、老舗ならではのこの感じ 。
迎えてくれた花番さんも、笑顔できびきび、
さてまずは…、
老舗の蕎麦屋では、やっぱり菊正宗がいい 。
すらりとした白磁徳利には袴が添えられ、
「冷で」と頼んだたら、常温ではなく、
ホントに冷、これはうれしい 。
先代は、「神田藪そば」の出、
添えられた蕎麦味噌も、神田藪に似て、これが旨い 。
充ては、好物「鶏わさ」を。
山葵醤油で和えた鶏ささみは、
しっとり柔らか、そしてツーンっ。
三つ葉に海苔が散らされ、すこぶる美味 。
静かに流れるBJMも心地よく、
ゆるりとほっこり、はぁ~・・・
そろそろお蕎麦をと…、
〆は「もりそば」(小)。
程なく届いた笊の上には、
ピシっと角の立つ、瑞々しき細切り。
香りはふんわり、
食べやすい腰にのど越し軽やか、するりっと喉に落ちていく。
汁はどろりと濃厚ながら、甘みが広がるまろやかな汁。
ずずっと手繰り、ん~旨いっ。
釜湯だろう蕎麦湯も、
午後2時ともなれば濁り、これが美味しく、
注ぎ注ぎ、ゆっくりと余韻に浸り…、
ご馳走様でした~
ああ、やっぱり老舗蕎麦屋はいい。
初めてなのに、そうとは思えない程の安堵感。
まるで、浅草のオアシスのよう。
又是非、伺おう 。

「吾妻橋やぶそば」
墨田区吾妻橋1-11-2
03-3625-1550
11:30~15:00(売り切れ仕舞)
月・火曜定休
禁煙
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そうなんです、なぜか行ってなくて…。
もっと早くに訪れればよかったと思う程、とても居心地よく、
ちょっと通いたくなってしまいました。
蓼喰人さんに、いろいろと教えて頂きたい、
なんて、いつも思っています。
これからもご指摘の程、よろしくお願い致します(u_u*)~
yukaさんがこちらに初訪とは意外ですね。
かんだ藪より独立して30年、駒形橋の袂に移転し、それを機に手打に切り替えて10年。今では藪系を代表する名店となっています。
ご主人の伝統に則った仕事振りに加え、女将さんの笑顔の接客振りも人気の由縁だと思います。
→ yuka (01/20)
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