春せみ、夏せみ、秋せみ、冬せみ…
季節毎に創作のお蕎麦で楽しませてくれる「川せみ」さん。
今年の「冬せみ」はどんなのかしら、と目黒でのお昼はこちらへと 。
裸木が並ぶ、冬の目黒川の寒々しい景色を眺め、
大通りから入った、長閑な通り沿いに、すっと下ろされた粋な暖簾。
目黒 「手打ちそば 川せみ」
入口前に置かれた「ランチメニュー」にちょっと目を通し…、
ふぅむ、「季節のそば」(冬せみ)は、中に入ってからのお楽しみ 。
扉を開きはいれば、すぐに感じのいい花番さんに迎えられ、
一人である私は、カウンターの席に通される。
コートを脱ぎながら、前の壁を見ると…
あった、「冬せみ蕎麦」の品書きが貼られてる 。
見れば、これも美味しそうな季節メニュー、「ぴり辛牡蠣けんちんのつけ汁」。
お茶を出してくれた花番さんに、即座に、
「どの位辛いですか?」
と、辛さにはちょっと苦手、それがやや不安でお聞きすると、
「そん~なに、辛くはないですよ(^^)」
との言葉に安心し、早速これを注文~。
待ちながら、ふと目線を上げれば、しかと置かれている今日の打ち手さん。
練馬田柄?、…と、いくつかのお店が脳裏をかすめる中…
程なく、目の前に出された、楽しみにしていた、今年の「冬せみ」。
ほかほか湯気を立てた熱々の汁には、ぷっくりとした牡蠣が見え隠れ。
これがものすごく気になるも、まずはお蕎麦を…
と蒸篭に盛られた蕎麦は、以前に比べてやや太め。
温蕎麦が多く出る季節だからか、田舎蕎麦に近いどっしりとした姿。
手繰り上げれば、強くはないが、ふわりと蕎麦の香りが漂い、
口に含めば、跳ね返すような弾力のあるしっかりとした腰加減。
噛みしめると、じ~んわりとほのかに蕎麦の風味が広がってくる。
これは頼もしい歯ごたえ、これで温蕎麦はいいかもなあ、
と、二三そのままの蕎麦を味わい…
目の前の「牡蠣けんちん汁」にそっと浸してみると…
こ、これは美味し~い 。
ほのかにとろみのつけられた熱々の汁は、牡蠣の出汁がじんわりと染み、
様々な根菜の出汁が加わり、とても美味しい。
この汁で俄か暖まった蕎麦は、穀物の甘みがぐんと広がり、
その後で、心地よい辛さがぴりっと残る、よい加減。
中の牡蠣は片栗でコーティングされ、でプルンと滑らか、ぷっくらジューシー。
かぶりつけば、牡蠣の旨みが口に広がり、これは旨いっ 。
しかも、「けんちん」ならでは、レンコンに牛蒡、人参などなど、
根菜がたっぷりと入って、この歯ごたえも楽しく、
蕎麦と一緒に手繰っていたら、あっという間に蒸篭は空に…。
さらりとして程良く白濁した蕎麦湯を注ぎ入れれば、
じわじわと体も温められ、このつけ汁は本当に美味しいなぁ 。
ランチサービスで付く、日替わりご飯、「かつおご飯」も頂いて、
お腹もいっぱい、今年の「冬せみ」にも大満足 。
次の季節のお蕎麦はどんなだろう…と又楽しみに思いながら、
ご馳走様でした~
いや、まだまだ、今年も「冬せみ パート2」があるかも…♪

手打そば、天ぷら、お酒を味わう店
手打の匠 蕎麦 「川せみ」
目黒区下目黒2-17-23
03-3490-5959
11:30~14:30 / 18:00~22:00
年中無休
2011年 3月17日 「冬せみパート2」「胡麻味噌仕立て鶏肉と玉ねぎのそば」
2010年10月21日 「秋せみ」
2010年 1月14日 「冬せみ」「冬野菜と鶏挽肉の胡麻坦々せいろ」
2009年 1月 8日 「冬せみ」九条ねぎと揚げ餅の蕎麦
2008年 3月27日 田舎で天せいろ
2007年 8月23日 鴨せいろ
2006年11月10日 秋せみ
2006年10月10日 天せいろ
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もう、牡蠣もそろそろおしまいなんですね…。
(喜多見も早々に終わっています)。
それはそうと、お酒情報♪ありがとうございます。
私も、桜が咲いたら昼酒(^^)
しに行ってみます♪
ぜひ冬せみの「牡蠣」をと向かったのですが
壁の冬せみは
「胡麻味噌仕立 あったか鶏そば」となっていました。
これ せいろではなく 温そば(なんだかラーメン風の外見)
もちろん 味噌の味が美味しくて汁まで完食しましたが
そうかー もう牡蠣はおしまいなのねと帰宅後この写真を眺めております。
(昨夜 飲んでいた料理屋でも言っていたし・・・)
そうそう お酒が随分と変わったようで そんな話を
お店の方としている常連さんの声に興味シンシン。
そして ただでさえリーズナブルな地酒が
「昼酒 すべて600円」と書かれていたのには心が動きましたが今日はガマン。
春せみがでたら 桜が咲いたら 昼酒だ!
こちらに来た時には、今度ぜひ、早速早速行きましょう!
連絡まっています(u_u*)~。
西東京での心残りは、
三晃庵さん「けんちんヌキ」でyukaさんと一献!
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