扉を開き入って店内は…、
コンクリ壁に、柔かな灯りが点り、
煉瓦の暖炉に南欧の家具が置かれた、
時間が止まったかのような、優しい空気 。
すぐに出された煎茶を頂きながら…
早速お願いした、「升酒」に、
お目当ての、「鴨煮」 。
ほかほか暖か、ど~んと横たわる、鴨の角煮。
特別鴨が好き、と言うわけじゃないんだけれど、
ここの「鴨煮」は、ちょっと違う。
ことこと、ことこと、長い時間をかけて煮込まれ、
ギトギト感全くなく、ほろろっと解ける鴨の肉、
苦手な皮目も脂が抜け、さっぱりとろ~。
天盛の白髪ねぎを添え、
こっくりとした鴨の旨みをしみじみと感じながら、
口にする、お酒が美味しい 。
「鴨煮」を頼んだら…、
お蕎麦は、何と言っても「かけ」でしょ 。
出された丼は、すっきりシンプル、
何も足さない、蕎麦と汁だけの「かけ」の潔さ 。
まずは、汁を一口。
はぁ~…、
鰹節に昆布、鯖節も入っているのかな、
すっきりとしつつ、しっかりと旨みのある汁が、
じんわりと体に染み、飲んだ後にたまらない。
蕎麦は、「もりそば」よりやや太め。
もちもちっとして、汁を含んだそばが又後を引く。
そして…、半分残った「鴨煮」を乗せて…
熱々の汁の中で、じわじわ~と鴨の旨みが汁に広がり、
ほろほろっと解ける鴨肉と共に蕎麦を手繰り…、
ん~、これは旨いっ
鴨の旨みが染みた汁は、一滴残せず飲み干して…
ごちそうさまでした~
今度は、「鴨せいろ」も食べてみようかな

「手打ちそば 安藤」
杉並区浜田山3-34-25
03-3306-0295
11:30-21:00
火曜休
禁煙
2015年 7月 9日 「おしんこ」、なめこ入り「なっとうそば」
2013年 6月 8日 「にしん煮」で升酒、「もりそば」
2011年11月14日 「揚げ出汁豆腐」に「もりそば」
2010年 5月10日 「お新香」に「うめだれ」
2008年 3月26日 「漬け物」に升酒、「梅だれせいろ」
2007年 8月30日 「卵とじそば」
2007年 2月 2日 升酒に「鴨煮」、「かけそば」
2005年 6月22日 「せいろそば」
2004年12月 4日 「せいろそば」
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見つかったら、見てみます(^^)。
そうそう、東海林さん、よく西荻の富士そばにも行っていたみたいですね♪
『昼飯の丸かじり』に収録されています。
元々週刊誌のコラムですから、短いですし、具体的な店名が出てくるのはちょっとだけです。
安藤以外は池の端藪と本むら庵の2軒。
西荻に仕事場をお持ちなので、その近所で食べてるみたいですね。(^^)
たくさん書庫がありますが、なんていうタイトルに出ているんですか(^^)?
この鴨めず珍しいですよね!
是非、食べてみて頂きたいです。
ここは、中休みナシなので、時間を気にせず伺えるのもうれしいです。
鴨煮のことはネットでも情報が乏しくて、大いに参考になりました。
涼しくなったら、行ってみたいです。
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