恒例のたぬきさんにご挨拶をし、扉を開き入ると、
ああ…、心地よく空調の利いた店内に、生き返る～。



先に到着していたお友達にビールを注がれ、早速乾杯～。
喉も潤い、汗もよくやく引いて、落ち着いたら、



お酒を頂き、落ち着いて、蕎麦前をば
と、手にしたお酒の品書きは、又すっかり夏模様。



中に、初めて見るお酒、山形の「ほまれこざくら」吟醸中汲み。
「夏酒」、「蔵一番の新種しぼりたて」の文字に惹かれ、これに決め、



出されたお酒を頂くと、おっ、これはまさに夏の酒。
すっきり爽やか、まさに「新緑の爽やかな情景が浮かぶ」よう…



添えて出された、「切り干大根」のハリハリ漬けが、又美味しく、
しゃきしゃきとして、酒をすすすっと進ませる。



と頂きながら、水茄子の糠漬けに惹かれつつも、
ここではこれ、（鴨ローストを板わさに変えてもらっての）「酒肴三種盛り」。

このちょこちょこっと盛りつけられた肴が、酒好き心をくすぐる一皿で、
久しぶりに会うお友達と、しばし歓談しお酒を楽しみ…



手の空いた頃合いに、清水さんも顔を出して下さり、ひとしきり。
隠し酒との、「石鎚」の夏吟なども、ちょこっと試飲させて頂いて…
外の暑さなど忘れた、ゆるりとした午後のひと時を満喫

…そろそろ、お目当てのお蕎麦をば 。



…と品書きを開き、見てたら又、「しゃきしゃき大根」にものすごく惹かれるも、
（これは、病みつきになる、危険な蕎麦だっ）



初志貫徹、やっぱり今日は「冷かけ」だ
…と、しゃきしゃき大根の具、「揚げ玉」と「揚げ」も頼んで注文。



程なく、まず出された、友人の「しゃきしゃき大根」（両方盛り）田舎バージョン。



一口もらって食べてみると…、
おおっ、田舎の「しゃきしゃき」、これも美味しい

もちもちっとした歯ごたえに、ほのか酸味を含んだ汁を纏い、
蕎麦の甘みが、じわじわ～っと広がる、この醍醐味。
んー、これは、次回、私も是非頼んでみたいなぁ。



…と、思っていると、目の前に置かれた「冷やかけそば」。



薄口醤油を使う冷かけが多い中、志美津やさんは濃い口醤油。
色は濃いが、口に含むと、これがすっきりとして、
まず感じるのが、その出汁の奥行き深い旨みの層。

鰹にあご、鯖などなど、様々な出汁の饗宴が円やかに手をつなぎ、
じわ～っと心に染み入るように、響き合う。

こっ、これは、去年からさらに進化しているっ！、美味し～いっっ



と、その下に、楚々と横たわる、粗挽き蕎麦を選んだ蕎麦。
志美津やは、蕎麦を選べるのが、又うれしいところで…



その蕎麦を手繰り口に含めば、これが又美味しい…。
ひそかに掠めていく蕎麦の欠片の感触に、
冷かけ汁を纏った蕎麦は、じわっと蕎麦の香ばしさを残していく。

し、しまった…、この蕎麦、「もり」でもちょっと食べたかったかも、
と思いつつも、この美味しさに、夢中になり、



途中で、別盛りで頂いた揚げ玉をはらりと乗せ、
（んー、これは無い方が、いいかも…？（＾＾；；）



かりかりお揚げを乗せ頂くと、これは美味し～いっ
さくさくっとした揚げの、上品な香ばしさに旨みが、茗荷と共に蕎麦に実に良く合う。



と、たべていたらあっという間、汁もすっかり飲みほして…

ご馳走様でした～

冷かけそばもお店によって、十店十色。
それぞれの美味しさに魅力があって、これは夏の一つの醍醐味だなぁ。

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