去年に引き続き…、
東西蕎麦屋の、「夢のコラボレーション」。
今年はさらにバージョンアップした、
東 「ら・すとらあだ」、「山介」、「はるきや」、「すず季」、
西 「一如庵」、「ろあん松田」、「ぐーちょきぱー」、
名だたる7軒の名前だけで胸わくわく、トキメキの夢コラボ 。
今年の会場は、開店して1年を迎えた、
茗荷谷の「はるきや」さん 。
「2016 蕎麦・夢のコラボレーション2」
横の階段を下り垣間見れば、着々と用意がなされ…
迎えられた店内は、すっきりとして清楚な、
女性ならではのセンスが光る、心地のいい空間 。
個性の違う皆さんの挨拶も楽しく…、
お酒は、それぞれの店主のセレクト7種類 。
興奮して喉がからから、
まずは「エビス小瓶」を頂いて、テーブル毎に乾杯~。
目の前に盛られたお塩も、
それぞれのお店のお塩が並べられ、
添えられたお水も2種類。
篠山の山から流れ出る川水に、
奈良の天然記念物、千本杉からチョロチョロ湧き出る水を、
それぞれ煮沸瓶詰めしたもの 。
これだけでも、この会に向けて、
皆さんの意気込みがひしひしと伝わる中…、
銘々に置かれた、風流なまあるい「つづら」。
蓋の端にちょんっと盛られたのは、
「ろあん松田」さんが寄せた、「独活」と「たねつけ草」。
塩で恭しく頂いて…、>
いざっ、蓋オープン~。
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うわ~、山野のご馳走がぎっしり詰まった玉手箱。
どれから食べようか迷ってしまう程のお料理は…
「すず季」さんの「寒椿」の天ぷらと、
素朴で優しい野菜料理に長けた「一如庵」さんの、
「湯葉と原木椎茸の時雨煮」に、
「祝蕾の山椒オイル漬け」、
「大和筒井蓮根とひらたけ占地の胡麻酢掛け」に、
「高野豆腐の八丁寄せ」。
食べてびっくり、食感も味わいもまるでミートローフ。
高野豆腐だたなんて全く思えない、
これは楽しく美味し~いっ
大好物、柔らかな穂先の「若竹煮」があり 、
セロリ、赤カブ、山芋山葵漬け、
愛らしい、はつか大根に…、
「一如庵」名物、「原木椎茸の箱寿司」、
私には鯖寿司を上回る程の、至福の味わい 。
「ろあん松田」さんの、
とろ~り、柔らかな風味の「蕗味噌」に、
しっとりと上品に炊かれた、
「野鹿の時雨煮」。
山椒がぴりりっと利いた、
「丹波の野鴨のロースト」は、ほろっと柔らか、
臭みまったくなく、ジビエの力強さがあり…。
「はるきや」さんオススメ酒、
福島の「人気一」で、じっくりと楽しんで…
続いて、
蕎麦がき専門店、「ぐーちょきぱー」さんの、
福井丸岡、ヌキ実細挽きの「蕎麦がき」が 。
うわ~、ふわふわとろ~、柔らか~い。
滑らかに蕩ける口どけのいい蕎麦がきを、
塩で、添えられた山葵醤油、葱醤油で味わい…
蕎麦第一弾は、
「はるきや」さんの、「ぶっかけそば」 。
おっ、一目で分かる、去年頂いた蕎麦と全く違うっ。
滑らかな微粉の蕎麦が、蕎麦のホシ散る粗挽きになり、
キュっと〆った腰に、喉越し良く、
何より、このお蕎麦、手繰るのが楽しい 。
これは素晴らしい、
1年で格段に蕎麦が美味しくなっているっ
これに添えられた、
西京味噌仕立ての「焼き味噌」を…、
大根おろしに乗せて汁を回しかけ、
ざっくりと混ぜ手繰った蕎麦は、
どこか「高遠蕎麦」風で、これが美味しいっ
おろしに削り節、味噌混ざった汁は残せず、
蕎麦湯を注いで飲み干して…
続いて、「ら・すとらあだ」さんと「山介」さんとの、
「酒肴盛り合わせ」。
見目美しい、「山介」さんの十八番、
美しいゼリー寄せが3種類 。
朱色濃く、まるで苺のように甘~い、
「フルーツトマト」の出汁ジュレ寄せに 、
ほわ~りクリーミィな、
「ホワイトアスパラガス」、
そして…、意表を突く「カレーのゼリー寄せ」
わおっ、これは、まさにカレー、
上はカレースープ、下にはキーマ風挽肉が沈み、
スパイスが利き円やかなカレー出汁、
くぅ~っ、なんと斬新新鮮、しかも旨いっ
