このところずうっと、あの「トマト淡々そば」が恋しくて…
しかも、似たようなお蕎麦は他にないから、さらに切ない。
今日は、どこか肌寒い、あったかお蕎麦にいい日和。
大急ぎであれこれ所用を済ませ、急ぎ電車に乗り込み向かった久米川。
久米川駅南口、ほのぼのとした商店が並ぶモザイク通りの中程に…
涼しげな純白の暖簾が下ろされた、清楚な街蕎麦屋風情。
久米川 「手繰りや 玄冶」
入口からも見える石臼は、暇さえあればご主人がごろごろと回す、
手挽き用の石臼だ…
すでに2時を回ろうとする、どっぷりの昼下がり。
中休みなしのお店のうれしさに、躊躇せずに扉を開けば、
こんな時間でもなお、お客さんが一人、ゆるりと寛いでいる。
改装して、ぐんと居心地のよくなった店内のテーブルに腰を下ろし…
置かれた品書きを眺めていると、「今日も肌寒いですね…」
と、女将さんがお茶を出して下さり、そのお言葉を受け、
「そうなんです…、、、なので…、熱燗、下さい♪」
と、程なく出された、浦霞の熱燗に、添えられた、今日のお通しは…？
わーお、これはうれしい、「餡かけ揚げ蕎麦」。
かりっかりの香ばしい揚げ蕎麦に、とろりとからまる上品な餡。
ちょっと「たか志」を思わせるこの一品、これ、メニューになって欲しいなあ…。
と後でお聞きしたら、このお蕎麦、女将さんが打ったお蕎麦だそう！
誰も食べてくれなくて、こうなりました～と、お茶目に話す女将さん 
と、これをうれしくつまみつつ、横にかけられたお料理の品書きを見上げると…
あっ、まだあった 
最近又恋しくなっていた竹の子料理。
きっとこれが最後のチャンス、と、「筍の炙り焼き」を早速注文。
程なく出されたお皿の上には、小ぶりの穂先の筍が何本も。
しかも、しゃきしゃき感の残った「蕗味噌」まで添えられて。
この蕗味噌が、実に美味しく、これだけでも、くいくいお酒が進んでしまう 
(これ、お持ち帰りしたいくらい…）
…と、これでゆるりとした午後のひと時を楽しんでいると、
「ピザ、お届に参りました～」
と、ちょっとおどけて、奥様がおっしゃり…
えっ？ピザ？、と見ると…、ホントにピザだっっ
それも、手のひらサイズの、ミニチュアピザ （＾＾；
とは言えこれが、なかなかの本格的。
後ろからご主人が、「なんか、面白くって、最近これに凝っちゃって…」
とおっしゃるピザは、カルパスを刻んだサラミに、ピーマンの代わりはししとう。
軽くって、見ているのも楽しいミニピザに、喜んでいると…
続いて…、「二枚目、焼き上がりました～」
と、これが美味しい！、桜海老のミニチュアピザ。
「暇があると、こんなの作っちゃって…（＾＾；」
などとおっしゃるが、これも、品書きになったらいいなー
と、ミニチュアの具材を、あれこれ三人で話し合し合ったりし…
そろそろ、お目当てのお蕎麦を頂こう～
と、程なく、ここずっと食べたくて、食べたくていた…
念願の…、「トマト淡々蕎麦」
ほわぁと湯気を立てた丼の中は、赤に緑の鮮やかなコントラスト。
まずは、蓮華ですくった汁、これが…、美味しい～
濁りない澄んで透明な白出汁に、じわりと広がる、トマトの酸味に甘み。
三つ葉を避ければ、鶏そぼろと筍の旨み餡がたっぷりと乗せられ…、
散らされた枝豆が、時折ほこっと感じる、豆の旨さ。
しばし汁に没頭し、蕎麦を手繰れば、手挽きした粉を混ぜた蕎麦は、
うっすらと透けて見える、蕎麦の粒。
この汁を纏い、ほろりとして、香ばしさがじわ～っと広がり…
後は、ざっくり混ぜ、この餡を絡め、すっかり夢中。
食べ進めるに従い、じわじわ溶けていく、熱を帯びたトマトの甘みが濃厚。
切れやすい玄冶さんの蕎麦は、トマトに鶏そぼろ餡に次第に溶け、
最後は、まるでトマト淡々蕎麦雑炊のようになり、
これが又、後を引く美味しさで…。
蓮華ですくいすくい、最後の一滴まで惜しむように頂いてしまう。
やっと、ここ何日間の欲求が満たされた満足感に、ほおっと浸り…
ご馳走様でした～
そろそろ、夏に向けてのメニュー。
お願いしたら、この「トマト淡々そば」冷やしを作ってみてくれるそうで…
