新宿タカシマヤの地下食品売り場の、「味百選馳走処」に、
6月に続き、再び、「出石皿そば」の「正覚 田中屋」さんが今日から出展。
前回、前々回と時間が合わずに寄れなかったので、今度こそ。
と、病院(最近足首が痛んで)の帰りに、さくっと寄り道 。
どこだ、どこだ、と探していたら、真ん中のブースの小さな一画に、
カウンター5席のみの小さな臨時お蕎麦屋さん。
午後3時、出石の風景のポスターが貼られたカウンターに、ご婦人お一人。
暖かいお蕎麦を食べているようで…、私も並んで腰を下ろす。
新宿高島屋 地下1階 味百選馳走処
(兵庫県豊岡)「本格手打ち出石皿蕎麦 正覚 田中屋」(11/1まで)
素朴で真面目そうなお兄さんに、丁寧に「いらっしゃいませ」と声をかけられ、
「お水にしますか、お茶にしますか」と聞かれ、蕎麦茶を頂き、
目の前に置かれた品書きを、隅から丁寧に目で追い眺める。
お蕎麦は、お目当ての「皿蕎麦」五皿で945円、追加一皿が150円。
他に「十割そば」1,050円と、温かい「とろろ蕎麦」945円に、
これも五皿つく、「鴨汁そば」1,260円の4品。
他に、「蕎麦寿司」や「そば団子」もあるよう。
「
東京には(多分)もうない、皿蕎麦、
又食べてみたいなぁ、とずっと思ってきた皿蕎麦、
早速、お兄さんにこれをお願いし…
「お蕎麦、ここで打っているんですか?」とお聞きすると、
流石にこのスペースでは打てないので、毎朝空輸するそう。
「一応、24時間以内のものをお出しします」
と、語尾が上がる、関西の言葉で、ゆっくり丁寧に答えて下さる。
そして、程なく、お盆いっぱいに盛られた「皿蕎麦」登場~
黒光りする、どっしりとした面持ちの、出石蕎麦独特の挽きぐるみ。
やや切り幅にムラがあるのは、手打ちの証 。
と、さっそくまずは、そのまま口にすると、
見た目ほど硬くはなく、むちょっとした、ちょっと珍しい楽しい食感。
香り風味は強くはないが、ほのかに広がる蕎麦の味わい。
つるりとした表面の蕎麦は、喉越しもよく、するりと入っていってしまう。
汁は、東京の汁には珍しい、鰹の風味に鯖節の香りが広がり、実に新鮮。
鯖の優しい甘みに旨みが実によく鰹と合わさり、これが美味しい
やや薄めなので、どっぷり浸せば、蕎麦の風味がぐんっと引き立つ。
と、一枚目は、これで頂いて…
二枚目には、添えられたとろろを流しこみ、
滑らかとろろんっとしたとろろが、又この汁に蕎麦に良く合い、
するする手繰って、あっという間に、三皿空っぽ。
四枚目は、これが楽しみだった、生卵。
小ぶりの卵を割り入れ、よく溶いて…
青葱少々振りいれ、蕎麦に絡め頂くと、これが美味し~い
卵にこの汁が又、好適な味わいで、まろやかなコクと共に蕎麦に絡まる。
後は、もう夢中。
途中、何度か汁を加えつつ、最後の一皿も卵でたっぷり堪能し…、
食べ終えた皿を重ねて行くのも、妙に楽しく、念願の皿蕎麦に大満足。
食べ終えた頃合いに、「熱いので気をつけてください」と言葉が添えられ、
ほどよく白濁した熱々蕎麦湯を注ぎいれれば、ぱっと俄か煮え立つ卵汁。
鰹と鯖のこの汁の美味しさを、最後までゆっくり堪能し…
ご馳走様でした~
「どうも、おおきに。又いらしてください」
と、出石の地図も手渡して下さるお兄さん。
いつか、いつかきっと、出石にも伺います。
それはそうと…、途中でいらっしゃったご婦人が頼んだ「蕎麦寿司」。
あれも、おいしそうだったなぁ。
livemachine2さん、やっと行ってきました
「本格手打ち出石そば 正覚 田中屋」
新宿タカシマヤ 味百選馳走処(B1)
10/26~11/1
兵庫県豊岡市出石町本町97
0796-52-2048
10:00~18:00
木曜、第3水曜定休
お店のHP
