店先から漂う長閑な空気に、
入った店内は、田舎の家庭の土間のような、ほのぼのとした空気。



ちゃきちゃきっとお姉さんに通され腰を下ろすと、



すぐに出された冷たいお水と、そばせんべい。
サクサク香ばしく、しみじみ～ 。



出してくれた品書きには、信州の名前が付いた、
「ざる」に「かけ」は、「戸隠」
「とろろそば」は、「真田」、
「小布施」に「田毎」に「信濃路」…、



「納豆」や「鰊」、旨辛鶏味噌の「まぜそば」まであり…



さらに、戸隠手打ちそばに、そば米五目、日替わり小鉢がつく、
お昼のサービス、「日替わり定食」（800円）。

周りでは皆、この定食を食べているようで、
お蕎麦に、蕎麦米がつくのはうれしい。
私も習って、日替わり定食を「ざる」で注文～ 。

考えてみると、8年ぶり。

そばせんべいをつまみながら、のんびり見渡すと、
皆さん、よく知ったようなご近所の方々。
お座敷を陣取る、白衣の男性群は、近くの病院の先生かしら…。
そうそう、蕎麦は健康食 。

周りを囲む壁一面には、
ずら～っと貼られた一品料理の短冊品書き。



品書きの中も、そばの名前の入った幾つもの品書きに、
馬刺しや、山河焼きなどの、信州郷土料理、
さらに、びっくりする程並ぶ鍋料理。

ここで、どっぷり信州に漬かり、
信州のお酒で、郷土料理をつまむ、
ん～、いいだろうなぁ、と見ていると…、



「お待たせしましたっ、今日はメンチです。」
と目の前に元気に置かれた、定食のお盆。



笊に盛られた蕎麦は、やや平打ち。
瑞々しい細切り蕎麦は、どこか戸隠の趣があり…、



程よい腰に、喉越し軽く食べやすい。
汁は甘じょっぱく、やや濃いめ。
北信の薄めの汁じゃないのは、東京だからかな 。



「メンチかつ」は、熱々の手作り揚げたて。
蕎麦に、メンチ…？、と思ったら、



ざくっと割った衣の中から、
じわっと肉汁染み出し、これがなかなかどうして美味しい 。



さらに、ぷるぷるっとした、
蕎麦米の五目御飯が、とってもいい 。

お蕎麦だけだったら、少な目だけど、
メンチかつに、蕎麦米ご飯も食べたら、
さすが～にお腹いっぱい、満足、満足。

ご馳走さまでした～

「今日はレディースデーだから（＾＾）」
帰り際に、飴玉を手渡され…、
いつかぜひ、夜の「百々亭」で、信州の夜を満喫したいな 。

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