今から、これも又楽しみ
「手繰りや 玄治」
東村山市栄町2-38-2
042-398-5833
11:00～21:30
11:00～15:00（月曜）
火曜日定休
禁煙
2011年 3月24日 「たらこのからすみ」に、「若竹せいろ」
2011年 1月26日 「煮やっこ蕎麦」
2010年10月13日 「焼き茄子の生ハム巻き」など蕎麦前を、絶品「松茸そば」
2010年 8月 4日 「夏野菜のじゅれかけそば」
2010年 6月28日 「夏野菜のじゅれかけ」絶品「トマト坦々そば」
2010年 3月21日 「若竹せいろ」
2009年 8月 5日 手挽きで「冷かけそば」
2008年 8月 8日 「自家製さつま揚げ」に「冷かけそば」
2008年 3月 7日 「海老しんじょう」に、「鴨ロース付き鴨せいろ」
2008年 1月29日 豪華っ「野菜天せいろ」
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手がかかってますね。知りませんで
した。
そうなんです、去年末、某雑誌の取材の折に、きちんとお聞きして、その手間暇かかった汁をしっかりとお聞きし感心しました。
手挽き、私は合うと思います（＾＾）。
しっかりとした味わいに、あの蕎麦が対峙すると思われ…。
今度、私も手挽きで食べてみます♪
[残っていれば…、ですが（＾＾；；））
手がかかってますね。知りませんで
した。
＞この汁には、手挽きすごく合うと私も思っ
ていて…
女将さんは手挽きでは食べたことがな
いので逆に合いますか？と聞かれてしま
いました。
めんつゆだなんて、この坦々に合わせ出汁を取り（かけとは別の）、白醤油で風味付け、それを合わせた汁。
本当に、玄冶さんの汁は素晴らしいです。
手挽き選ばれたの正解です（＾＾）。
この汁には、手挽きすごく合うと私も思っていて…
私も又食べに行こうっと（＾＾）
いただきました。最初につゆを一口飲ん
でみると、深いけれど、おおざっぱに言
えばめんつゆ＋トマトの味で、想像で
きる味。ところが食べ進めると蕎麦や具
材との相性がよく箸が止まらない。特に
トマトが味の濃い甘いトマトを使ってるん
ですね。また、このつゆに蕎麦の味が負
けてないところが感激でした。
このレシピに手挽き蕎麦を使ってもらう
のはもったいないかと思ったのですが、
トマト淡々も食べてみたいし、ここの手挽
きははずせないしと悩んだ末にさもしい
根性とは自覚しつつもお願いしてよかった。
私も、「終わっちゃったんですか～っっ」って言って、作ってもらったんです。
いつでも、たいてい言ってくれれば作ってくれる、裏メニューみたいなものになっているかも（＾＾）。
これ、いいですよね♪
クセになる美味しさ。
それはそうと～
しゃりしゃりかき出汁氷の乗った「冷やかけ」いよいよ始まりましたよっっ♪
玄冶さんのトマト坦々蕎麦いただいてきました。
これって裏メニューなのですね。
yukaさんがupしたのが5月の終わりでその後何度か伺ったのですがメニューになくて、ついにお聞きしてしまいました。それも忙しい昼時に。（玄冶さん、ごめんさない）
そうしましたら、ちょっと時間がかかりますと言うことでしたが、お言葉に甘えて待たせていただきました。
トマトの酸味がとっても爽やかでとっても美味しかったです。トマトの赤とチンゲン菜の緑のコントラストも美しく目も楽しませていただきました。癖になるおいしさですね。また是非食べたに行きたいです。
この時季は稚鮎の天ざるもありますよ。
次は何をいただきに行こうかといつも楽しみなお店です。
早速にでも食べに行きたくなってしまいます。
今度暑い日には、これ♪ですね（＾＾）。
情報、とてもうれしい、ありがとうございます。
カンカン照りの暑い日でしたので、是非、ピリ辛のトマト坦々蕎麦を食べたい！と伺ったのですが、残念ながらメニューにありませんでした。
それならと、つけカレー蕎麦をいただいてきました。
本当においしいカレーでしたよ。
このカレーをたっぷりカレー南蛮で食べたいなぁとメニューを見たのですがありませんでした。
