ふと話題に上がり、急にご主人に会いたくなって…、
思わず降り立った、小雨降る神楽坂 。
しとしと雨に濡れる神楽坂も風情満点、
とは言え今日は一段と冷え込み、急に冬が訪れてきたよう。
神楽坂 「石臼挽き手打 蕎楽亭」
すでに2時になろうとする店内は、
昼時の喧騒過ぎ去り、のんびりとした居心地のいい空気。
テーブル席を選んで腰を下ろし、
すっかり手がかじかみ、兎に角、まず暖まりたい。
すぐにお願いした、「白鷹」熱燗。
そっと口にしつつ楽しむ、雨の昼下がり。
ああ、やっぱりここもいいなあ 。
添えられた、甘めでぴり辛の「昆布煮」が美味しく、
「おつまみ」の品書きを見れば、
どれもこれも、お酒の充てにうれしいものばかり。
中からひと際目を惹いた…
大好物「自家製からすみ(粕)」。
「飛露喜」の大吟醸粕に漬けこんだ、二年もの。
しっとりとまろやかな風味で、口の中でゆっくりと転がせば、
粒が生き生きと転げ、これは旨いっ 。
一口で、盃がくくっとすすむ。
と一人喜び楽しんでいると、すっと顔を出して下さるご主人。
久しぶりだった事もあり話込み…
すっかり盛り上がり、楽しんでいたら、
「すみません~、そろそろラストオーダーで…」
と申し訳なさそうに花番さん 。
す、すみませんっ
急いで、ランチの品書きに、
お蕎麦の品書きを交互に眺め…
会津地鶏をつかった「地鶏そば」に惹かれたけれど…
これはもっと寒くなってから頂こう
絶品手打の「冷麦」も食べたくて、
「麦めおと」を急いで注文~。
頼めば、まず出されるのは、
冷麦用の汁に、もり汁、薬味も山葵に生姜が添えられ、
続いて、二色のコントラストに盛り付けも美しい、
「ざる」と「ひやむぎ」の二色盛り。
早速、やっぱりお蕎麦から 。
「会津でわかおり」、
冷水にキンっと冷やされた蕎麦は、しゃきっとした心地のいい腰に、
するっと喉越し爽やかな軽やかな蕎麦 。
以前に比べ粗さが和らぎ、その分滑らかな心地で、
するすると喉を伝っていく。
まろやかな汁との相性もよく、飲んだ後にとても心地よく、
あっという間に手繰り終え…
きらきら輝く、この「冷むぎ」、何て美しいんだろう 。
向こう側が透けて見えるような透明感。
細く繊細な冷麦は、まるで清水が喉を伝うかのような心地の良さ。
蕎麦のもり汁と変え、きりっとした汁も抜群。
ん~、この冷麦は、やっぱり絶品 。
めったに食べない冷麦だけど、
「蕎楽亭」の冷麦は、私の中で、蕎麦にも匹敵。
この二色で、もちろん十分満足なんだけど…
やっぱり気になる「田舎」そば 。
ご主人のご厚意に甘え、ちょっと頂いた「田舎そば」は、
ガラス細工のように美しい、透けるグレーの繊細な細切り。
顔を寄せれば、むわりと豊かに広がる、
カカオのような芳ばしい香り。
しなやかで心地のいい腰に、ほのかに感じる欠片の感触。
野趣さと繊細さを合わせ持ち、
深く芳ばしい蕎麦の味わいが口いっぱいに広がってくる。
あ、これは美味しい…
気付いたらぺろり、
さらりとした熱々蕎麦湯を注ぎ、たっぷりと頂いて…
静かで穏やかな雨の昼下がり。
久しぶりにゆっくりご主人とお話しも出来た、
とても楽しいひと時に…。
ご馳走様でした~。
帰り間際、出され始めた、まかない料理、
あれも美味しそうだったなあ 。

「石臼挽き手打 蕎楽亭」
新宿区神楽坂3-6 神楽坂館1F
03-3269-3233
11:30~15:00 / 17:00~21:00
日曜、祝日休み(月曜は夜のみ)
禁煙
2013年 2月 6日 (夜)ざる、十割、冷むぎ、うどんに「花巻そば」
2012年 5月10日 「ランチ穴子天もり」
2011年 7月15日 「こづゆ」に「鱧煮こごり」「トマトそば」
2010年11月30日 お料理いろいろ「ホット湯葉そば」「カレーそば」「並そば」「十割」「冷麦」「うどん」
2010年 8月25日 「トマト蕎麦」
2008年12月19日 「小づゆ」に熱燗、「ホット湯葉蕎麦」
2007年12月 7日 「けんちん汁」に「二色そば」
2006年 1月14日 お料理もいろいろ堪能、「新年会」
2005年 7月11日 新店舗での宴会、「十割そば」に「二八そば」そして「ひやむぎ」
2005年 2月10日 初めての訪問@市ヶ谷での店時代
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やっぱり、いい客でいたいので(^^;
がまんしましたー。
皆さん、仲良く楽しそうだったので、
邪魔しませんでしたよー。
普通の塩漬けのカラスミとは又違って、
まろやかで、実に美味しかったです!
> 透明な透き通るような田舎蕎麦と冷や麦。
美しいでしょう~~(u_u*)~
ほんっとに美味しいんです。
是非食べて頂きたいです。
> 備前の酒器で
備前を見抜いていたとは…
さすがです!。
まあっ

この日はあんまり寒くてビールを飲む気分ではなかったのですが、
今度は、ビールも飲んでみたくなっちゃいます。
今の田舎、すごく美味しいですよね。
私も大好きなお店です(u_u*)~
あれも美味しそうだったなあ 。
猫なで声、物欲しそうな目、指をくわえて小さな声で 「た べ た い な〜〜〜っ あ た い も 食べさせてくれないと 愚れてやる」
その後の責任は私はもちません・・・
白鹿の燗で体を温めてカラスミでしたか。
飛露喜の大吟粕漬けとは!カラスミは食せ度粕漬けは未食です。
透明な透き通るような田舎蕎麦と冷や麦。
2種のまとめた盛り付けも珍しい。
備前の酒器で灘の酒か和歌山の黒牛も良かろうかと。
一度伺って見たくなるお店です、ご紹介ありがとうyukaさん。
ゆかさんが蕎楽亭さんにお伺いした週に私も2回も蕎楽亭さんにお伺いいたしました❤
お気に入りはきめ細かい泡の生ビールと
田舎蕎麦!塩とワサビで食べるのが好き。
一緒に連れて行ったお友達が、美味しさにびっくりする顔を見るのがまた、たまらなくうれしいです。
美味しいお蕎麦、ご主人の笑顔にいつも癒され感謝です!
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