どんなお店だろう、どんなご主人だろう、
ドキドキしつつ開いた扉の先は…、

厨房に面してすっと伸びたカウンター席に、
迎えてくれたご主人は、美形でにっこり、
「お好きなところにどうぞ」
暖かく通されて…

カウンターの奥のゆったりとしたテーブルに腰を下ろすと、
すぐ目に留まる、蕎麦の産地。



茨城筑西の「常陸秋そば」。
これは楽しみ



出された蕎麦茶をすすり、
置かれていた品書きのお酒のリストから、



まずお願いした、「会津中将」



添えてくれたのは、「ほたる烏賊の沖漬け」。
頂きながら、お聞きすると、
8月にオープンされていたんだそう 。
し、知らなかった…。

中野の料理店、四谷の京料理店、新宿のふぐ料理店で修業され、
お蕎麦は、中野の「さらしな総本店」だそうで、
途端に、親しみがわき…



まだ品数は多くはないけれど、
蕎麦屋の「一品料理」に、



冷たいお蕎麦、



暖かいお蕎麦、どれもリーズナブルに揃う品から、
「ふぐ料理店」にいらしたご主人、
「ふぐ天せいろ」を天先で 。



頼めばすぐ、揚げにかかったご主人、
店内に流れる、クラシカルミュージックが心安らぐ中、



程なく届いた、塩に天つゆを添えた「ふぐ天ぷら」。



早速ほおばった「ふぐ天」は、
衣さっくりと軽く、ふっくらほろっと零れる河豚の身。
二つ盛られ、ボリューム満点。



さくさくの春菊天に、かぼちゃに茄子。
うん、うん、天ぷらもいい感じ 。



そして…、お声かけして届いた蕎麦は、
おっ、きれい



笊にふわりと盛られた蕎麦は、
ところどころに蕎麦のホシ散る、繊細な細切り。



こ、これは…、
私の知っている、「さらしな総本店」の蕎麦とは違う 、



冷水にキリっと〆られ、はんなりとした好みの腰に、
ふっと消える、喉越し清涼、心地良く…、
んっ、この蕎麦、美味しいっ

もり汁は、私にはやや甘めだけども、
出汁のしっかり取られた濃い目の汁。



さらさらとした蕎麦湯を注げは、
すぅ～っと伸び、吸い口のように美味しく・・・、

「太鼓屋」がなくなった今、鷺宮に蕎麦屋が、
しかも美味しい蕎麦屋ができただなんて、うれしすぎ 。



セットは、予約なしでも頂けるそうだし、
コースの「八寸」もとっても気になるし…。

「又ぜひいらして下さい」
ご主人の言葉もうれしく…

ご馳走さまでした～

又一人でぷらりと、誰かを誘ってコースも…
西武線が又楽しくなってきた

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