
大森 「布恒更科」
ドキドキしながら、大急ぎで向かう。
大森駅の北口を小走りで行くと、殺風景な通りに、ひときわ暖かい光が灯ってる。
「布恒更科」
ここか・・・・、ああ、なんていい感じなんだろう。。


店に着けられた看板の「蕎遊蕎楽」の文字が、
また風流で、すっかり心躍る思いを感じながら、
扉を開ける。
今日の夜はここで、しっぽりと・・・

中もなんてなんて・・、いい雰囲気。
江戸情緒たっぷりの、しっとりとした店内。ぼんやりとオレンジ色の、ほのぐらい竹細工の照明の明かり加減が又、なんとも言えない・・・。
注文を取りに来てくれた・・・お女将さん♪
ああ、この方が某雑誌に出てた・・・、着物姿の上品でかわいらしい、素敵な方。。
着物姿のお女将さんって、どうしてこんなにいいんだろうな・・・。
蕎麦屋のお女将さんは素敵な方が本当に多い・・・と、またしみじみ。
とりあえずは、ビールで。
初めて見かけた、「アサヒ熟撰」
お通しは、酸味のほとんどない、
お酒に合いそうな味加減の「もずく」
早速、おつまみを・・・
「出汁巻き卵」
甘辛のやわらかで、ジューシーな玉子焼き。
蕎麦屋のかえしを含んだ、ほんのり甘めの味がとてもおいしい。
「掻き揚げ」
シシトウがちょんと横に。
添えられたのは、レモン。
珍しいのは、塩はなく、ここでは天つゆのみで頂く。
さくさくっと揚げられたてんぷらは、絶品。
軽やかで綿菓子のよう。。
「醍醐豆腐」
豆腐の味噌漬け・・・のような、ねっとりとまったりとした、凍らせて出される。
なんとも、まろやかな濃い風味がいい♪
これは、もう・・・日本酒が欲しくなってしまう一品。
・・・ということで、お酒を。
これもまた、風流なとっくりで施される。
静岡「満寿一」はすっきりと、
諏訪「御湖鶴」は、酸味をちょっと含んだそんなお酒で・・・
・・・と、やっていると、お女将さんが「そろそろ、ラストになりますけどよろしいでしょうか~?」と、お声をかけに。。もう、つまみは十分と、「はい・・」と答え、残りのお酒を楽しみ・・・
しばし、周りで食べてるお蕎麦が欲しくなり、お蕎麦をお願いしようとしたところ~・・・ な、なんという不覚っっ。
さっきのお声かけは、お蕎麦も含めて・・・であったとのことっ。。
そうだ、そうだ・・、確かに「お釜上げますので~・・」ともおっしゃっていたような。。
結局・・・、ないものはなく、仕方なく~・・
でも、あまりに悲しくて、収まりが。。
一番の楽しみが・・、最後の楽しみが~・・、と落ち込みは深まるばかり。。
お勘定をしながら、様子を見かねたのか・・・、
お女将さんは、すぐ近くの「いさ美庵」を紹介してくれ・・・、そちらへ、又、はやる心で向かうのであった。
んー、それはともかく!
一生の不覚。。是非是非是非是非、なんとしても、再訪してこちらのお蕎麦を食べに来たいっ。。
きっと、きっと来ます!!
布恒更科
品川区南大井3-18-8
03-3761-7373
11:30~15:00 / 17:00~20:00祝日(昼のみ)
日曜休
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なんとも、想像するだけで、涼しげで、これもいいですね~(^^)。
私は、今、築地の「トマト切り」が気になっているところです。
お陰で、久しぶりの煮穴子をご馳走に。みると季節物にすだち切りとあるではないですか。七月初旬に築地のほうのお店で頂いて美味しかったすだちスライスてんこ盛りのかけを思い出しながら、今夜は冷たいほうで、と思って頼むと、これがなんと二八にすだちの香りを練りこんであります。
なんともほのかによい酸っぱさが匂って、夏を堪能させてもらいました。
私は結局、蕎麦前しか食べられなかったので、絶対にリベンジしなくちゃ、と思っているお店です。
こちらの息子さんが、築地で、「築地布恒更科」をやっているので、そちら方面に行かれたらそちらも是非・・・
どうしたかしら・・・と、心配(?)していたので、とてもうれしいです。
そうそう、あの醍醐豆腐はいいですよね。シャーベット状というのが、このお店の独特なところだと思いました。
蕎麦屋の焼き鳥は、私も大好きです。普段、焼き鳥やでは、塩で頂く私も、蕎麦屋はその返しのタレが美味しくて・・・。
煮アナゴ!
