限定で、冷かけを作ってくれる、という約束で…
朝方の仕事を済ませ、わくわくして向かった神田駅 
須田町交差点近くの、路地裏に埋もれるように掛けられた緋色の暖簾。
まるで、秘密の基地へ続く抜け道のようで、何度来ても魅惑いっぱい。
神田 の路地裏の裏 「眠庵」
扉を開き入ると、途端にほっとする古民家の空気は涼感溢れ、
すぐにカウンターに腰を下ろし…、
まっ、まずは 「ビール下さい
」 と頼んだ、エビスの小瓶。
汗をふきふき飲み干す、この一杯が、ん～、旨いっっ
しっとりと炊かれた、粗挽きの「おから煮」の充てをつまみ…
「今日のおつまみ」をおききすると、出してくれたのが…
「ブロッコリーの摺り流し」。
深い緑のとろりとした摺り流しは、ブロッコリーの青い味わいが実に濃厚。
青々しさに甘みがふわりと広がり、後に鰹出汁の風味がふっと抜ける。
んー、ブロッコリーの摺り流し、これは美味しい…
と、早速お酒を合わせようと、お酒のリストを見ると初めてみる銘柄が。
掛川のお酒、「葵天下」純吟外伝を、まずは半合。
すっきりとして爽やか、こんな日に持ってこい。
さらに…、これも「今日のおつまみ」、「ちりめん山椒の薬味和え」。
山椒の香りがほんのり香るじゃこに、茗荷大葉の香りが心地よく…
「喜久酔」特本も、半合頂き…
いよいよ、楽しみにしてた「冷かけそば」を頂こう～
。
…と、まずはちょっと食べてみて、と出してくれた、本日の蕎麦二種。
濃い色目の、新潟小千谷の蕎麦は、手繰った途端に香りがぶわ～っ。
濃厚な香りに、しっくりとした腰に、ほのかに感じるざらつき感。
噛みしめると、その蕎麦からえぐみを含んだその芳醇な味に目が覚めるよう。
繊細で細かな蕎麦の星が見える、松本の蕎麦。
こちらは香りよりも、風味がすごいっ。
ふくふくとした蕎麦の豊かな味わいが、口いっぱい。
んー、どちらも甲乙つけがたい、さすが眠庵の蕎麦は濃厚だ…
と、ほぅと余韻に浸っている間に、目の前でちゃかちゃかと作り出し…
「はい、冷やかけ」と出された器に、目が釘付け 
一面覆うは、淡いベビーピンクの、まるでムース。
散らされたフルーツトマトの彩りが美しい、さながらケーキのような丼。
薬味には、茗荷に大葉の千切りが添えられ…
まずは、蓮華で汁を掬おうとすると、とろ～と流れる、摺り流し。
口に含んだ途端に感じるエア感に、すっと広がるトマトのフレッシュ感。
トマトと出汁を、丁寧に丁寧に撹拌して作られた、淡雪仕立ての冷かけ汁。
こっ、これは又、なんて斬新で新鮮な味わいだろう 
ほとんどトマトムースを食べているような感覚が、とても優しく心地よく…
そっと中の蕎麦を手繰れば、たっぷり絡まってくるこのムース。
ど、どうなんだろう…と、おずおず口に含めば、これは美味しい
トマトの爽やか酸味に甘みが、蕎麦の香ばしさと交差する。
しかも、この滑らかな口辺りが、ほんわかとした心地にさせられ…
薬味の茗荷に大葉を添えて食べれば、清涼感がさらにアップ。
しかも、とろとろの中に、しゃきしゃき感が加わる歯ごたえも妙味。
最後は、トッピングされたトマトも一緒に口にほうばり…
ん～、美味しい～
いわゆる「トマト版 いそゆきそば」だ♪
汁さえご馳走のこの一杯、残さず全部頂いて…
ご馳走様でした～
ふうむ、柳沢さんもいろいろチャレンジ始めたなあ
「神田 眠庵 - nemurian - 」
千代田区神田須田町1-16-4
03-3251-5300
12:00～14:00（火・木・土）/17:30～21:00
日曜祝日定休
禁煙
お店のＨＰ
2011年 6月 7日 快気祝い、お料理いろいろ、二種の「もりそば」
2010年11月18日 「梅くらげ」で一献、「もりそば」
2010年 8月17日 「すりおろしで食べる蕎麦」
2010年 6月15日 「お酒に合うサラダ」、「もりそば」
2010年 1月12日 「出汁巻き玉子」に一献、「もりそば」（「益子」、「福島」）
2009年 9月 8日 「チーズの味噌漬け」「もりそば」
2007年 8月28日 「惜しむ夏の宵」
2007年 8月26日 夏の夜の「冷かけそば」
2006年12月24日 「8種の利き蕎麦」
2006年11月21日 「鴨ロースト」に、「もりそば」
2006年 8月11日 「かけそば」
