ばたばたとしていた今年、春以来すっかりご無沙汰。
年内に、女将さんに会いたいな…
と思い始めたら、もう、いてもたってもおられず、
即効電話を入れれば、「いいですよ~(^^)」
その温かな言葉がうれしく、早速一人でお店へと 。
田無 「手打ちそば ほしの」
冷たく刺すような北風に煽られながら、
すっかり凍えて扉を開けば…
「寒かったでしょう~」とにっこり迎えてくれる女将さん 。
ご無沙汰していた挨拶や、あれこれと話しがすぐ始まりながら…
まずは兎に角暖まりたい、とお願いした熱燗一本。
出してくれたのは、「大那」特別純米「秋のみのり」
このラベルもかわいいな…
添えて出してくれた、揚げ蕎麦をぽりぽり頂いてると、
話相手になって下さりながらも、手を休めず…
「ちょっとだけど…(^^)」と出して下さった
「前菜の盛り合わせ」。
野沢菜に、赤蕪漬け、白菜浅漬けに、かぶら蒸し、
どれもとても美味しい漬け物で、これだけで熱燗がススムススム。
さらにいくらの散った「石狩漬け」に、
山椒がふわりと香る、「牡蠣山椒煮」。
余計な水分が飛び、旨さだけが凝縮した珠玉の一粒 。
さらに、子持ち「稚鮎の甘露煮」に「くわいの素揚げ」、
ほっこりとした「栗きんとん」に「柿の大根おろし和え」
「酢蛸」まで出され…、早くもちょっとお節気分 。
どれもが、お酒に合わないわけがなく…
女将さんと話しをしながら頂く熱燗がたまらない。
さらに、鍋まで用意して下さり、
ぐつぐつ湯気立てる、「鴨つみれときのこの小鍋」
よそり頂けば、様々なきのこがたっぷり、
しゃきしゃきとして風味よく、汁には鴨出汁が染み、
体はぽかぽか、後引く旨さ 。
ころりんっと入った鴨つくねは、ほろほろと柔らかく、
じわりと鴨の旨みが染み出るジューシーさ、
ん~、これっ、美味し~い
「体暖まった?」と、お酒二種も出して下さり、
それぞれ、猪口一杯づつ飲み比べ 。
はふはふと、きのこ鍋を楽しんでいると…、
すっと出された、「プチ蕎麦がき」。
滑らかとろ~りクリーミィーな蕎麦がきは、
そのまま食べれば、蕎麦の豊かな風味が口に広がり…
それを、まだぐつぐつ言う鍋に落として、
煮え立ったところを食べれば、もっちりとろ~
出汁が染みた蕎麦がきの美味しさと言ったら…
すっかり汁まで飲み干し食べ終えれば…
パチパチと揚げ音が聞こえ、
出されたのは揚げたて「鮎の南蛮漬け」。
皮目はカラリっと香ばしく揚がり、
とろりとかかった南蛮酢がいい塩梅。
中のぎっしりかかえた卵がプチプチ弾け、たまらな~い
これに「小佐衛門」まで頂き、話はさらに花が咲き…
すっかり楽しませて頂いて、
そろそろお蕎麦、頂きます 。
「今、紫大根があるから、ぶっかけで出してるんだけどね」
と出された蕎麦の上には、色鮮やかなおろしがこんもり。
まずはそおっと蕎麦だけ手繰りれば、
ふわ~っと広がる、ふっくらとした豊かな香り 。
口にすれば、もちもちとしたしっかりとした腰に、
ほのかに掠める粒の感触、素朴な蕎麦の旨さがひしひしと。
美味しいなあ、久しぶりに食べる、女将さんのお蕎麦 。
横にはカラリっと揚がった天麩羅が添えられ、
もり汁を回しかけ、ざっくり大根おろしを絡め食べれば、もう夢中 。
キーンとした辛さが蕎麦の甘みをじわりと引き立て、
天麩羅の香ばしさと共に堪能したり…
と、あっという間に食べてしまう。
美味しかった~っと、とろりとした濃厚蕎麦湯を頂きながら、
さらに、話は尽きなく楽しんで・・・・
ご馳走様でした~
今年も最後に女将さんに会えて、心がほおっと暖まり…、
来年も又、ゆっくりと訪れさせて頂きます 。
*もりそば 600円
「手打そば ほしの 」
西東京市西原町5-4-19
0424-67-0654 (080-3026-6588)
昼/夜 予約のみ
P 1,2台
禁煙
2012年 5月19日 「初夏の美味彩菜」
2012年 3月16日 「お一人様の贅沢」そばがきしゃぶしゃぶ
2011年12月26日 「暮れの美味彩菜」
2011年 6月 3日 「初夏の美味彩菜」
2011年 2月21日 「お一人の贅沢」
2010年11月27日 「秋の美味彩菜」
2010年 6月18日 「初夏の美味彩菜」
2010年 1月26日 「こういうのもいいなぁ、一人でまったり」
2009年12月27日 「暮れの女将さんのおもてなし」
2009年11月18日 ひとりでさくっと「もりそば」
2009年11月16日 「秋の美味彩菜」
2009年 7月 7日 「初夏の美味彩菜」
2009年 5月18日 「初夏の味わい」
2008年12月30日 絶品蕎麦掻き鍋の「暮れのご馳走」
2008年10月29日 「きのこ三昧」に、初の「温きのこ蕎麦」
2008年 5月26日 名物巨大大海老の天麩羅を頂く
2007年 9月24日 美味蕎麦雑炊
2007年 4月26日 山菜料理を味わう
2006年10月20日 美味、若鮎のてんぷら
2006年 8月17日 絶品蕎麦掻に、「鮎の甘露煮」
2005年 9月 8日 憧れのお店に初訪問
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