「井荻」駅北口。商店街とは反対の方に出て、環八通りの殺風景なとおり沿いを歩くと、ふと、いい感じの佇まいが程なく見えてくる。

「蕎麦 みわ」
南会津で自ら蕎麦を栽培し、石臼で手挽きしているというお店。
ログハウスのような佇まいがとても暖かい感じ匂わせてる・・・・
手彫りかな?・・・と思わせる看板を横目に、中に入ると、木で覆われた開けた空間。
窓際にテーブルがあり、真ん中には、半円の大テーブルがゆったりと置かれ、奥に又、テーブルが2卓。
午後2時になろうとする店内は、静寂と、木の温かみが漂っていて、目の前が環八だなんて、すっかり忘れてしまいそう。
高原か、山のロッジにあるような空気が流れてる。
んー、なんだか、ほおっと落ち着く。
都会の喧騒を一瞬忘れてしまいそうな感じ・・・
かわいらしい花番さんの丁寧すぎるくらいの接客で、蕎麦茶が出され、その奥の女将さん(?)も又、細やかな心遣いが、この店の暖かさをさらに濃くしている気がする。
んー、こういう空間でぼおっとするのは、心の休息になりそうだなぁ。
目の前に置かれたお品書きは、
ずっしりと厚い木の表紙。
一枚一枚、手書きで書かれたようで、隅々にまで手作りのいい部分が前面に出ている。
昨夜は、結構飲んでしまったし、シンプルにお蕎麦だけにしようかな、と思っていたけど、「蕎麦ビール」というのが妙に気になるっっ
・・・で、そばビール「バックウィットブラウン」と言うのを頼むと、なんとっ、今はないそうな・・・
その代わりに、同じ会津の地ビールでこちらもやはり、そばビールの「あかべこ」があるんです・・とのことで、それをお願いしてみる。
なるほど~
ラベルもかわいらしい「赤べこ」の絵♪
黒ビールで、とっても芳醇。それでいて、まろやかで、ほのかに甘みを感じるようなものでなかなかおいしいっ
蕎麦前にもこれだったら、いいなぁ。。
お通しの揚げ蕎麦とで、ちびちびやり。。。
さあて、そろそろお蕎麦を。
「今のお勧めは、山かけそばです」とおっしゃってくれたけど、初めてだし、やっぱりせいろを食べたい・・・。それも、限定15食の「田舎蕎麦」がやっぱり気になり、たずねるとまだあるとのことでそれをお願いしてみることに。
・・・と、「平日のお昼はじゃこご飯のサービスもあるので、是非」とのことなのでそれも一緒にお願いしてみることに。
そして・・田舎蕎麦。
濃い茶色の、中太の蕎麦。甘皮まで挽きこんだという蕎麦で、蕎麦の粗さはあまりなく、挽きぐるみの感じ。
が!よく見ると、微粉のような蕎麦の粒子がきれいに表面を覆い、光ってる。
しっかりとした腰。近づくと香ばしい香りが漂い、かみ締めると蕎麦の味が滋味に漂ってくる。十割で打たれた蕎麦だというが、つながりもしっかり。
ぼそぼそした感じがなく、むっちりとしたものでおいしいっ
つゆは、鰹の上品な出汁のまろやかな辛口。
濃さもちょうどよく、薬味のきちっと絞られた辛味大根がとてもいい。
頃合を、きっちりと見計らって出される蕎麦湯は、また素敵な湯桶に。
濃すぎない程度の、白濁したもの。
つゆと合わさるとこれもすこぶるおいしい。ただ、広口だから、冷めやすいかも・・・
そして、サービスの「じゃこご飯」。
ひじきの小鉢と、浅漬けの蕪ときゅうりの漬物と一緒に。丁度、いい量のもので、ひじきもお漬物もとてもおいしい。
んっ、ここでつまみも食べてみたくなってくるなぁ。
ほぉぉ、とかなり満足して一息。。
ぽつりぽつり、やってくるお客様も、常連と見受けらるやりとりが。。
お勘定の際、ちょっとお話させて頂いたご主人は、飄々とした感じのとても気さくな方♪。
「又、今度は『せいろ』も頂きに来て見ます!」と告げると、
「そうそう、せいろは又、ちょっと粗いから是非」とのこと。。
にゃにっっっ?
あ、粗いっ??もぉぉ、「粗い」って言葉に弱いからなぁ~・・・
これは、又是非来て見なくてはっ。。
そして・・ちょっと、ゆっくり蕎麦前も頂いてみよおっと♪
でもでも、ご主人も花番さんも女将さんもとってもよくて・・、今日はごちそう様でした
いやはや、全く・・・杉並ってところはいい蕎麦屋が多いなぁ。。
*お品書き
せいろ 800円、田舎そば 1,000円、ねぎ玉そば 1,000円、山かけそば 1,000円、
野菜天ぷらそば 1,500円、掻き揚げそば 1,300円、鴨南蛮 1,600円、
蕎麦豆腐 400円、焼き味噌 500円、そばがき 600円、鴨陶板焼 1,300円
そばビール「赤べこ」600円、亀治好日、神亀、ひこ孫、秋鹿、竹鶴 800円~
蕎麦 みわ
杉並区井草3-15-3
03-3394-3837
11:30~14:30 / 17:30~21:00
11:30~15:00 (日曜)
月曜、第三火曜休
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この表紙、わたしは幼稚園の時の、絵本を思い出しちゃいました。
まだまだ、これからもっと風味がよくなりそうな予感を感じる田舎だったので、これからもちょっと注目しちゃいます。
...ただ、場所が微妙なんですよね。
急行の停車駅でも無いし、他に寄る所が無いし。
なかなか寄れません。
分厚い木の表紙のお品書きは、
最初に見たときにブッタマゲました。
今までの人生で一番重たいお品書きだったかも。(笑)
ちゃーんと、聞いてましたよぉ~・・
やっぱり、「せいろがいいって言う」ってご主人もおっしゃってました。
いいお店ですね、ここも!
又、絶対行って、二色作ってもらいます♪
(あと、湯葉とこんにゃく・・・も)
水曜日に行ったばかりです・・
良い親父さんでしょ!
あそこでは、私は湯葉とコンニャクが好物です。
残念だった・・・何故だか私には、あのお店では手挽きの田舎より、せいろの方が何時も味が濃く思える。 次回は是非とも二色で作ってもらうと良いですよ・・・やってくれますよ・・・
私も好きです、店主夫妻 お店 それらを取り巻くもの ・・・ でも、家から遠いな。
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