一度行ってみなくては、いや行ってみたい、と思っていた、
「肉そば」で有名な、椎名町の路麺店。
何年も課題のままだったけど…、
んっ?考えてみたら、椎名町は、池袋の隣じゃないっ 。
雨も上がり、よく晴れた、でも風の強い昼遅く、
椎名町駅、北口から出れば、すぐ目の前。
外にピクニックテーブルが置かれた、ほのぼのとした露店風、
オープンカウンターの、小さな立ち食い蕎麦屋 。
椎名町 「肉そばうどんの店 南天」 本店
既に2時を回った時分でも、お客さんがわしわし食べている姿が心強く、
壁に貼れた品書きを見ると、
「肉そば」以外にも、幾つもあるお品書き。
「なめこ」や「キャベツ」、「めかぶ」にちょっと心惹かれたけれど…、
なんたって、ここは「肉そば・肉うどん」のお店。
やっぱり、「肉そば」を食べなくちゃ 。
ちょっぴりドキドキしながらカウンターの前に立つと、
「こんにちわ~(^^)」
にっこり微笑んでくれる、カウンターの中のお兄さん 。
立ち食い蕎麦屋で、このフレンドリーな笑顔にびっくり、
初めてでドキドキしながら、
「肉そば、のミニ、お願いします」
頼むと、ここでもにっこり。
すぐに袋の蕎麦を空け、しゃしゃっと温め盛り付けて、
あっという間に出来上がり…、
「れんげ、使いますか(^^)?」
と、又々にっこり。
路麺店で、れんげがあるなんて、これもうれしい 。
ようやく受け取った丼は…、
聞いていた通り、一面を覆う豪快な豚肉の山っ。
圧倒されつつ、添えてくれたれんげで汁を掬えば、
ふう~む、路麺店のかけ汁の概念を覆す、
豚肉の旨みが染みた、優しく甘い、不思議な味わい。
美味しい!と言うんじゃないんだけれど…、
でも、不味くない、妙にクセになる味わい 。
ついつい、何度か汁をすすり…
お肉の下から、ぐういっと引き出した蕎麦は、
いかにも腰の強そうな、平たくて太い蕎麦。
…がっ、ここでも予想を裏返す、
ほろっと切れる、どっちかというと柔らかな歯ごたえ。
汁も、蕎麦も、すべて予想に反して、ちょっとパニック~。
こ、これの、どこがそんなに人気になるんだろう…
と思いつつ、
たっぷりと盛られた豚肉に、豪快に盛られた葱を、
がしがしっと混ぜて食べていると…
噛みごたえのある豚肉と葱、そして優しい汁が混ざり、
なんとも言えないジャンクさが、後に後にと箸を進める 。
しかも、テーブルには、入れ放題の「揚げ玉」が置かれ、
ざくっとふりかけると、
ジャンクサさがさらに増し、これが不思議な美味しさで…
気付いたら、汁まで飲み干し、完食~。
ごちそうさまでした~
食べ終えたお盆をカウンターに置くと、
「ありがとうございました(^^)」
お兄さんの、何度見ても心和む素敵な笑顔。
ものすごく美味しかった、というのとは又違うけど、
又、ついつい食べたくなっちゃう、不思議な魅力。
何よりも、お兄さんのあの笑顔が心に残って…
温かくなったら、「冷し」の「肉そば」も食べてみようかな
「南天 本店」
豊島区長崎1-2-2
03-5966-3600
5:30~翌1:30
水曜定休
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