立川高島屋での受付当番の任務終了後は…
迷う事なく、久しぶりに訪れる「無庵」さん
昨日の大嵐とはうって変わって、うららかな春の日差しの中、
路地裏に、ひっそりと、周りに静寂を携え佇む…
立川 「蕎麦 無庵」
ずしりとした扉を開き入れば、すぅと照明の落とされた、
古民家ならではの落ち着いた、ひそとした静寂 。
暖かく迎えて下さる花番さんに通され、フロアに入れば、
どのテーブルにも、楽しく静かに憩うお客さん。
きれに並べてくれた品書きを眺め…
ぽかぽか陽気だけど、ほっこりと熱燗が頂きたくて…
お願いしたのは、すらりとした、白磁背高徳利が美しい、
「喜正」の熱燗一合。
添えて出された「煮昆布」はしっとり、とろりと味が染み、
山椒がぴりりと利き、とても美味しい。
3種ある蕎麦、すべて頂きたくて、
お願いした充ては、軽めに「漬物」
山葵の醤油漬けに、京人参の味噌漬け、
蓮根は甘酢漬けにされ、蕪の浅漬け
どれもが申し分なく、とても美味しい…。
横の見事なスピーカーから、心地よく流れるジャズに身を委ね…
ああ…、ここでのひと時は、
「いるだけで」贅沢な心地にさせられる 。
しばしまったりと寛がせて頂いて…
「せいろ」に「生粉打ち」「碾きぐるみ」、
すべて(小)で頂こうとお願いしたら…、
残念~っっ「生粉打ち」は既に終わってしまったそう 。
無い物は仕方なし。
「せいろ」に「挽きぐるみ」の2種を、小で注文 。
まず出されたのは、「せいろそば」
蕎麦はすべて、契約農家で栽培された八ヶ岳産。
ところどころに蕎麦の星散る、繊細に断たれた細切り。
手繰り上げれば…、こ、濃いっ
豊かに広がる、ふっくらとした芳ばしい蕎麦の香り。
口にすれば、はんなりとしなやかな腰に、
噛みしめれば、くぅ~っと広がる穀物の甘み。
お、美味しいっ
久しぶりに訪れたけど変わらず、いや、ますます美味しい。
そのままでも味濃く、
そっと浸す汁も又美味しく。
思わず目が覚める思いで手繰り終えれば…
頃合いも見事にぴたり、「挽きぐるみ」が前に置かれる。
玄ごと手挽きされた、碾きぐるみ。
とは言え粗野さなく、淡いグレーの洗練された品があり、
様々な色合いの粒が光る、優美な姿 。
手繰り上げれば、むわ~と広がる、濃厚な香り。
無骨さなく、優しく欠片が口肌をかすめ、
しなやかな絶妙な歯ごたえに、喉越しにさえも感じる気品。
噛みしめれば…、こ、これは美味しいっ
さらに深みのある味わいに、甘みが濃い。
心に染みるような旨さに、食べ終えてしまうのが惜しまれる程。
いつ来ても、ぶれなく申し分のない蕎麦の素晴らしさ。
さらさらとした熱々蕎麦湯で、どっぷりと余韻に浸り…
「もてなす」という、心のこもった応対が、又素晴らしく、
味と共に心も満喫させて頂いた、充実したひと時。
ご馳走様でした~
やっぱり、「無庵」は素晴らしい…。
「立川に『無庵』あり」、その通りだなあ 。
「蕎麦懐石 無庵」
立川市曙町1-28-5
042-524-0512
11;30~14:30 / 17:00~21:30
日曜、第1月曜定休日 禁煙
お店のHP 品書きなど
2011年 5月24日 夜の無庵を堪能 「辛味おろし」「天せいろ」「挽きぐるみ」
2010年11月 3日 「漬物」に熱燗、「せいろ」に「挽きぐるみ」
2009年 3月11日 「無仙人の蕎麦遊膳」
2008年11月17日 「お昼の蕎麦遊膳」
2007年11月15日 「季節の点心」で蕎麦前、「生粉打ち蕎麦」
2007年 4月23日 「季節の点心」で蕎麦前、「せいろ蕎麦」
2005年 4月18日 「せいろ蕎麦」
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名声高く、それでいてそこに胡坐をかかず、
きちんと、「もてなし」、
きちんと、「美味しい蕎麦」を持て成し続けてる。
やはり、素晴らしい。
いつ行っても、心まで満足させられる、これは、ある意味、感動です…。
おいしい蕎麦屋 蕎麦読本 ・・・色々な本も見てきた。
常に変わりゆく蕎麦屋、名声に胡座をかいて落ちぶれ行く蕎麦屋、老舗の良さを今も保ち続ける蕎麦屋・・・
本当に色々なお蕎麦屋さんがありますね。
すでに老舗の域にある「無庵」
今でも日々進化、変化を続ける
私にとっては「車家」さんと並ぶ、老舗と呼ぶにはちょっと早いが、ある意味での新興老舗?の二大巨頭の一軒です。
私にとって、次回に行くときにどんな風に化けているか、本当に楽しい名店です
さすが、ですね…。
そうそう、ご主人と「草季庵」のお話ししていたんですよ。
ここも又行きたいです!
蕎麦あんみつ、くぅ~(^^)
無庵さんにも行きたいなぁ…
あ、そうそう。
先日、久々に草季庵に行きましたよ。
1人だったので揚げ蕎麦掻きは断念しましたが…
でも蕎麦餡蜜はたべましたけどね♪
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