豊川で温泉三昧、美味しい朝ごはんを頂いて…、
目指したのは、岐阜県美濃賀茂 。
喉かな田園風景に、蕎麦の花が一斉に咲きほこる、
まさに蕎麦の里。
そのお蕎麦に会いたくて、
その蕎麦を打つご主人にお会いしたくって、
ずっと夢見ていたお店は…、
ああ、なんて穏やかなあったかな佇まい
坂祝町 「そばの里 深萱ふ~ど」
壁にかかった丸太の木板に綴られた、
自然のはぐくみの詩をゆっくり眺め…、、
暖簾を潜り、靴を脱いで上がった店内は、
わぁ~、気持ちいい、
一面蕎麦畑に覆われた、明るく広々とした空間 。
美味しい蕎麦茶を頂きながら、
待ちきれぬように開いた品書きは…、
お腹いっぱいになりそうな、
「もりのまんぷく膳」に、
冷たいの温かいの、単品のお蕎麦に、
来る前から決めていた、
もり蕎麦に、選べるお蕎麦と、蕎麦雑炊のセット、
「お昼のあれこれ膳」 。
とにかく食べてみたい「粗びき」に、
蕎麦人さんオススメの、「おろしそば」がお目当て。
「もり」を「粗挽き」にして(+300円)、「もりのおろし膳」に決め、
あれこれ眺めていた彼は、
「もりのたぬき膳」に決め、ようやく注文~。
頼むとすぐ、まず出された小皿には、
揚げ蕎麦チップに、「蕎麦の実入りおから」。
しっとりと味よく、これがとっても美味しいっ
食べ終えた頃合丁度、
彼の選んだ「もりそば」が…、
ご主人のご好意で、私にもちょい盛の、
挽きぐるみ、十割の「もりそば」が 。
ご主人、ありがとうございますっ♪
うわぁ~、美しい…。
うっすらとグレーがかった蕎麦は、日に透けて、
細かなホシ散る繊細可憐な佇まい。
ふわりと広がる爽やかな香りを漂わせ、
手繰った蕎麦は、きりっと〆り、
喉からふっと消え、香ばしさの余韻を残してく。
お、美味しいっ
まろやかなもり汁も実に美味、
あっという間に手繰り終えると…、
続いて出された、「粗挽きそば」。
こ、これ又なんて精妙たる姿…。
まるで宝石のように、透け煌めく蕎麦の粒子に、
いつまでも眺めていたい気持ちになりながら、
手繰った蕎麦は、これもきりっとした腰があり、
ほろっと溶ける、清冽な喉越し。
ほのかな粘りに、多彩な粒々が口肌掠め、
ぞくぞくする快感と共に、口に満ちる豊かな甘み。
まさに、私の好きな蕎麦!
たまらなく、たまらなく美味しいっ
興奮気味のまま手繰り終え…、
続いて、彼の「たぬき蕎麦」に、
出された丼に思わずびっくりの、
大根の搾り汁がたっぷり注がれた「おろしそば」。
早速手繰った蕎麦は…、
かっ、辛~っ 。
びっくりするに、辛辣な大根の辛味。
だけど、だけど、
こ、これがやめられな~い、止まらない 。
しぼり汁に加えた塩出汁の美しさに、
ヒーヒー言いつつ、又手繰りたくなる、
病みつき後ひく旨さ満点
一方、彼の「たぬき蕎麦」は、
刻み海苔に揚げ玉が盛られたぶっかけ蕎麦。
途中で交換してみると、これも美味しい。
「もり汁」とは変えて、やや甘めの汁がよく合い、
彼は、これがすごく気にいったよう 。
そして…、最後の「蕎麦雑炊」 。
刻んだエノキに、蕎麦の実はふっくらぷりっぷり、
注がれた出汁のおいしさが心に染み、
海苔の風味に山葵が、お茶漬け風。
ん~、これ、毎朝食べたくなっちゃう 。
おろし汁と共に、これも汁まで飲み干して…
常陸秋蕎麦に、福井の蕎麦に、
目の前で育った蕎麦の、素晴らしき蕎麦饗宴。
はぁ~、どれもこれも美味しい。
興奮冷めやらぬまま、
蕎麦畑の可憐な花を眺めつつ…、
ご馳走さまでした~
帰り際、顔を出して下ったご主人は、
初めてお会いしたと想えない程、親しみ深く、
しばし蕎麦畑の前での蕎麦談義。
ここにこんなお蕎麦があったとは…。
うれしくてうれしくて、
だから、蕎麦屋廻りはやめられない。
夢見心地の中車に乗り込み…、今宵は松本の夜~

「そばの里 深萱ふーど」
岐阜県加茂郡坂祝町深萱482
0574-23-0291
11:30~14:00/18:00~(要予約)
月曜日、火曜日
P15台
禁煙
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以前から気になっていたのですが、岐阜は「甲信越」ではありません。「東海」です。
ここのお蕎麦、大好きです。
又行きたいけれど…、
それには、ペーパー講習にまず行かなくちゃ…(:_;)
大根が旬な11~2月頃は、おろしそばは甘くて美味しいですよ。
お客さんの中にも、これしか食べない人もいるんですって(*^-^)
「もりのたぬき膳」は彼に食べられちゃいました~(笑)
この見事なお蕎麦!
是非、行かれて下さい。
どれもどれも美味しいです。
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