
下呂温泉に泊まって温泉

2日目のお昼は、温泉よりむしろ楽しみにしてた

「合掌村」なんぞをぶらりと見たりして午前中をすごし、向かう。
温泉街からちょっと外れた市役所の近くに佇む、品のいい店構え。どこか、料亭のような雰囲気も漂う。

手挽き 手打ち蕎麦 「仲 佐」
扉を開けると、すぐに打ち場があり、左側には仕切りのあるテーブル席。右側には、お座敷があり、
店の奥には小上がりの席と、数席のカウンターが並ぶ。
店の作り、雰囲気も上品で、料亭か品のいい割烹のような雰囲気。東京にあってもおかしくない。
足元には、小川に見立てたように水が流れてる。
すごい・・・いい感じ。
丁度、地元の集まりが終わったところらしく、個室仕立てのテーブル席に案内してもらう。ふわふわのイスと、テーブル。(ちょっとテーブルの高さが高いかも・・・)
それでも雰囲気は抜群で、漂う空気もちょっと高級感がある。
テーブルにはお品書きと、絵心の感じられる添え書き。
もう、前々から決めていた「蕎麦三昧」をお願いする。
まずは、「そば豆腐」インゲン添え。
これがっ、今まで食べた中で№1と思えるくらい美味しい!
とろ~りと溶ろけるようにまろやかでいながら、もちもちとした、蕎麦の味たっぷり。敷かれたつゆと合わさると、非常においしくて目が見開いてしまいそうなくらい。
インゲンの茹で加減、品もすこぶるいい!
んん~、又食べたいっ
二品目は、「冷やしかけそば」
陶器の器に、薄めの出汁がはられた細切りの蕎麦。
蕎麦の粒が、出汁の上からもはっきりと分かる、なんとも涼しげな一品。
まずは汁を頂くと、きりっと冷やされた出汁が非常においしい。
優しく上品なさわやかなもの洗練された味。
蕎麦を・・と手繰ると、出しの中でさえしっかりとした腰を保ち、蕎麦の風味を豊かに放ってくる。
初めて、「冷やしかけそば」と言うものを食べたけど、これは、かなりいいっ!すっかり虜になりそう。。
薬味は無くても、蕎麦と出汁汁とのハーモニーがすばらしい。
彼は、むしろざるよりこれが気に入った模様・・・
すっかり満足してるところで、待ちかねの「ざるそば」
まずは、つゆの注がれた蕎麦猪口と、
薬味が出される。
薬味は、辛味大根おろしのみ。
「かなり辛いので加減して入れてくださいね」と。
つゆをなめると、たまり醤油のような甘辛のどろりとしてかなり濃厚。
勢いのいい水切りの音がした・・・と思うと、目の前に蕎麦。
高足の笊に盛られた蕎麦は (写真が失敗っっ ) 、濃いグレーの、蕎麦の粒が豪快に散りばめられた文字通り粗挽きの細切りの蕎麦。
うわっ・・・・、見るからにおいしそうっ。。
冷やしかけそばで分かっていたが、そのまま口に含むと蕎麦のすがすがし香り、風味が豊かに広がりたまらない。野趣あふれているのに、たおやかさとやさしさ、そしてどこか上品な感じもある。旨いっ。。
そのままでも食べつくしてしまいそう。
が、そのままだと、ちょっとくどいような汁に、例の辛味大根を加えると、不思議なほどまろやかなとてもいい汁になる。これと蕎麦との相性がまたおもしろく、二度楽しめるかのよう。
なんだか、化学実験をした気分・・・?
頃合を見て出された蕎麦湯は、ナチュラルなもの。
これをつゆに合わせると非常においしく、濃い中にきちんとした出汁が豊かに含まれているのを確認する。
堪能しつつ、しずしず眺めると、伊万里焼のような陶器はすべて品のいい揃いのもの。
いやぁ・・、ここもまた、名店の名の通りの店。
前日の丸富とは又全く違い、この二店、夢見ただけの価値あるもので、なんだか非常にうれしい二日に。。
これだけでもう、わたしの今年の夏休みは昇華できちゃった気分~。。
帰り際、わざわざ顔を出してくれたご主人は、ここもまた奢ったところのない、蕎麦にひたむきな姿がにじみ出てくるような、素敵なご主人。阿部さんが「蕎麦を打つために生まれてきたような人」と称したのも納得できて、なんだかなんだか、すごくありがたい気分になってくる。
女将さんは、又ここでも気さくでとても気持ちがいい・・
ああ・・、温泉はついでに、又来たい。既にそう思ってくるような。
今日も又、とても幸せなひと時をもらえた・・・。
ご馳走さまでした。又、是非、寄らせて頂きます♪
(今度は、お酒と一緒にしっぽりやりたいな~・・・)
手挽き手打ち蕎麦
仲 佐
岐阜県益田郡下呂町森918-47
0576-25-2261
11:00~売り切れ仕舞い
水曜休
製粉からそば打ちに至るすべての過程において、機械を一切使用せず
手回しの石臼とふるいだけを用いて、自家製粉し
すべて手挽きから、三時間有余をかけた、手作業で作るそばです
1日にひける粉の量に限りがありますが、そんな そば人生を歩んでおります 店主
涙が出てきそうでした・・・
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行きたいと思ってるお店にたくさん行かれてるみたいで、とっても羨ましいです!