2006年 7月17日 「蕎麦会ー8種の利き蕎麦」
2006年 2月25日 「〆は眠庵」
2005年12月25日 「7種類の蕎麦」
2005年10月18日 「大根と牛肉のバーボン煮」に二種もり
2005年 7月14日 酔い宵の夕べ
2005年 7月 5日 「白馬・福井」の蕎麦を堪能
2005年 5月10日 「山形 出羽香り」
2005年 4月20日 隠れ家…「眠庵」
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しかも、今はやっていないと思います。
そこそこおいしいトマト蕎麦を家庭
で楽しめます。ヘタをとっただけの生
のトマトを水も何も加えずミキサーに
かけてトマトジュースにします。これ
を水の代りに使って麺つゆを表示の割
り合いで割れば、トマトつけ汁完成。
トマトの青臭さの苦手な人には無理
ですが、いつもの蕎麦に飽きたらお勧
めです。
そうかぁ、いやいや、ついつい蕎麦主体に考えてしまって（＾＾；
（我が家の米消費率は、驚くほど少ないものだからついつい）
私も、この転作政策には、賛成！
野菜の美味しい千葉、きっと蕎麦も美味しいものが出来るのではないだろうか、と思っているのですが…。
きっときっと、報われるはず！
私はそう…、信じています。
（そうそう、例の立川のお店の後、居抜きで新しいお店ができました。近々伺ってみようと思っています）
一度、花巻を食べた事があります。
http://chibiyukarin.blog4.fc2.com/blog-entry-443.html#more
horikoshimさんだったら、前もってお願いしておけば、きっと食べられると思います（＾＾）
いえいえ、美味しいものだから、そう写るんですよ～（＾＾）。
いいトマトが手に入るかどうか、それが決めてのようです、、が、予めお願いしたら、ＦＵＫＡＷＡさんだったら、作ってくれるかも（＾＾）。
>茨城もそうなのかしら、ちょっと不安になってしまいます
ご心配なく（笑）
『米 ⇒ 蕎麦』 への転作ですよ！！
当方に言わせれば、飼料用の米とかに田圃を使うより、
蕎麦（国内自給率3割？）、大豆（同2割くらい？）、
牧草（同1～2割？）作りにに変える分には大賛成！です。
今回『悔やんでも悔やみきれない事故』が起きましたが、
いっそ、これをしも与えられた試練と思いましょう。
私たちの世代がしでかした過ちを、これ以上は残したく
ない。努力すれば報われる、ということで。
・・・「報われることがある」かな？（汗；
でも、チャレンジの前に柳沢さんには温蕎麦のメニュー化を頼みたいなあ。
夏の定番化してくれないかなー。
相変わらず写真もお上手ですなぁ。
千です、千！
柳沢さんは、糸の目をくぐるようにして、蕎麦産地を求めているので…（笑）
それもそうですが、一昨日の夏に訪れた、魚沼の蕎麦は、とてもよかったですよ！
多くはないですが、作っている農家さんはいるようです。そういう方々を、柳沢さんが葉っぱ、いや、応援しているのかもしれません。
＞反がらみの転作に進められているようには 聞き及びます
ええっ、そうなのですかっっ。
何への転作…？
茨城もそうなのかしら、ちょっと不安になってしまいます。
それはそうと、千葉房総の蕎麦！
期待しております、多いに、（マジで）。
ぜひぜひぜひ、報告、お願いします！
＞新潟小地谷の蕎麦
とありますが、「小千谷」でしたら、当方出身地の近くです。
あちらでは「へぎそば」や「魚沼コシヒカリ」（笑；）
とかかと思っていましたが、今時蕎麦も作るのですね・・・
もっとも、蕎麦は今日とは意味が違いますが、日本全国での
人気作付け種であったはず。
今日長野方面でも減反がらみの転作に進められているようには
聞き及びますが、新潟も、なのかな？
当方はさらにさらに南の方で進めてみますね。（マトモなものが
できるかどうかは？ですけど...（心許なし
もしかしたら、「潮」さんの「とまとそば」に何かヒントを受けたのかもしれないですね（＾＾）。
さすが早いね。
あのふあふあ、よかった。
シンプルなんだけど、技巧を感じるね。
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