大泉学園駅南口を出、駅前の喧騒から離れた、昔ながらの商店街を歩いて行くと、
静かにぽつりぽつりとたたずむ店の先に、ぽっと柔らかな明かりがほどなく見えてくる。
小さい間口の手彫りの看板がかかった、
「いい感じ・・・」 のお店。
手打ちそば 「むら季」
知らずに
通りかかったとしても、きっととても入ってみたくなるような感じだ・・・・。
入り口すぐにある打ち場を見ながら、店内へ。
すっきりと、こざっぱりと仕上げてある店内で、ふっと落ち着く。
ゆったりとしたテーブル席が4卓だけ。
ところどころに小物がかわいらしく飾られていて、心を和ませてくれる。
入り口近くの清潔な打ち場は、テーブルからも見え、天井にかかったランプも遊び心のあるかわいらしいもの。。
お品書きの一部を書いた張り紙の文字は、かなり達筆。
まずは・・・と、とりあえずビールで乾杯。
ビールはラガーで、
んんー、やっぱりラガーは違う~・・・。
お通しは、くらげときゅうりの酢の物。
さてさて・・・、とお品書き。定番のメニューも豊富な上に、日替わりのつまみがかなり揃っている。目移りしてしまうもので、これは楽しめそうなものばかり。とりあえず、頼んでみたのはこんなもので・・・。
定番の「板わさ」と、お漬物。
板わさの質もよく、そしてこのおしんこがとってもおいしい!盛り付けも美しく見た目も楽しいもの。
蕎麦屋で見るのはちょっと珍しい、「カレイの空揚げ」。
天ぷらとは違う、この香ばしさと、カラリと揚げられたカレイがビールによく合う。
身のふんわりさを残し、味もしっかり。旨いっ。
骨までポリポリ・・・と♪。
あの「まつや」で17年修行してきた・・・というご主人なので、これはやっぱり頼まないと!と、
「出し巻き玉子」。
ふんわりとして、とてもジューシー。
甘さを抑えたお酒に合う仕上がり。
んー、さすがだっっ。
・・・じゃ、とばっかりに
このあたりでお酒に変えて・・・。
お酒は、「賀茂鶴」「天の戸」「越の影虎」の中から
「天の戸」を。
素敵な切子のお猪口がうれしい。
で、お酒に合うものを追加して
「揚げナス」
とろっととろけるような茄子に、いい塩梅のつゆがかけられたもの。
たっぷりの大根おろしと共に。
そして、ご主人お勧めの
「鰊の旨煮」
これが!美味しい
やわらかく煮られた鰊だが、身はしっかりと。
その味付けが又すばらしく美味しい。
いやぁ~・・・・日本酒に合いすぎるっ。
さらに、燗酒を追加して、すっかり満喫。そろそろお蕎麦を、と、やっぱり初めてなので「せいろ」をお願いする。
外二で打たれた細切りの蕎麦で、つながりもしっかりとし瑞々しい。
香りは強烈ではないが、口に含むと、丁度心地いい加減の腰が返って来て、蕎麦の風味も漂う。飲んだ後にも気持ちのいい蕎麦でこれはなかなか。
盛りも結構しっかりとあって、ボリュームもあるからお昼にでも満足できそう。
つゆも辛口の切れのあるもので、蕎麦との相性もいい。こりゃ、修行先よりいいのでは・・・?
途中でサービスに、別にだしてくれた「ごまだれ」。これが濃厚なゴマの風味に甘さ加減がとてもよく、これもいい!
出された蕎麦湯と合わせると又おいしく、二度も楽しめちゃってうれしい限り。
これは友人の頼んだ「鴨南蛮」。
こっちも、漂ってくるなんともいえない蕎麦の香りがおいしそうで、次回はぜひとも種物を頼んでみたくなってきてしまった・・・
いやいや、すっかり大満足の夕餉に・・・。
一人ながら、手際よく、途中入ってきたお客さんもいたにもかかわらず、タイミングよく出されたお料理はどれもが、かなりのレベル。支えるかわいらしい奥さんも気がきいていて、とても気持ちのいい時間をすごすことが。
何よりも、まじめで熱心そうな、それでいてとても気さくなご主人は、まだまだ若いし、これからも大いに期待できそう。又、時折たずねてみたくなるお店。いいなぁ、こういうお店はとっても応援したい。
とにかく何はともあれ、とっても楽しい時間をすごせました。
ご主人、奥様、ご馳走さまでした~・・・。今度は種ものかしらん~・・・
*お品書き
せいろ 600円、ごま蕎麦 700円、鴨せいろ 1200円、かけ 600円、
たぬき 700円、玉子とじ 750円、にしんそば 1,000円、天せいろ 1,300円
つまみ 400円~・・いろいろたくさん!
