昼時はとうに過ぎても、まだまだ賑わう店内で、
端のテーブルに腰を下ろし…、



女将さんにご挨拶などしていると、
程なくご主人が出してくれた、２本の「屋守」。

純米中取り　無濾過生
直汲み　純米吟醸　無濾過生
　


添えられたお通し、
「春雨の胡麻だれサラダ」を、美味しくつまみ…、



今日は蕎麦屋の定番、鈴廣の「板わさ」を。

ぷりっとした弾力のある歯ごたえに、
すり身の旨みが濃い美味しい蒲鉾。
添えられた「蕎麦味噌」が又旨い 。



さらに「屋守」　雄町の２本、



もう、６年経つのか…、
ここに来るといつもあの席で、静かに飲んでいた、
故・詩人　清水明さん。



そっと清水さんに、乾杯…。



思い出話は尽きないけれど、
今の話も又尽きず、
ご主人が抱えてきてくれたお酒３本、

「１４代」　秘伝玉返し、中取純米吟醸、大吟醸…
ようやく手の空いたご主人と、
又しばし、話しが募り…



今日の蕎麦は、滋賀　井吹在来種

「せいろ」で、と思ったけれど、
季節外れの気温３０度、妙にこれが食べたくて…



滋養満点の、「芽かぶおろしそば」。



汁は別盛りで頼んだ器には、
蕎麦に大根おろしに芽かぶが盛られ、



まずは蕎麦を。
そっと手繰った蕎麦は、極細から普段の太さに戻り、
ざらりとした肌触りに、きりっと腰ありもちもち。

穏やかかと思いきや、噛みしめれる毎に、
じわりじわりと、穀物の旨みが広がる
ん～、旨いっ、しみじみと美味しい 。

何度もそのままの蕎麦を手繰り…、



ぶっかけるための汁に、さっと潜らせれば、
さらに旨みに輪郭が付き、いやはや旨いっ 。



このまま全部食べちゃいそう、
慌てて汁を回しかけ…



ざっくり豪快に混ぜ手繰った蕎麦は、、
さっぱりとした大根おろしに、
しゃきネバ芽かぶの磯味香ばしく、クセになる旨さ 。

後は夢中、手繰る箸止められず…、

ご馳走様でした～

向こうでもやっぱり飲んでいるのかな。
過ぎてゆく時間に流されないように、
これからもしっかり生きていかなきゃ。

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