ずしりとした木の扉を開いたら、
明るく木の温もりたっぷりの、広々としたワンフロア。

その中に、休日の午後を、和やかに寛ぐ何人かのお客さん。
私もそっと大テーブルの端に落ち着き、
久しぶりに手にしたお品書き。



蕎麦は、ただ一つ、「もりそば」のみ 。
その下に、酒の充ての一品料理が並び、



お酒は「鶴の友」一銘柄で、5種類。
「上白」「別撰」「純米」「純米吟醸」「大吟醸」。



中から、「純米」を選びお願いすると、
出されるのは、すべてご主人が作られた猪口の籠。



はぁ～…、ここで頂くお酒、気持ちいい 。



すっかり寛いでいると、添えて頼んだ「春巻き」も。

塩を振って、オススメされた、「唐辛子焼酎」を垂らすと、
一滴で、鮮烈な辛さにしびれるが、
ラー油のように後に残らず、風味抜群爽やか 。

熊本の「球磨焼酎」に唐辛子を漬けた、自家製だそう。



パリっとした皮に包まれた、
「エビ、イカ、ホタテ」に、
「鶏肉ときのこ」の二種類の具を楽しんで・・・



久しぶりの、「くりはら」さんの「もりそば」を 。



茨城、桜川の常陸秋そば、十割そば。



手繰り上げた途端にふっくらと広がる、
芳ばしい穀物の香りに、思わずうっとり…。

キリっと締まった、しっかりとした腰。
もちもちっとした心地のいい歯ごたえに、
口いっぱい満たす香気が、喉から鼻腔に抜けていく。

久しぶりに手繰った「くりはら」さんの蕎麦、
なんて美味しいんだろう…。

薬味は一切なしの潔さ、
手繰る毎にうれしく、あっという間に手繰ってしまい…、



頃見て出された蕎麦湯は、程よく白濁して熱々。
注げば、すぅ～っと伸びる雑味なき、汁の旨みを堪能し・・・

ご馳走さまでした～

ご主人、奥様のもてなしがとっても温かく、
週末だけ、というのがネックだけども…
やっぱり、「くりはら」さん、素敵だなあ 。

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