午後13時、4割方の席が埋まる中、
にこやかな花番さんに通されて…、
空いていたカウンターに腰を降ろすと、
おおっ、雲丹に続いて、今年は鮑とはっ 。
蕎麦で鮑だなんて初めて。
しかも、「泡立てたとろろの冷かけ」なんて文字に、
ちょっと興奮気味に、速攻注文~。
頼みほっとして、改めて品書きを見てみると、
他にもずらりと並んだ「旬のそば」。
鮑がここにも、「おろし鮑」に、
これもこの夏逃さず食べたい「雲丹の冷かけ」、
さらに「雲丹のとうふそば」に、「じゅんさい冷かけ」。
ん~、「文化人」の「湯もり」も食べてみたい…、
カウンターの上に並ぶ夏酒も気になりながら、
「本日の産地」を見ると、
珍しい、長崎は諫早(いさはや)産。
もしかして…、幻と言われる諫早在来「高来そば」っ?
眺めていれば程なく、「冷やかけ とろろ鮑」が到着~。
うわ~、なんって贅沢極まりない景色 。
雲丹も贅沢だったけども、
淡雪がごときぷくぷくと細かな泡立つとろろに、
ぽっかりと浮かんだ、丸ごと一個の生鮑っ 。
鮑に目が奪われつつ、
蓮華で掬って汁を一口。
清らかな美しい出汁に、
泡立つとろろのたまらない心地よさ、
ほのかに粗さを残し、それがさくっと爽やかで、
ん~、これは美味しいっ
その中に沈む蕎麦は、繊細精巧、
キリっと〆った腰に、流れるかごとき落ちる喉越し。
後にふわっと香ばしき味わいを残し、
ほわんほろんと絡まる蕎麦がたまらな~い 。
そして…、いよいよ鮑。
コリッ、コリッ、コリッ
生の鮑ならではの歯ごたえに、生臭さまったくなく
噛みしめていく間に広がる、鮑の甘み。
くー、これでお酒を飲みたくなっちゃう 。
時折絡まる芽葱がシャキっと爽やか、
敷かれた紫蘇が素敵な脇役。
最後に添えられた、青海苔を散らし・・、
後はもう一気、
汁一滴残さず飲み乾して…
はぁ~、贅沢至極の心地でいっぱい。
ご馳走さまでした~
全部制覇したくなる「文化人」の旬のそば。
次は…、やっぱり「雲丹の冷かけ」かな

石臼碾きそば 築地 「文化人」
中央区築地1-12-16
03-6228-4293
11:30~13:30 / 17:00~売り切れ終い
日曜・祝日定休
禁煙
2016年 3月29日 春の香りの「芹そば」
2015年 9月28日 たらこぷちぷち「紅葉子そば」に「松茸ご飯」
2015年 8月26日 江戸の美しき粋な蕎麦「磯雪」(いそゆき)
2015年 7月17日 小粋な料理に贅沢な「雲丹の冷かけ」
2015年 4月13日 「味噌なめこ」
2014年12月17日 輝く金色の「かき玉そば」
2014年 8月28日 贅沢な 「雲丹の冷かけ」
2013年12月 5日 「味噌なめこ蕎麦」
2013年11月19日 「帆立のかえし漬け」贅沢「塩いくらそば」
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