うきうきしながら扉を開けば、温かな空気に満ちた小さな店内。
週末は中休みなしのお店は、ゆったりとして、
にっこりと迎えてくれる、奥のご主人に、かわいい花番さん 。



先に到着していたお友達の前に腰を下ろし…
まずは、うららかなこの陽気の中、蕎麦前を。



中から好みの「大信州」をお願いすると…



魅力的な三種盛りされたお通しが添えられて。



魚卵が混ざる、春菊と山芋の和えものに、



今がまさに旬、さっと炊かれた、ぷりぷりの煮蛤。



ねっとりとろり、乙な旨みが口にまったり濃厚、
これひと欠でお酒がすすんでしまう、「雲丹豆腐」



さらに一品、ほかほか湯気立てる「風呂ふき大根」まで添えられて 。



芥子の実の散らされた、たっぷりの鴨味噌は実に風味豊か。
下の大根にスプーンを入れれば、ほろろっと崩れる程柔らかく、
味噌と一緒に口にする大根が、あま～い。

ん～っ、これは美味しい 。



すっかり満喫し始めながら、
品書きを開き「〆さば」をお願いすると…



わあおっ、これはすごいっ。
たっぷり〆鯖に、甘エビまで盛られた豪華版 。



脂がじっとりと乗った〆さばは申し分なく、
甘エビはエメラルドグリーンの卵を抱えた子持ち。

長閑な休日の午後のひと時を、ゆるゆると楽しませて頂いて…



お願いするお蕎麦は、もちろん♪「桜そば」
二色もできるそうなので、「せいろ」との二色で注文。



目の前に置かれた瞬間から、ふわふわ～と香る桜葉の香りに、



「神田まつや」で長年、蕎麦打ちしてきたご主人ならでは、
ピンク色ならぬ、翡翠色帯び煌めく蕎麦の美しさ 。



ぽつぽつと舞う桜葉の風流な姿を愛で、
広がる桜の香りを楽しみ、口にすれば…

ん～っ、これはたまらない、口の中は桜でいっぱ～い 。

プルルンっとした跳ね返るような強い腰も快感、
汁など要らない程、桜の風味で満たされる。



一方「せいろ」は、角がキリリ、
江戸蕎麦の良さ、男気溢れた魅力いっぱいの凛々しい蕎麦。

歯を跳ね返すような腰に、喉越し爽やか。
そのままでも美味しい蕎麦だけれど…



熱々鴨汁に浸せば、もちもち感が増し、これが又美味しい
ごろごろたっぷりの鴨肉が沈む汁は、食べ応えもあり…



熱々濃厚蕎麦湯を注ぎ、これもたっぷりと頂いたら、
お腹もいっぱ～い、大満足。

ご馳走様でした～

移り変わる季節を、目で楽しみ、蕎麦で味わえ、
お蕎麦って本当に素敵だなあ 。

「手打そば　むら季」

練馬区東大泉7-37-11
03-3923-4722
11:30～15:00 / 17:00～21:30
(土日祝）11:30～20:30（中休みなし）
木曜定休　店内禁煙
P２台

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