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そうそう、あそこ、目だなすぎですよねーっっ。
もちょっと、目立つように工夫すればいいのになぁ、と私も思いました。
それと、もっと広めにとって、
吉祥寺東急の翁のように、一杯蕎麦前もあれば、もっと行きたい気持ち高まるのに、などと思った私です(^^;
とたかをくくって行ったら、意外と広いん
ですね高島屋デパ地下。私も迷いまし
た。確かにフロアの真ん中なんだけど
小さなコーナーで死角のような場所で
すね。
想像よりかは美味しかったので良か
ったけどやっぱり少ない。
来年の1月にも来るそうです。
でも、このちょこっと盛られた蕎麦を、
とろろに玉子と楽しめるのは、いいですよね~。
なかなか行けない場所なだけに、うれしい企画です。
あまり行く機会のない場所ですが、通りがかった折にでも、いってみます。
情報、ありがとうございます(^^)
どっぷり浸けて食べるといいもんですね。普通の玉子を見たときは何事?と思ったけど結構よく合うし、そば湯で割れば和風玉子スープ、いろいろ楽しめました。
ところで、昨日 板橋近辺に行ったら石臼挽き自家製粉の手打ちそばの新店ができていました(10/15オープン)。
「さわだ屋」板橋区板橋1-41-12 ビュール板橋1F
私は入らなかったし、入ることもないでしょうが、とりあえず情報提供です。
ネットでは今のところ求人情報しかありませんが。
すみませんっ、すぐ治しますっっ
写真では150円と書いてありますが…。
と言う事で、今回は初日に(^^)。
私も鴨汁とも迷ったのですが、玉子にとろろと、変化があるのが楽しそうで…。
次回は、蕎麦寿司も食べてみたいと思っています。
それは楽しそうです。
いつか行きたいな、と思っている松本の蕎麦祭り。
それと、松本では又、とうじ蕎麦が食べたいです。(寒くなってきたので)。
信州、いいですよね~。大好きです(^^)。
(私の両親も信州好きなんですよ、お酒も含めて…)
皿そば、割子の由来もそうですが、高遠蕎麦も、高遠にも、会津にもある、その繋がりなどなど…。
そういうのを知れば知るほど、ますます楽しくなってきます(u_u*)~。
ところで、ここででも、ふるふるさんなら20枚はいけそうですよ(^^)
もり汁も、3合徳利くらいで、たっぷりきますし♪
好みの問題でしょうが、私は薬味と玉子でいただく普通の皿そばのほうが良かったですね。
松本城公園で開催される蕎麦祭りで出石観光協会が毎年「皿そば」を提供しています。
長野県内を中心として北は北海道から西は出石までの蕎麦を楽しむ事が出来ますが皿そばと越前おろしそばは毎年欠かさず食しています。
世界中で似たようなエピソードはありますが
本当に食べ物は形を変えて生き続ける可能性が高いというか
面白い歴史や感心する歴史が多いですね。
なんでもそうでしょうが、人、時間、土地・・・いろんなことに繋がっていてその深さが楽しいです。
もっと通っておけばよかったと(汗)。
わんこそばじゃないけど20枚は軽くいけますね(笑)。
出雲は割子、そして出石は皿、どちらも形式が似てるのは、それで、なんですね。
でも、何故か、ちょこちょこっと皿に盛られたのを食べるのは、楽しくて、いつのまにかするする手繰ってしまえて、新鮮でした。
そういえば、汁も信州のと似た、薄めのものでした。
出雲蕎麦もこの形式で、裏日本の関西エリアはよく似ています
もしかしたら信州も大名クラスはこのように食べたのでは予想していますが、いかがでしょうか
蕎麦は完全に信州蕎麦ですよね
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