仲左さんのお近くに親戚なんて、これまた羨ましい~。
温泉に入って、お蕎麦も食べて・・
私も又、行きたいです。
僭越ながらトラックバックさせていただきます。
仲佐、いいお店ですね。
近くに親戚がおるので下呂にはよく行くんですがココは初めてでした。
また新そばの時期に行ってみたいです。
島田の宮本さんのお蕎麦はわたしの夢なんです。すごい羨ましい。下呂の仲佐さんにも、絶対もう一度ゆっくり訪れたいと思っているし。。
んー、今にっちもさっちもいかないので、もー、すごいうらやましいですっ!!
先週はふく田@沼津、宮本@島田
でしたが、今週は胡蝶庵@岐阜、仲佐@下呂、深明@富山へ。
宮本@島田の「次元が違う蕎麦」に圧倒されたため、他の印象が薄くなりがちですが、それぞれに優れた蕎麦。
仲佐はマスコミ露出で忙しすぎるのが気の毒。蕎麦はGOOD!特徴のあるつゆは好き好きでしょうが、蕎麦湯で薄めて飲めば価値ある一品であるのが理解され、再訪問したい気持ちがふつふつと。(でも遠いからな)
蕎麦喰い師さま、
皆様すごい・・・。名前しか聞いたことはない、わたしには遠いところにあるお店・・・。。
いつか、行けたらいいなぁ。。
丸富もいいですよんっ。駒ヶ根の景色もしばらしかったです!今度は、千畳敷とあわせて行きたいな、って思ってるところです。
麻布十番は、たまーにハレのとき、更科堀井にいくのが楽しみ!な場所ですが、「いと正」はどうしたって無理ですので。
あ、ああいうのって、普茶料理っていうのですか。高山でしたっけ?
わたしも、丸富さんは、どうしても行ってみたいお店のひとつ。もし、旅することがかなたら...
丸富、仲佐・・・、どちらも違う魅力の両店にすっかりとりこになってしまいそうです。一度といわず、これからずっと・・・近くに行ったら寄りたい。そう思える素晴らしいお店でした。言葉で表すのは難しいですが。。
こういうお店に、花まきさは懇意にしていらっしゃることがとてもうらやましいです。でも、私も、すんでいる地区以外の場所で、大好きな場所ができたこと、うれしく思っています。
いい・・旅ができてよかったです。。(昼神のお湯、よかったです!)
「丸富」と「仲佐」に行かれたんですね。
とってもとってもと~ても、羨ましいです。
花まきは2年前にその逆コースを辿ったことがあります。
ぐんすん、行きたいな、その両店、はぁ~。
横からごめんなさい、蕎麦喰い師さん。
そのお店って「梵」でしょうか?
麻布十番に「角正」はお店出しているのでしょうか?「いと正」は有りますが、中林さんは「角正」で修業しておりました。その前は今は無き白山の普茶料理の名店。だったと思います。
それ、マジで知りたいです。ななこまさんすごい。。よかったら、ナイショで教えてもらえたらうれしいです。。・・・でも、自腹だとすると、一生懸命働かないとだめかしらん・・・(^^;;;
もっともっとゆっくりと時間をかけて、訪れたい。。ご主人も、とてもよかったんです。
今回、本当に蕎麦と人、そのめぐり合いにもなんだか暖かいものをもらった気がしてきます。あー、でも、ゆっくり訪れなおしたいところばかりです!
ここのご主人が修行されたというお店の、系列の店が麻布十番にあるのご存知でしょうか。ほんもの精進懐石。数年前ですが、珍しくスポンサーついて、行くことがかないました。コースのみで、その一品である蕎麦、衝撃でした。蕎麦、つゆともにこれ以上ののものはないと思いました。たぶんほとんど同じ、と考えてよいのでしょうね。
粗挽きのすばらしいお蕎麦出す店は最近多いようですが、本むら庵とて、つゆがだめでょ。
わたしは、冷かけって大好き。でも遠すぎる~。
仲佐さんは全量石臼手挽きと言うインパクトのおかげで、お蕎麦ばかりが有名になってしまいましたが、私はあのお店でいつも感心するのはその他の一品料理の完成度の高さです。普茶料理から始まり和食の料理人として修業をしてきただけあって出汁の取りかた、炊きかた、焼き加減 等々、いつも感心してしまう。
これはもしあったら絶対と言うものがあります。常時ではありませんが壁に掲げられた通常メニューとは別のもの、これは必食です!!
あの頑固な店主は自分が納得行かないものは絶対に出さない。自信を持った一品(逸品)だけです、もし又行く機会がありましたら是非ともとお勧めします。
最後に行った時の「天然ナメコ蕎麦」は、あの絶妙の出汁と言い、ナメコの美味さと言い・・・フ~~ッ・・食べたい・・
蕎麦打つ姿に、蕎麦掻きを掻く姿に、あの方の全てを理解出来ると思います。
ここも・・行きたいな・・もうチョット近いと良いのにね。
→ yuka (05/23)
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→ chameleon_arms (05/23)
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