出雲大社門前の、老舗和菓子や「高田屋」で最中、
「福乃和」でふぐ味醂干しに、「うず煮」などお土産を買い求め…
天気次第、と思っていたが、
この調子なら、念願の奥出雲へも何とか行けそう 。
となったら早速、奥出雲へ向けて出発~。
走り始めたら、次第に雲ゆきは怪しくなり始め…
ついに雪が降り出し、辺り一面はいつの間にか雪景色。
奥出雲、目指してきた「稲田神社」に到着した時には、
大粒の雪が天から舞っている 。
スサノオノミコトの妻「稲田姫」を祀る、
由緒ある神社「稲田神社」
まずは、きちんと参拝をして…
お目当ては、横に併設された社務所の手打蕎麦 。
手打ち十割そば 自給自足を目指す蕎麦屋
奥出雲 「姫のそば ゆかり庵」
先月、「萱草庵」さんで頂いた「横田の小そば」は、
ここのご主人が作っている蕎麦だそうで…
「もし出雲に行ったら、寄ってみて」
と教えて頂いたのがここ、「ゆかり庵」。
ご主人、岡田篤志さんが、後継ぎのない老朽した社務所を修復し、
神社の管理人を務めながら、奥出雲の蕎麦を守り、
地域振興に繋がる様々な取り組みをしているそう…
そんなお話しをお聞きして、是非訪れたくていたお店 。
靴を脱ぎ上がれば、赤く熾る火鉢がお出迎え。
横の棚には、ずらりと奥出雲の醤油などの産物が並び…
その横の障子を開けば、広々とした畳のお座敷。
障子窓からは、雪景色が眺められ、
途端に気持ちが、すぅ~っと落ちついていく 。
温かくもてなしてくれる女将さんからお茶を出され、
早速置かれた品書きを、皆で囲んで覗きこみ…
とにかく食べたいのは、「横田の小そば」。
さらに限定20食との「蕎麦御膳」(1,200円)もまだあるそうで、
皆揃って、「小そば」の「御膳」を注文~。
程なく出されたご膳は、思った以上にとても豪華。
お料理におむすびなど並ぶ中…
何はともあれ、まずはお蕎麦。
奥出雲のこの地で、育て、刈り取り、挽き、打たれた、
天狩り天日干しの、「横田の小そば」
角は鋭利にピンっと立ち、
出雲独特の挽きぐるみ、グレー色の蕎麦からは、
豊かで馥郁とした香りが、むわ~むわ~。
口にすれば、もちもち感強いしっかりとした腰がいい。
噛みしめれば、じわりと広がる香ばしさ、
飲み込んだ後に、濃厚な風味が鼻孔にジンジン響いてくる。
ん~、たまらない、これは美味しい 。
二枚目には、添えられた薬味を乗せ、
もり汁をさっとかければ、やっぱり甘い。
…が、東京の甘さとは違う、すっきりとした品ある甘さ、
醤油が違うからだろうか、本当にこれが美味しく…
しかも、独特の出雲そばに実によく合う。
ん~、すっかりこの出雲の汁が好きになっている 。
三枚それぞれの、割子を楽しみ…
蕎麦をしっかり味わったら、様々なお料理も。
スローフードをうたっているご主人、
さっと炊かれた大根や旬の野菜の炊き物にお新香、
素の野菜の旨みを味わえ、季節毎に伺いたくなってしまう 。
ほっこり煮込まれた、野菜スープは滋味深くしみじみ美味しく、
しかも、このおにぎりが又とても美味しい 。
手刈り天日干し、奥出雲の「仁多米」のおむすび。
お米の艶やかなハリに弾力、ふっくらと甘みがあり、
蕎麦だけでなく、このお米も何もなくても美味しい 。
ボリュームたっぷりのご膳だけど、
すべて野菜料理に、優しい味付けは重たさなく軽く、
食べているうちに、体が清らかになっていくよう 。
念願のお店に来れ、
ご挨拶したご主人は、気さくで朗らかな素敵な方。
たっぷりお話しできた事もとてもうれしく…
ご馳走様でした~
出雲も、奥出雲もいいなあ。
自然味溢れる、本来の食の在り方を感じながら、
ああ、どんどんどんどん出雲が好きになっていく…。
師岡さん、行ってきました~


手打ち十割そば 自給自足を目指す蕎麦屋
「姫のそば ゆかり庵」
在来種「横田小そば」・天日干し米
島根県仁多郡出雲町稲原2128-1 稲田神社内
0854-52-2560
11:00~15:00
火曜定休
禁煙
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玄関まで送ってくれ、ずっとお話しまでして下さって…
とても素敵なご主人でした。
教えて頂き、本当にありがとうございます。
出雲、奥出雲の旅、とても濃く濃厚な二日間で、
すっかり出雲好きになって帰ってきました。
morookaさんも、ぜひぜひ!
ご主人に宜しくお伝え下さい(^^)
ゆかり庵の岡田さんから、その後すぐ連絡がありましたよ。
わざわざ東京から、奥出雲の片田舎まで来ていただいて、とても感激していましたよ!
私も何とか時間をあけて、来年あたりに行きたいと思っていま~す!
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