まるで春の日のようなぽかぽか陽気に、
通りを行きかう人々も私もコートを手に抱え、
さっぱりお蕎麦を食べたいなと、
向かったのは、冬でも「冷かけ」がある、「文化人」さん 。
…と、店先の品書きは、温つけ「鶏芹せいろ」。
これもいいな、春の芹 。
築地 「手打そば 文化人」
昼時、程よく客が入る店内で、
カウンター席の椅子を引き、品書きを手にすると、
「鶏芹せいろ」の他にも、「旬のそば」がずらり。
「いくらそば」に物凄く惹かれたけれど…、
頭はもう「鶏芹」 。
本日の産地は、茨城筑西、新そば十割。
眺めつつ待つ事程なく、
届いたお盆の、蓋のされたお椀にワクワクし…、
笊にこんもりと盛られた蕎麦は、
瑞々しく、繊細な極細の蕎麦 。
すっと広がる、爽やかな香りに、
淑やかで、羽毛の如き軽やか、
喉元からすっと消え、蕎麦の残り香を残してく。
何度か手繰り、そっと蓋を開いたら・・・、
ふわりと広がる芹の香。
はぁ~…
熱々のこの汁に浸した蕎麦が旨いっ 。
ほどけるように、蕎麦の風味が膨らみ、
香ばしく、そして甘く、味わい豊か。
しかも、根付き芹は、
噛みしめた途端に弾ける春の息吹。
はぁ~、まさに今日の陽気のよう 。
下に沈んだ鶏肉は、ふっくらと柔らかく、
鶏の旨みの染みた汁と共に、
手繰る手止まらず、あっという間に笊は空。
ほんのり濁った蕎麦湯を注ぎ、
この汁の美味しさをじっくりと堪能し…、
お昼の「炊き込みご飯」(100円)は、「小松菜ご飯」。
程よい塩気に、小松菜がしゃくっと清々しく、
これも美味しくぱくっぱく。
すっかりお腹もいっぱい、大満足。
ご馳走さまでした~
「芹」を堪能したら、やっぱり気になって…、
ある間に、「いくらそば」も食べに来よっと 。

石臼碾きそば 築地 「文化人」
中央区築地1-12-16
03-6228-4293
11:30~13:30 / 17:00~売り切れ終い
日曜・祝日定休
禁煙
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