朝がたの仕事明け、雑用を済ませてきたので、既に2時すぎ。
入るとすぐ、あったかな笑顔で迎えて下さるスマートなご主人。

他にお客さんのない、ゆるゆるとした空気の中、壁際のテーブルに腰を下ろし、
暖かなお茶を頂いたら、途端に居心地良く寛ぎモード。



置かれた品書きを手にして、前回頂かなかった「お酒」をば。
この冬一番という寒風の中、やはり熱燗が頂きたい。

と、書かれている、山形「東光」の熱燗をお願いすると、
「少々お時間かかりますが」と快く受けて下さり待つ事に。



待ちながら、ペパーミントの壁に囲まれた店内をぐるり見渡すと、
おっ、以前はなかった、黒板メニューが掛ってる。



さらに、「とり鍋」の品書きまでもあり…
前回食べた「大山鶏」の美味しさを思い出し、これはいいなぁ、
と改めて、目の前の品書きに目を落とすと、



これだこれ、新メニュー 。
「舞茸と豚のつけ蕎麦」に、これはお得♪「豚汁セット」。
もり蕎麦に、豚汁、それに自家製そば豆腐がついて980円とはうれしいなあ。

しかも、前回「鶏つけ」だったので「もり汁」ででも食べてみたい。
と、お蕎麦はお声かけで、早速これを注文～ 。



と、お願いしたところで、タイミングもよく出された「熱燗」。
手にしっくりとくる、素焼きの陶器で出されるのも又よく、



添えて出された、こってりひき肉の混ざった「鶏蕎麦味噌」が熱燗にぴたり 。



口当たり柔らかく、途端に体を温めてくれる熱燗がしみじみ美味しく、
味わっていると、程なく出された「蕎麦豆腐」。

さっくりとして、蕎麦粉の舌触りをほのか感じる蕎麦豆腐は、
北海道の蕎麦の風味がダイレクトに伝わり、風味豊か。
これをゆっくりと頂いていると…



ほかほか湯気を立てた、出来たて「豚汁」が続いて出される。
大根牛蒡人参婚約、それにふわっとした豚バラ肉がたっぷり入った豚汁は、
やさし～い味わいで、食べて行くうちに体がほかほかとしてくるよう。

お酒には、もちょっと味が濃くても…と思ったが、
「うちは暖かいお蕎麦出してなくて、これで暖まってもらえたら」
とのご主人の言葉に、お酒なしでかけつけに頂くには、これは良さそう 。

「ごゆっくりしていって下さい」
のお言葉をうれしくお聞きし、しばしゆっくりと楽しませて頂いて…
お声かけしてお蕎麦をも。



茹でる音、水を切る音、小さな店内から聞こえる心地のいい音の後に、
すっと出された、「北海道産石臼挽き二八」の蕎麦。



ぴんと角が立ち、ところどころに欠片が散る、
ご主人腕を上げた？前回とは違って、切りもムラもない端正な姿。



手繰り上げると、ふっくらとした穀物の香りが柔らかく広がり、
口に含むと、きりりっと冷水に締り、みっしりとした心地のいい弾力。
二八ならではの、喉越しもよく、気持ちがいい。

手繰り続けて行くうちに、じわじわと香ばしさも感じられ、
雑味ないまろやかな汁が、蕎麦の風味をすっと深める。

うんうん、これは美味しいな

量も十分、豚汁も頂いたのでお腹もいっぱい。
さらさらとした蕎麦湯を頂いて…

ご馳走様でした～

フレンドリーで口調柔らかな素敵なご主人に、
京都出身のきれいな、素敵な奥様。
ほっこりと和め、居心地がよく、又訪れたいな、としみじみと。
寒い間に又訪れて、今度は「舞茸と豚のつけ蕎麦」をたべてみよう～。

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