手打ちそば むら季
練馬区東大泉7-37-11
03-3923-4722
11:30~14:30 / 17:00~21:30
木曜休
P2台あり
Sさんありがとうございました・・・
- 関連記事
-
- 大泉 「一喜」 (2006/03/19)
- 武蔵関 「にはち」 卵とじそば (2006/03/09)
- 石神井公園 「菊谷」 (2006/03/07)
- 上石神井 「あずみ」 (2006/02/28)
- 武蔵関 「にはち」 (2006/02/15)
- 上井草 「丸嶋」 (2006/02/11)
- 上石神井 「いなくら」 (2006/02/03)
- 大泉学園 「むら季」 (2006/01/19)
- 保谷 「そばきり すゞ木」 (2006/01/06)
- 武蔵関 「にはち」 (2005/07/07)
- 保谷 「そばきり すゞ木」 (2005/06/14)
- 石神井公園 「菊谷」 (2005/06/02)
- 「そば 法師人」★ (2005/03/25)
- 武蔵関 「たから」○ (2005/03/17)
- 練馬 「176」 (2005/02/18)
いや、私も、今、近々伺おう~と思っていたところ。
こちら、いいですよね♪
できれば・・・
平日でも粗挽きが食べられたら、
いう事ないのですが・・・(^^;;
週末粗挽き狙いです♪
千葉に東金にイッカと言う修業時代の同僚がやっている店も素晴らしい蕎麦を打つので夏に海に行ったときにでも寄ってみてくださいと言われたけど…誰か情報あったら教えてくれ~m(__)m
こちらも、すばらしいお蕎麦屋さんの宝庫ですから、楽しめますよ。
「むら季」さんは、そう、あのご主人のお人柄が、もうなんとも言えないですよね。
お料理もお蕎麦も美味しく・・、
ちょっとご無沙汰してるので、又近々伺いたくなってしまいました。
おっと、TBありがとうございます。
私もようやく西部進出?!です。
ありがとうございます。(笑)
むら季さん、よかったです!!
なんといってもあのご主人と奥様!
お人柄も温かく、いいですね~。
蕎麦もつゆも天麩羅も、おいしかったです!
yukaさん、またこれからも西部のお店、
教えてくださ~い。
宜しくお願いいたしま~す。
それでは、また・・・。
(すみません、またTBさせていただきました。)
それに、柚子のデザートっっ。。
これは、ぜひ頂いてみたいです!
情報ありがとうございました♪
用事をなんとか見つけて・・行ってこようっと(^^)
柚きりを頼んだら、柚のデザートが出てきました♪♪
素晴らしかったです!是非行ってみて下さい!
いいですねぇ、ここで忘年会なんて♪
私も、ちょっとご無沙汰してるので、行きたくなってしまいました。
茶碗蒸し、だーい好きなので、食べたいって(^^)
思っちゃっています。
ブログで紹介しようと思ったんですけど、
その前に検索してみて、
私よりずっとお店のことが詳しくかかれてたので、
トラックバックさせてください。
よろしくお願いいたします。
あ・・・、そうかもっ~♪なーんて。
でも、こちらのご主人もいいですよね・・(^^)
コメントありがとうございます。権太さまの知的なブログに比べたら恥ずかしくなっちゃいました・・。
>へんに流行って店舗拡張して欲しくない、そんな蕎麦屋
ほんっと、そうですよね。
ちょっと・・・、かくしておきたくなっちゃう気分も。
あ、又行きたくなってきちゃいました。。
コメントありがとうございます。うれしいな・・・(^^)
そうなんです。とっても真面目で、すごく好感を持ってしまったご夫婦でした・・・。
鰊は、もう、日本酒にぴったり!の一品でした!
鰊も胡麻だれのお蕎麦も美味しそうですね。
まだまだありそうですよね。
chinen様も、いいお店を見つけたら、是非教えてください!
この店、初めて知りました。練馬は未知の名店(?)がまだまだありそうですね。絶対に行きたいです。ありがとうございます。
でしょでしょっっ。
練馬ツアーいいですね♪
私も企画してもらいたいことあるんですよーっ。。
蒸篭いい色艶しますねー
練馬西部の散策ツアー企画願います。
聞こえてきました?(^^)
「にはち」さんもいいですよね、前を通って、今回こちらに向かっていました。
「一喜」さん!ぜひ行って見たいと思っているお店です。以前に、池袋の「一栄」のご主人に、「一喜」さんおお話、聞かせて頂いたりした時から。ぜひ、近いうちに訪れてみたいです。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします!
(高島屋・・・わたしも急いで行かなくちゃっ)
>aqua_santa様
まあ、じゃ、またニアミス??(笑)
是非、行かれてみて下さい。とってもよかったですよ♪
「むら季」さんへは徒歩7~8分なのでちょいちょい伺っています。「すゞ木」さん、武蔵関の「にはち」さんも徒歩圏内なのでよくお邪魔します。
大泉学園には北口に「一喜」さんがあります。(北口ですが住所は南大泉)ご主人は池袋の「一栄」さんで修行された方です。是非一度寄って見て下さい。
因みに、今日の私はといいますと、日本橋高島屋に雪花山房さんが出店しているので、高橋さんの蕎麦打ちをじっくり拝見し、お蕎麦をいただいてきました。
ここの鰊、食べてみてください!
お蕎麦だけより、ここはお料理をぜひ堪能してほしいお店だと思いました!
(燗酒もよかったです)
「鰊の旨煮」よさそうですね、
蕎麦も箱入りとは、
主人の口上気に入りました。
あの近くには旧友が根を張っていますので、
是非つれづれで行ってみます。
→ yuka (04/08)
→ yuka (04/08)
→ sherbetsST (04/02)
→ gun (03/27)
→ yuka (03/19)