丁度昼時、何人ものお客さんが寛ぐ店内は、
ああ、やっぱりいいなぁ…、ふっと暑さも忘れ、この木々の温もりに癒される。



空いていたテーブルに腰を下ろし、ぐるりを見渡すと…



これはうれしい、もう終わってしまったかと諦めていた「稚鮎の天ぷら」

これは食べておかなくちゃ、今年はこれが最後かも…、
と、早速これをお願いし、



となったら、やっぱり横にはお酒も欲しい。



ちょっとだけなら、と心の中で言い訳し、お願いした「鷹勇」（600円）。
お通しの昆布煮をつまみながら、ゆっくり口にしていると…



程なく出された「稚鮎の天ぷら」は、見てるだけでもかわいらし～い、
きちんと並んだ姿は、まるでそのまま、清流を泳いでいる姿のよう。



衣薄くからりと揚げられた稚鮎は、見るからに軽やかで…



口に含めば、さくっとしてじんわり感じる、独特の苦み。
その後で鮎ならではの旨みがふわりと広がり、これはお酒にたまら～ん
塩でぱくぱく、天つゆでじっくり楽しみ…



いよいよ、今日の本命、一年待っていた「冷かけ」を
始められて早くも5年、毎年これを食べ続けてきたんだなぁ…



と感慨ふけっていると、程なく目の前に「冷やかけ」登場～。



これこれ、素揚げの茄子に、揚げ葱、茗荷の4種の具が盛られた「冷かけ」。
ほとんど透明に近い、清らかな冷かけ汁は涼味満点。



口に含めば、ああ、やっぱりみわさんの汁は、美味し～い

薄いぎりぎりのところで、出汁の旨みがふわりと染み、
すぅ～と喉から胃の腑にすっとおさまる、その心地よさ。
思わず、何度もすくいすくい、この汁に感じ入り…



中の蕎麦を手繰れば、心地のいい腰にするるっと落ちる喉越し爽やか。
この冷かけ汁を纏い、ふわりと香ばしさの余韻を残す。
ああ…、美味しい。



そして、茄子紺艶やかな茄子と一緒に口に含めば、
とろりとした茄子の甘みに、素揚げされたコクが加わり、



かりかり葱は、香ばしく、これが又絶妙な組み合わせ。



最後は、贅沢に茄子に茗荷、揚げ葱、紫蘇を一緒に手繰り…
んんん～っ、これは美味し～いっ

美味しい、美味しい…と、夢中で食べていたらあっという間。



…が、平日のお昼のサービス、日替わりご飯が裏にちょこんっと。



今日のご飯は、「じゃこと青海苔の混ぜご飯」。
ふっくらご飯にじゃこの風味が香ばしく、丁度程良い量でこれにも大満足。



汁も一滴残らず頂いて…、昨日の未練もすっかり晴れて…

ご馳走様でした～

今年は、後何回か、これを食べたくなっちゃいそう♪

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