人形町の「二行」がお店を閉めれ、残念に想っていたら…、
さすが、石井さんっ 、
先月、新富町に、新たなお店をオープン。
これまでよりもカジュアルに、もっと気軽に、
というコンセプトだそうで、
すぐにでも伺いたくていながらの、ようやくの初訪問。
築地からも近い、新富町の駅を出ればすぐ。
交番の角を曲がった路地の一角に、大きな提灯が目に留まる。
今度のお店は、地下のよう 。
新富町 「蕎麦和食 はたり」
暖簾の裏の階段を降り、ワクワクしながら扉を開くと…
すっきりと落ち着いた大人の空間 。
品のいい、黒を基調にしたテーブルに椅子が並ぶ店内に、
ふっと、「仁行」を思い出し… 、
迎えてくれた花番さんは、とても丁寧、気持ち良く、
「お好きなところにどうぞ」とにっこり。
贅沢に、1人で4人掛けのテーブル席に腰を下ろし、
出された冷たい蕎麦茶を頂きながら、
早速、置かれていた品書きを開くと…、
冷たいお蕎麦に、温かいお蕎麦がまず綴られ、
「お蕎麦の共」と、ご飯ものもあるよう。
定番の「一品料理」に、
細かな文字でずらりと並んだ、「日替わりメニュー」。
以前は、コース主体だったけど、
今度のお店は、アラカルトで選べるよう 。
さらに、お酒のラインナップも魅力的、
焼酎の種類も豊富、
ワインのリストもずら~り 。
こ、これは、早くも誰かと来たくなっちゃうな…、
一通り眺め…、まずは蕎麦前 、
頂いたのは、愛媛の「紀土」純米吟醸。
充てには、ちょっと変わったものを…と、
「カツオのすぐき煮」。
煮込まれた鰹に、シャキっとしたすぐきの酸味が美味。
中の湯葉にこの出汁が染み、これが美味しい。
心地良くJazzが流れる店内で、
1人、のんびり楽しませて頂いて…
お蕎麦は、「温玉」に惹かれて、「ぶっかけそば」 。
ひたひたに、たっぷりと注がれた汁は、
コクコクと飲める塩梅で、冷かけの中間のよう。
蕎麦は、見事な程に細い、石井さんならではの、極細そば。
細くても、シャンっとした気持ちのいい腰があり、
さらさらと水が流れる如き落ちる喉ごし、
後にふっと芳ばしさと甘みの余韻を残していく。
ああ、石井さんの「水越そば」、健在だ。
久しぶりに口にした蕎麦は、なんて心地いいんだろう 。
盛られた辛味大根の、キンっとした辛さが汁に溶け、
絡めて蕎麦が、実に清々しく、
しかも、たっぷりと盛られた揚げ玉が美しい。
細かくさらさらとして、さくさく軽やか、
繊細な蕎麦に絡み、これは美味しいっ 。
最後に温泉玉子を崩して、たっぷり絡めて…
手繰るのが楽しく、美味しく、あっという間。
辛味大根に、揚げ玉、温玉の溶けた汁は残せず、
すっかり飲み干し、ふぅ~、大満足。
ご馳走様でした~
予約なしでも、気軽に入れるのもうれしく、
今度は、天ぷらも頂いてみようっと 。

「蕎麦和食 はたり」
中央区新富2-11-6 B1
03-6222-8498
11:30~14:00 / 18:00~23:30
日曜定休
禁煙
- 関連記事
-
- 茅場町 「蓮」 ビジネス街で旨い蕎麦に旨い天麩羅 (2015/09/01)
- 小伝馬町 「馥や」 女2人しっぽり酒肴に酔いしれて… (2015/08/28)
- 築地 「文化人」 江戸の美しき粋な蕎麦「磯雪」(いそゆき) (2015/08/26)
- 浜町 「かねこ」 神楽坂「蕎楽亭」の片腕、粋に独立オープン (2015/08/20)
- 築地 「長生庵」 築地のつまみで、地酒飲み放題 (2015/08/13)
- 銀座一丁目 「na-ru」 明るく心地のいい空間でイタリアン蕎麦ランチ (2015/07/31)
- 築地 「文化人」 小粋な料理に贅沢な「雲丹の冷かけ」 (2015/07/17)
- 新富町 「はたり」 「仁行」が新地で再オープン (2015/06/04)
- 築地 「さらしなの里」 昼下がりの「とろろそば」 (2015/05/22)
- 銀座 「矢部」 薫風香る見事な料理に幸せな宵 (2015/04/29)
- 築地 「文化人」 心に染みる「味噌なめこ」 (2015/04/13)
- 銀座 「山形田」 銀座でどっぷり山形「冷し地鶏蕎麦」 (2015/02/23)
- 銀座 「神谷 木挽庵」 美味秀麗なお料理に秀逸の蕎麦 (2015/02/16)
- 人形町 「きく家」 人情味溢れたもてなしに酔いしれて… (2015/01/13)
- 人形町 「仁行」 思いを胸に、最後の「夜の蕎麦懐石」 (2014/12/23)
しかも、きちんと蕎麦は石井さんのお蕎麦。
私も今度は、お料理もいろいろ頂いてみたいです。
ホンビノス、漬物、ごぼう素揚げなどを肴に紀土や大賀などを空け、その気楽さに「居酒屋みたい」と思いましたが、締めの蕎麦が見事でした。
実は石井さんの蕎麦は初めてだったので(流石なら行ってるものの)、極細なのにブワッと広がる香りに感銘しました。
変わらず、石井さんの蕎麦で有り続ける。
それは、素晴らしい事だと思います。
確かに、だんだん混んでしまうかも…。
→ yuka (01/20)
→ yuka (01/20)
→ 多摩市民 (01/19)
→ yuka (01/10)
→ yuka (01/10)