午後から所用で、東村山に向かったお昼は…、
久しく伺っていなかった、「はや川」さんで 。
線路すぐ横の路地沿いに、秋の日を燦々と受け静かに佇み、
板壁にすっと下ろされた暖簾が風流。
目の前を歩く何人かが立ち止り、目を通していた立て看板には、
これもお目当て、お得なランチメニューが書かれてる 。
東村山 「そば季彩 はや川」
かれこれ5年ぶりの懐かしさに、暖簾を潜れば、
木の温もり溢れた、和モダンのほっこりとした居心地のいい店内 。
入ってすぐの、フロア真ん中に置かれた一枚板の大テーブルには、
既に何人かのお客さんが、表にあった「ランチ」を頂いている。
その手前の、窓際の小さなテーブルを選び腰を下ろせば、
横に、心そそる「おすすめのお酒」の小さな品書き。
いいなあ、グラスでも頼めるんだ…、
などと見ていたら、奥の個室仕立てのテーブル席から、
「生ビールとお酒のお代りお願いしまーす♪」
と注文が入り、すっかり盛り上がっている様子。
今日は、飲むつもりはなかったのだけれど…
予定の時間まで2時間あるし~、肌寒いし~…、
熱燗で暖まって、その後で、せいろを食べたいなあ。
と、定番(?)の品書きから「〆張鶴」の熱燗をついつい注文 。
程なく出された熱燗は、燗付け具合も程よく、
充てに小鉢が添えられ、これはうれしい。
しっとり煮含められた蕪に小松菜、お揚げの煮物は、
熱燗の充てにぴたり、これだけで十分な酒の充て 。
盃から口に含み、心地よく流れるピアノ曲のBJMに身を委ね、
改めて、置かていた品書きを手にし吟味。
これはいいなあ…
300円から並ぶお料理は、家庭料理から天麩羅まで、
じっくりと腰を据え、何品か頂きたくなってしまうものがずら~り。
お蕎麦の品書きもバリエーション豊か。
定番の品書きにあったお蕎麦以外にも、いくつも揃い、
これも食べてみたいものが幾つも並んでる。
しばしゆっくり眺め、奥で楽しそうな声を聞きつつ、
一人、のんびりと楽しませて頂いて…
さて、お蕎麦、せっかくの平日のランチ時、
「ランチメニュー」を改めて眺め、
「出汁巻き」にしようか、いや、「掻き揚げ」もちょっと食べたいなあ、
などと上から順に見て行くと…
んんっ?、これは珍しい、「そば米とろろ」 。
花番さんにお聞きすると、蕎麦米の雑炊だそうで、それはうれしい大好物、
早速これに決め注文~ 。
残りのお酒を飲みつつ待っていれば、程なく、
小鉢に甘味もついた、豪華なお盆が目の前に。
まずは、久しぶりに頂く「はや川」さんのお蕎麦をば 。
舟型笊に二つ山に盛られた蕎麦は、きりっと角が立った端正な細切り。
顔を寄せれば、ふんわりと芳ばしい蕎麦の香りが広がり…
手繰り口にすれば、しゃきっとした気持ちのいい腰加減。
喉越しもするりと爽やか、手繰っていくうちに、
穏やかだと思っていた味わいが、じわんじわんと鼻孔に広がり、
蕎麦の芳ばしい風味に満たされていく。
出汁がまろやかに交わる、しっかりとした汁も蕎麦にぴたり。
これは美味しいっ
と、知らず知らずに笑みこぼれつつ夢中で手繰り…
あとひと手繰り、という絶妙なタイミングで出される蕎麦湯。
細工のない、さらりとした熱々蕎麦湯で、
もり汁の旨さを改めて味わいながら、ほっと人心地つき…
これも又楽しみな「蕎麦米」雑炊。
ぷっくらとした、微妙な八角形の蕎麦米が沈む丼には、
ほわほわのとろろが真ん中に盛られ…
まずは、蕎麦米だけスプーンで掬い口にすれば、
ん~っ、これは美味しーいっ 。
ぷりぷるほろっ、米とも麦とも違う、蕎麦米の独特の食感。
素朴で滋味溢れた、しみじみとさせられる味わいがたまらなく、
注がれたかけ汁の上品な味わいに、蕎麦の香ばしさが後に残る。
何度か、そのまま蕎麦米雑炊だけを楽しんで…
ようやく、とろろと一緒にすくい口にすれば、
こ、これはさらに美味し~いっ
とろ~としてふわふわとろろの優しい粘りに、
ふわっと青海苔の磯の香ばしさが広がり口を満たす。
こうなったらもう夢中、とろ~りぷるぷる蕎麦米を口に運び、
最後は丼に口をつけ、汁まですっかり飲み干し完食~ 。
はっと思い出し、添えられた小鉢も美味しく頂き、
最後に優しい甘みの、「さつま芋と林檎」の甘露煮のデザートまで頂き、
体も暖まり、お腹もいっぱい、大満足なお昼ご飯。
ご馳走様でした~
席を立てば、奥から頭を下げて下さる、奥様にご主人。
今度は夜に、しっぽりと、も伺ってみたいな…。

手打ちそば「そば季彩 はや川」
東村山市本町2-1-14
042-398-1418
11:30~14:30 / 17:30~20:30
火曜日、第3水曜日休
禁煙
2007年11月19日 「車麩とぜんまいの煮物」に「きのこせいろ」
2006年 7月21日 ランチセット「出汁巻き玉子」
2006年10月26日 「出汁巻き玉子」と「掻き揚げ」のランチセット
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ついつい、ついつい、やっぱりたのんじゃうんですよね~、<蕎麦前(^^;;
暖簾をくぐりお店を後にしながら、
「よしのさーん、行ってきましたよー」
って呼びかけていたんです(^^)。
奥様、ご主人お元気そうで、
しかもお蕎麦が以前食べたよりもずっと美味しく感じました。
ここもいいお店だなあ、としみじみ。
はいっ(・o・)ゞ、今度は腰を据えて行ってきます!
たぬきの好きな〆張鶴。
初めて名前を聞いた「そば米とろろ」
どれも楽しみたい物ばかりです☆
いいなあ♪
皆さんお元気のご様子、嬉しく拝見しました。
ご主人は色々できるので、品ぞろえも豊富ですね。
やはり、蕎麦打ちの方に新境地があったようで、〇年前に伺った頃は、
細かい変化があったように記憶します(いい加減だけどさ;
しかし、チャレンジ精神が旺盛な様子は、料理、お酒の選択にも表れて
いるようで、気持ちが伝わってきます。
次はもっとエグイ燗酒適応酒類に挑んでください!
(と伝えたいですね 笑;
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