羨ましい!なかなか、アナゴの美味しいお店ってないので、こ、これは・・・、是非いただいてみたいと、ちょっとヨダレまで(笑)。
本当に、よかった・・
私も一緒に頂いたみたいに、堪能した気持ちで読ませて頂きました。
残暑が厳しいのでお酒ではなくビールで。醍醐豆腐に鳥のくわ焼き、そして贅沢に煮穴子を頼みました。
醍醐豆腐というものはこちらでは初めてでしたが、これは奈良県の南部、飛鳥地方に伝わるお豆腐のチーズではないかなあ。たぶん古代に大陸から伝わった、大豆蛋白の保存方法ではなかったでしょうか。大阪人の私には子供時代から時々食べた記憶がありました。凍らせてシャーベット状で出て来たのは新鮮でしたね。お酒のあてに美味いもんです。赤ワインにもいけそうですね。
鳥くわ焼きが大人の味で嬉しい思いをしました。焼き鳥屋さんと違い、盛り汁を煮詰めたかなんかしてそれをタレにして焼くんでしょうね。コクのあるいい味が絡まった焼鳥でした。普通焼き鳥屋さんでは、タレに失望するのが嫌なのでいつも塩にするんですが、こういうお店ならタレが結構です。
煮穴子がいつまでも出ないなあ、と思い、おつまみ二品が終わってしまって少し落ち着きを無くしているころ、出てきました。どうも出来栄えから見て、蒸すところからやっておられた気配。穴子の身も、鳥と同じタレも美味しいものでした。この辺が海に近いところで商売してこられた江戸前の根性でしょうかね。
本当は卵焼きも頂きたいんですが、いささか多すぎるのと、以前やはり一人でここで蕎麦屋酒のときに、着物の女将さんから「ちょっと大きすぎるかもしれませんよ」といわれて諦めたことも有りましたので、今日も辞めておきました。ちょっと裏話を書くと、築地の方の布恒さんで今年の夏にそのはなしをしたら、「じゃあ、ハーフサイズでやりましょう」と作ってもらいました。ハーフで普通の店の普通サイズでしたが、美味しく頂いたことでした。なんでも本店のは卵四個使うんだそうですよ。それじゃあ重たいはずですね。
いろいろ種物にも未練があったのですが初志貫徹、荒引きを楽しんで引き上げました。わたしはここの荒引きに少しはまってしまいまして、他所の店でも生粉打ちや田舎をこのごろは頼みがちです。
夏の蕎麦屋酒も今日でおしまい、というところでしょうか。そろそろ忙しくなるし、次は新しい蕎麦粉の出て来るのを楽しみにしたいと思っています。
私は、まだお盆前だから・・と、伺った、更科堀井さんに、先日振られてしまいました。
しかも時間は3時すぎ。中休みのないお店で、しかも・・となり、うなだれてしまった次第。
私も、築地の方には、しばしば伺わせて頂いているのですが、こちらの蕎麦は、結局このまま・・。
行かなくちゃっっ。。
がっくり来てしまったが後の祭り。ご近所にあるといういさみさんというのが分からず、仕方なくてまた遠路はるばるまつやさんまで行きました。もう二時半になっていてお腹はぺこぺこ。布恒さんクラスに振られると、もうそこらのいい加減な昼飯屋で妥協は出来ません。気持ちも満たされません。まつやさん位でないと、こころが氾濫を起こしてしまいます。お陰で店はすいていて、ゆっくり飲んで食べることが出来ました。これはこれで大満足。
築地にあるご長男の店は度々伺っているのですが、南大井の方はしばらくご無沙汰でした。これにめげずまた出かけたいものです。
そうです、そうです、
ぜひぜひ、再再訪しなくてはならないお店。
タイムキーパー?(笑)
確かに、あったら、とっても安心かも。。
頼んじゃおうかしらん(^^)
是非、再挑戦を!
私は近くなので、心配なら同行してタイムキーパーしますよ(笑
やはり・・・、こちらもそうなのですね。
築地の「布恒」さんには、たびたびお邪魔させて頂いているのですが、つまみを頼む勇気がなくて・・・。
でも・・・、こちらで、お蕎麦、食べたかったですっ。。クスン。
>食後に「まあ、幸せそうなお顔をなさって」と言われたことがあります。
(^^)。。しゅうちゃんさんの、幸せそうな顔・・・、わたしも見てみたいです♪。
でも、わたしも、お蕎麦を食べてるときが、一番幸せだったりして・・・。
余り蕎麦前を沢山取ると大変なことになります。ご注意を。
系列の目黒「くわ原」、大井町「権正」も同様です。
女将さんには以前、食後に「まあ、幸せそうなお顔をなさって」と言われたことがあります。図星でした。
いいですね~・・。お女将さん♪
はい・・・、もしかしたら、見とれて頼み忘れちゃったのかもしれないです。。
絶対、再訪しまーす!
>蕎麦喰い師様
クスン・・。
確かにこれは~・・肴抜きの夕べになっちゃった。。
あーん、蕎麦食べずで、ほんっとに、へこんじゃったんですよー。。
でも、それは別として、このお店の雰囲気もなんとも言えないですね・・・♪♪
チョット蕎麦屋で昼酒・・
色々な肴・・・
これって何て呼ぶのかな?
肴だけだから
チョット蕎麦屋で
肴ヌキとでも言うのかな?
昔ながらの燗番のとこに立つ、着物の割烹着姿の女将さん・・いいんですよね~あの姿・・・・・
ここの田舎がまた絶品、惜しいことをしましたね、でも是非再訪されたし・・・
好きなんですよこのお店。
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