「蕎楽亭」で長い事働いていたもがちゃんが、
幾つかの紆余曲折の後に、ようやく8月末日、
「蕎楽亭」のおひざ元、神楽坂に晴れてオープン 。
すぐにでも駆けつけたい気持ちでいっぱい。
開店直後の混雑も、少しは収まってきたかしら。
開店そろそろ一週間、お祝いの言葉を添え寄ってみよう 。
天神町方面の、神楽坂の独特の良さ漂う路地。
静かな民家の並ぶ、長閑な通りの中に、
幾つも並んだ、華やかな祝い花がすぐ目に留まる。
ああ、素敵なお店だなあ…。
白木格子の壁が、柔らかな雰囲気匂わす、
女性打ち手のお店ならではの、優しさ感じる店構え 。
神楽坂 「蕎楽亭 もがみ」
しみじみとお店を眺め、扉を開き入れば、
中も素敵、気持ちのいい空間…。
白木のカウンターが厨房を前にすっと伸び、
腰高白木の壁に囲まれた店内は、明るく柔らかな空気が漂う。
すぐに気付いてくれたもがちゃんに、お祝いの言葉をかけ…
カウンター端の椅子を引き腰をおろせば、ふっと和み心地がいい。
「まだまだ、バタバタしちゃってるんです~」
と、恥ずかしそうに笑うもがちゃん、
その笑顔の中に澄んだものが見え、こっちもうれしい 。
これは、やっぱり、祝い酒、
中から、会津のお酒「央」を選び…
籠の中から好きな猪口を選んでいると、
「どうぞ…」と、美人女将、もがちゃん自ら注いで下さり、
女の私でも、なんだかドキドキ 。
充ての揚げ蕎麦は、軽やかで…
改めて店内を見渡しながら、
充てにも何か…と、品書きを吟味。
頼めばすぐ出されたのは、「かつおのアンチョビ」との、(鰹の)酒盗。
これがあったらも~う、お酒がクイクイと進んじゃう。
さらに、今が旬「きざみみょうが」。
三倍酢で和えられた、茗荷に葱は塩梅ぴたり、
散らされた胡麻が香ばしく、美味しいな 。
と、ゆっくりと味わいながら、ちょこちょこと話をしつつも、
注文が入れば、きりりっと釜に向かい…
女性がきびきびとこなす姿も、粋で美しい…
とぼんやりと眺め、ゆるりとしたひと時を寛がせて頂いて…
いよいよ、お蕎麦を頂こう。
と、「お昼メニュー」を改めて眺め…
夏季限定「トマト」にしようか、「冷しゆば」もいいなぁ、
いやいややはり、基本の「ざる」を頂こう、
…と見てたら、蕎楽亭にはない、「冷したぬき」が 。
これは、きっと今(夏)だけメニュー、今日はこれを頂こう。
再び、茹でる後ろ姿を眺め、目の前に出された「冷したぬき」は、
大ぶり蒲鉾二切れも盛られた、豪華版。
まずは…、せっかく綺麗に盛りつけられた具だけれど、
横に寄せ、蕎麦の顔を拝見すれば…、これは美しい蕎麦だ 。
丸抜きの粗挽き粒がはかなげに浮き見える、繊細な細切り。
手繰り口にすれば、たおやかで心地のいいはらりとした腰に、
するりっと軽やかに落ちる喉越し。
噛みしめれば、ふわりと甘みに香ばしさが広がり、
何よりもこの優しい、女性の手ならではの感触が心地いい 。
美味しいよっ、このお蕎麦…
しばしそのままで口にし、
添えられた猪口に汁を注ぎ、浸してみれば、
まろやかな出汁が染み、奥行き深い汁も、蕎麦によく合い美味しい 。
せっかくの「冷したぬき」なのだが、この蕎麦が美味しく、
気付いたら、半分以上蕎麦だけで手繰ってまい…、
ようやく汁を回しかけ、揚げ玉とざっくりと混ぜ口にすれば、
ん~んっ、これはもう、間違いのない旨さ 。
「蕎楽亭」の揚げ蕎麦となったら、お墨つき。
さっくさく香ばしく、蕎麦に新たな旨みが加わり、
そこに葱、刻み海苔が絡まったら…、
後はもう、夢中でわしっわしっと手繰ってしまう。
そっと出された蕎麦湯は、ナチュラルの熱々蕎麦湯。
しみじみと、汁の美味しさを堪能し、
余韻噛みしめながら、たっぷりと頂いて…
ご馳走様でした~
蕎麦屋激戦区神楽坂に、女性打ち手の素敵な、
ほっとする暖かみのあるお店が又一つ加わった…。
これからがますます楽しみ、ちょこちょこと伺わせて頂きます
「蕎楽亭 もがみ」
新宿区中里町3番地
03-6326-2330
11:30~14:00(月・火)
17:30~22:00(月~金・日)
土曜定休
禁煙お店のHP
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ぜひ(^^)。
神楽坂散歩がてらの梯子蕎麦、いいですよね(u_u*)~
確かに聞いたところ、最初の何日間は、本当にばたばたしてしまったそうで…。
初めての開店は、とかくやってみなければ分からない事がいろいろあると思うので、私も長い目で、これからますます期待していきたいと思っています。
店の前の祝花の多さからも人気の程が窺えました。
当初は天ぷらも始めたものの、あまりの忙しさのため中止しているとのこと。
一旦縮小したメニューが、私が寄った時より少し増えていますね。
徐々に落ち着いてきて、彼女のやりたいことや個性が発揮させることを期待いたしましょう。
蕎楽亭に似ていて、それでいながら、女性の優しさのある、美味しいお蕎麦です!
もう少し、慣れてきたら、もっとお昼の営業日が増えるかもしれないですが、
ここに焦点を当てても、是非(^^)。
sino様にも・・
いつかお会いしたいです。。。
まだお若い(独身)、美人女将の御酌付きですよん。
ぜひぜひ♪
ええっ、すごくすごくうれしいです!
私も、川越方面に行く時に参考にさせて頂いているので…(u_u*)~。
カウンタ越しに、楚々と仕事されてる姿を見れるのは、又とても楽しく、いい充てになりますよね(^^)
店主は会津じゃないと思うんですが、
親(蕎楽亭)は、会津出身なので、
ずっと修業してきたので、会津の郷土料理があるんだと思います(^^)、
こづゆ、いいですよねー、いいですよねー
私も大好きで、この日も頼んだら~…
残念、売り切れだったんです(涙)
ランチにサービスでセットがあるから、だそうで。
冷やにもよし、
熱燗にもよし、
私も大好きなんです、こづゆ…
(けんちんの次に、ね、えへっ)
がHPをよ~~く見ると、昼は月火のみと知りガックリしたのでした。
こうなったら松翁がらみと思い、蕎麦切り森のへ伺いました。
この記事を拝見して、これは、ついでではなくこのお店を目的に伺いたいって思いました。
目の前で調理してくれるんですね~、料理してるところってなかなかみられないものね♪
(地方はさびしい限りです…
店主は会津地方のご出身なのでしょうか?
お蕎麦はきれいな丸抜き、繊細なたおやかさが見て取れます。(見た目40~50M)
しかし、こづゆ、いいですねえ!これをアテに酒を酌む。こづゆも酒もお代わり、
お代わり~!!と何杯でも進むことでしょう。
(近くになくて良かったぁ...なんてぇ 汗;;
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