冷んやりとして清々しい朝の空気を吸い込み、
今日は十勝へ、一人列車旅 。
ほのぼのとした駅舎が、旅情心を掻き立てる「富良野駅」、
改札で駅員さんに、切符に挟みを入れてもらい、
目の前に停まっているのは、一両編成の「根室本線」。
あ…、この風景は、「北の国から」で見たシチュエーション~。
密かに、純くんの気持ちになりながら、
9時20分発、電車に乗りこみ…、
およそ一時間半の列車旅には、やっぱりこれ ?、
北海道限定「サッポロクラシカル」の缶をプシュ~ッ
運転席に群がるテツさん達の姿が微笑ましく、
川を渡り、山を超え、流れて行く車窓からの風景に、
ぼんやりと眺めている時間は、全く飽きる事なく、
途中停車した、蕎麦の産地「新得」駅にも、駅蕎麦が
停車時間がもちょっとあったら、食べてみたいな、
と恨めしく思っている間に、再び列車は走り出し…
目的地「清水十勝駅」に、1時間30分揺られて到着~。
キオスクも何もない、のどかで静かな駅ロータリーに、
車で迎えて下さったのは、お蕎麦で知り合った牡丹さん 。
出発前に帯広行きを伝えたら、
「ご案内いたしましょう(^^)」
と有難いメールを下さり、お言葉に甘えさせて頂いて…
初めてお会いした牡丹さんは、想像していた以上に暖かな笑顔の素敵な方 。
ご挨拶しながら車に乗り込み、早速、目的のお店へと 。
話弾み、走りだしたらもうすぐ、
きらきら輝く太陽の下、通りの植え込みに看板が見え、
広々とした駐車場を携えた、うっそうと蔦の絡まる建物に、
大きな太鼓のれんの下がった、情緒溢れたお店に辿り着く 。
十勝清水 「蕎麦職人の店 石臼挽手打 目分料」
午後13時には売り切れてしまうという人気店、
開店早々に扉を開き店内へ入れば、もう何人かのお客さん。
高い天井のゆったりとした店内に、幾つも並ぶテーブル、
奥には、ゆったりとした小上がり席…。
想像していたよりも、ずっと大きなお店にちょっとびっくり 。
何人もいる花番さんに、テキパキと案内され、
窓際のテーブルに腰を下ろせば、
緑の芝生にそろそろ色付き始めた木々が見渡せ、
冷たいお水を口にし…、では、早速、品書き拝見 。
お蕎麦の種類は一種類、中でも珍しいのが「合いもり」で、
「もり汁」に、「鶏ごぼう汁」か「鴨汁」の二種の汁がつくよう。
さらに「煮込み掻き揚げ」など…、気になるなあ。
暖かいお蕎麦もいくつか揃う中…
やっぱり、初めてのお店、基本の「もりそば」を頂きたい。
天麩羅もちょっとだけ、と「えび天もり」に決め注文。
待つ間に改めて品書きを眺めていると、
読んでて楽しい「蕎麦屋のうんちく」や、
蕎麦や水、出汁について書かれた「吟選」などなど。
目を通している間にも、次々にお客さんが来店し、
まだ12時まで時間もあるのに、あっという間にほぼ満席 。
「すごい人気なんですね~」と、びっくりしている私の前に、
程なく、「えび天もり」が到着。
丸い蒸篭にふわりと盛られた蕎麦は、端正に断たれた二八の細切り。
艶やかですらりとした蕎麦は、黒松前産キタワセの新蕎麦。
手繰り上げれば、ふわりと鼻孔をよぎる爽やかな香り。
口にすれば、やや柔らかめのしなやかな腰に、
つるると落ちる、喉越し軽やか。
インパクトは少ないが、食べやすく馴染みやすい蕎麦で、
手繰っている間に、ほのかに蕎麦の風味が広がってくる 。
添えられた汁は、「吟選」でしかと書かれている通り、
素材の良さが伺える、奥深くまろやかな美味しい辛汁。
そっと浸し口にした蕎麦は、この汁によってぐんっと旨みを感じさえ、
ふむふむ、これはなかなか 。
天麩羅は、立派な海老2本が盛られ、食べ応え十分。
さっくり揚げられ、これもまずまずの美味しさで…
頃合いみて出された蕎麦湯は、しっかりと白濁して熱々。
注ぎ入れ頂けば、改めてこの汁の美味しさを実感させられ、
何度も注ぎ注ぎたっぷりと頂いて…
ご馳走様でした~
既に待ち人までできた、店内で早々に席を立つ。
日高の立派な石臼が回る打ち場を見つめながら…
外に出て見れば、なんとっ、観光バスまでも停まってる。
人気の程をつくづくと感じながら、
食べられてよかった、ほっ…
蕎麦職人の店
「石臼挽手打 目分料」
北海道上川郡清水町南5条3-1
0156-62-5845
11:00~14:00
水曜定休
分煙
Pたっぷり
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