まだまだ至るところに残雪残る上、
どんよりとした寒空に、ちらほらと雪が舞い始め…
刺すような冷たい風に、ちょっと外に出ただけで凍えるよう 。
何かあったかいもの食べようと…
久しぶりに向かった、「星月」さん。
記憶にもまだ新しい、去年残念ながらお店を閉められた、
小田原「星月」さんの、お兄さんのお店。
今は、息子さんが後を継がれているそう 。
国領 「手打そば 星月」
星と月をなぞった、風流な暖簾を潜り入れば、
純和風のしっとりと落ち着いた上品な空間。
丁度昼時、一階のテーブル席は既に満席。
にこやかに2階の客席に通されて…
暖かいお茶を頂き、久しぶりの品書きをじっくり拝見。
「鍋焼うどん」に始まる、冬ならではの季節メニューに、
壁に貼られた品書きの「刻み鴨せいろ」、これいいな 。
さらに、定番の品書きを眺め…
見たら、やっぱり暖かいお蕎麦が食べたて、
中から「若鳥そば」を選び、
彼は「塩味」というのが珍しい、「ふわふわ玉子とじうどん」 。
待ちながら、「一品料理」のメニューもチェック。
なかなか豊富な品書きに、ここで蕎麦前もいいなあ、
などと見ていると…
程なく、二つのお盆が到着~。
琥珀に澄んだ、美しい汁に心そそられ、
早速口に含めば、すっきりとして柔らかく、
じんわりと鶏の旨みが染みた、上品な味わい 。
思わず、はぁ~…と、声が洩れそうな美味しさに、
しばし何度も蓮華で口に運び…
中の蕎麦を手繰れば、
温蕎麦ならでは、汁に浸ってほろりとし、
手打ちならではの穀物感をしっかりと感じられる。
やさしくたおやか、汁を吸った蕎麦が美味しく、
軽やかにするすると入っていく。
ここの温そばも、美味しいなあ…
中にいくつも入った「若鳥」は、皮なし鶏肉、それがうれしく、
ふっくらと柔らかで、心地よい弾力があり、これは旨いっ 。
一方、彼の「玉子とじうどん」の美しさ 。
ぷっくりと膨れた玉子の鮮やかな黄色い帽子に、
ちょこんと朱色の梅の彩もよく…
途中交換してみれば、
ほとんど透明の、柔らか~な「塩味」の奥深き出汁。
スッキリとして繊細、清らかでとても上品、
こ、この汁、なんて美味しいんだろう…。
中のうどんは、キラキラ輝く細うどん。
氷見うどん、いや稲庭に似た、
強すぎないが腰がある、それが心地よく喉越し滑らか。
ふわっと小麦の甘みも広がり、このうどん、美味しい 。
ふわふわ玉子も絶品、梅の甘酸っぱさがいいアクセントで、
この蕎麦バージョンも食べてみたくなってしまう。
後は、はふはふ夢中で手繰り、
食べ終えたら、体もすっかりぽかぽかじっとりと汗にじむほど。
ご馳走様でした~
小田原のお店は、もうないけれど、
「星月」さんの蕎麦はしっかりと受け継がれてる。
今度は、ゆっくり蕎麦前もしに伺いたいな 。

「手打ち蕎麦処 星月」
調布市国領町8-1-22
0424-82-2468
11:30~15:00 / 7:00~21:00
(日祝日は中休みなし)
火曜休
禁煙
2005年 7月10日 「せいろそば」
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