「ホロホロ鶏の茶碗蒸し蕎麦の実餡かけ」は、
鶏肉ふわふわ、玉子はほろほろ、蕎麦の実ぷるぷる、
茶碗蒸しと蕎麦雑炊の良いとこ取り。
いくらが散らされた「白鯛の昆布和え」に、
「ボタン海老の酒盗和え」にお酒がススム。
「ホタル烏賊の酢味噌かけ」の、
酢味噌には桜葉が混ぜられ風流な味わい、
これ又意表を突くソース、
「帆立と蕪の生海苔クリームソースがけ」に、
「すず季」さんセレクト、福島の「飛露喜」、
「ぐーちょきぱー」さんセレクト、「常山」を頂いて…、
「そばがき」二つ目は、
同じ福井丸岡の、ヌキ実極荒挽き。
これもふっくらとろ~り、
たっぷり混ざった蕎麦の実のぷるぷる感がたまらなく、
甘く芳ばしく、味わい豊か。
なんて優しい心地になる蕎麦がきだろう、
思わずうっとり心酔~
そして…、いつか行ける日を夢見ていた、
「ろあん松田」の憧れの蕎麦 。
どこか透明感のある細切り蕎麦は、
すらりとして瑞々しく艶やか精妙、
ほんのりと香る蕎麦に、
ぷるんっとした弾力のありしなやか。
爽やかに落ちる喉越しといい…
なんという、エレガントで高雅な味わい 。
ようやく会えた、「ろあん松田」のお蕎麦、
手繰る毎に感慨深く、味わい味わい頂いて…
お料理もいよいよ終盤、
「すず季」さんの「炊き合わせ」、
ほろりと解ける「鰊煮」に、うれしい「筍に蕗」 。
天ぷらは、「はるきや」さん、
揚げ立てその都度置かれていく、
さくっと揚がった才巻海老に、
タラの芽一本揚げ。
衣軽く瑞々しく、「はるきや」さんの天ぷら、美味しいっ
最後の蕎麦は、「ら・すとらあだ」 。
北海道、秋田、富山、福井、群馬、栃木、埼玉、徳島、鹿児島、
9種類のブレンド、平打ち。
そのもちもち感、ざらりとした穀物感、
薄く延した喉越しの軽やかさ、
ん~、手繰る毎に楽しい、ご主人の狙うエロい蕎麦 。
熱々蕎麦湯で、それぞれのもり汁を味わって…、
最後は、「ぐーちょきぱー」さんの蕎麦がきデザート、
揚げ蕎麦がきと小倉、蕎麦茶のセミフレッド(アイス)。
最後の一皿まで、心ゆくまで楽しんで…
東西の若い蕎麦職人の技のユニオン。
共に学びあい作り上げるその独創性に目を見張る。
何よりも、作り手が楽しんでいるのがうれしい、
まさに、まさに「夢のコラボレーション」。
ご馳走様でした~。
この会を期に、又それぞれが技極め、
第3回を多いに期待して…
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(付録)最後に・・・、
同席させて頂いた、写真家ジョー・スズキさんのお写真が、
あまりに素敵なので、お願いして貼らせて頂きます
(撮影「ライカQ」)
残念~。今回は昼間が仕事だったので、
夜の回に参加していたのですが、、
宮本さんに私からもお願いしちゃおうっと(*^-^)。
私も楽しみです。
さすがです。玄挽きも好きですが、あまり大きなものが入ると、
さすがに食感が「痛く」って…(笑)
手挽きは大変だろうけれど、
手に直接「挽いてる」感が味わえるのは、
打ち手だけの醍醐味なんでしょうね。
ちょっと回してみたくなりました(u_u*)~
確かに殻取り機、あの高価な機械があれば、私もヌキ実しか使わないかもしれない。(笑
その上達磨さんのように玄蕎麦むき残りの一粒一粒をピンセットで取り除き、挽くかもしれない(笑
でも、玄蕎麦を手挽きする時のあのコロコロとした感触というのは、ヌキ実をスリ切る時よりも遥かに心地よいですね!それでこそ農家が昔から打ってきた蕎麦になるわけで、お江戸の蕎麦とは正反対(あ、真逆か?)。
打つ時は普通ヌキ実と玄蕎麦の粉を混ぜて打つのですが、24メッシュの篩上のものは捨てています。繋がりも悪くなるし、混在する殻の部分が嫌いな人もいますので・・・。
それは抜き実の方が「何をしても」綺麗にできます。ハイ。
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