お蕎麦の風味がカレーにかき消されてしまうからかもしれませんね。。。
そうそう、つけカレーが出ているそうで。
近所のお友達が食べて来たそうで、よかったとの事です。私も早く行かなくちゃ。
風評被害、これが今私の最も恐れているところ。人の口に戸は立てられないつらさがあると思いますが…
私も積極的に食べて行きます、つもりです。
茨城の被害、先日訪れて胸が痛みました。
設備などの復興は進んでいるのでしょうか…。
そんな中の猛暑は、つらいですよね。。
ああ…。
玄治さんのご主人も震災当初は茨城産の玄蕎麦を使う事に悩んでいた様です。(実際に一時期、蕎麦の味が微妙に変わったと感じました)
私は個人的に絶対に茨城産蕎麦を使い続けて欲しいとお願いしましたが、心配するお客さんも居るのは現実。
先日、伺った様子では吹っ切れたご様子でしたから安心しました。
ただ今後、蕎麦業界も風評被害、実被害と直面せざるを得ないと思いますが。私は気にせずに頂きますよ。
PS 行ってみた実感。宮城はやはり米処と良水。だからこそ良酒蔵元。その分蕎麦は弱いかな。流行りの山形の冷し肉蕎麦のお店風が多いです（笑）。
もう一つ、宮城はじめ東北沿岸部の津波被害は想像を絶します。ただ津波被害を免れた地域との差が激しい。同一地域でも格差が有り。地震の建物への被害は余震の多かった茨城や福島の方が甚大。
色々と考えさせられる毎日です。
私なんぞ、頭の下がる想いでいっぱいです。トム様のような方々がいらっしゃるお陰…。本当に、お疲れ様でした。
私の所にも届き、前回伺った時に、新メニューになったらお葉書出します、とおっしゃっていたので、私も楽しみにしているところです。
毎日夜中まで仕事で仕事場所と宿泊場所の往復でしたが微々たるものですが復旧にお手伝い出来たのか。良くわかりませんが。
玄治さんより季節の葉書頂き、茨城産蕎麦粉を使い続ける予定との事。由や。
また伺いたいと思うこの頃。(６月メニューのカレー蕎麦街頭来になります)
お料理もいろいろあって、手頃で美味しく、
この斬新なお蕎麦が又楽しいの。
何度も通っていい、そんなお店です。
中休みがないのも、いいんですよ～（＾＾）
そうそう、去年のジュレかけも覚えてます
いろいろ美味しそうなものが沢山あって
長居しちゃいそうなお蕎麦屋さんですねっ
夏の「野菜じゅれがけ」もよかったし、煮やっこそばなどなど。
中でも、このトマト淡々は楽しい一品。
しかも、蕎麦は手挽きなんですよ（＾＾）。
是非、こちらにも…
＞タバスコの対象物
gunさんに、分かってもらえてよかった～（＾＾）。
ちっちゃいです。
パリパリで、そう！ビールにもお酒にもいい充てでした。
最近、暇な時に(お客さんの流れが）出しているそうですよ～
（そろそろ終わってしまうかも…）
この日は、どうしてもトマト淡々蕎麦が食べたくて行ったのですが、やっぱり美味しいです（＾＾）。
夏の冷バージョンも、楽しみですよね(u_u*)~
それに、「リベンジ」も残ってましたよね♪
うふふー
桜海老のピザ、これ、お酒によかったですよ～（＾＾）。
種蕎麦好きとしては、
これは見逃せないかな。
ピザなんて、蕎麦屋にだすのも
冒険的でいいですね。
わかります。小っちゃいですね。でも
ビールでも日本酒でもいけそう。
そういえば、前回はお通しは、生の
殻付きエビに塩が添えられてました。
ナイスでしたよ。
あぶりも、若竹せいろも
素晴らしかったですね。
（来年が待ち遠しい^^;）
トマト坦々冷し版、いただいてみたい！
ピザや巣籠り？もいつの間にか品書きに乗ってたりして・・・
線が違うので行きづらいのですが、また伺いたいお店です。
桜海老のピザは、羨ましいな。
遊びでとか言ってるんですが、結構、真面目に作っている様子が有るんで、やはりお品書きの試作品かな？
トマトタンタンが入っているって事は、季節の蕎麦がチェンジしましたね。
私もまた伺わなくては。
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