先日、しゅうちゃんさんのブログを読ませて頂いて、はっと。
そうだった…、ずっとここにも行きたいと思っていたんだっ 。
と思い出したら、もう、早速行きたくてたまらない。
午前中の新宿での所用を済ませ、急ぎ中央線に乗り込み秋葉原へ 。
「いずみ橋」を渡って、ビルの並ぶ通りを歩いて行くと程なく。
すっきりとした佇まいに、木の看板の文字が江戸情緒感じる粋な風情。
秋葉原 「手打ち蕎麦きり 匠」
午後一時、入った店内には、常連とみられるお客さん一人。
静かな空気が流れる店内は、センスのいいカウンター席に、テーブル席二つ。
空いているところにどうぞ、とまだお若い女将さんに告げられ、
贅沢に、カウンターを望めるテーブルの一つに腰を下ろす。
すぐにお茶を出され、早速開くお品書き。
お蕎麦は、松翁さんのお弟子さんらしく、「ざる」に「田舎」。
「合い盛り」もあるようなので、やっぱりこれが食べたいなあ。
…が、気になるお蕎麦が、いくつもいくつも 。
「とりごぼう汁」や「きざみ鴨汁」、さらに「まかないそば」も興味しんしん。
おつまみの品も手ごろな値段で揃っているのもうれしく…
お蕎麦は「常陸秋そば」100%の文字に、途端に頬がほころんでしまう
…が、その前に…
一つ所用も澄んで、次の予定は午後4時過ぎ、ちょっと蕎麦前も楽しみたい。
と、「黒龍」悠々に、「匠」のぬか漬けを選び注文。
はらりと鰹節がかけられた、自家製の「ぬか漬け」は、
しっかり漬いた胡瓜に大根、糠の効果で甘みが増した人参の盛り合わせ。
ほっとする美味しい糠漬けがうれしく、ゆっくり猪口を口にしてると…
一人、又一人と、常連のお客さんなどが次々に扉を開きいらっしゃる。
愛されているお店なんだな~、と流れる温かな空気が心地よく…
私もそろそろお蕎麦を頂こう、と、「合い盛り」をお願いしようと思っていたら、
「田舎」蕎麦が終わってしまったとの事で、ん~ん、残念
だったら…、と壁に貼られているランチ限定「牡蠣そば」に惹かれたり、
珍しい「手打きしめん」の文字に、興味もあったのだが…
初めてのお店、「ざるそば」をまずは頂こう。
と、程なく出された「ざるそば」は、こんもりたっぷり盛られ出される。
艶々と輝く細切りされた蕎麦は、きりりとした面持ち。
老舗「松翁」で修業なさってきたご主人、蕎麦も粋な顔立ちをして横たわり…
手繰り口に含むと、程良い腰が歯に感じ、するりと落ちる喉越しの良さ。
その飲み込んだ後から、ぐっと込み上げてくる、常陸秋そば独特の香ばしい風味。
あ…、この蕎麦の風味、これはたまらない…
出汁の奥行き感じる、まろやかな汁が蕎麦をぐっと支え、
ちょっと浸し頂くと、さらに蕎麦の風味が増し、後は一気に手繰ってしまう。
頃合いピタリと出して下さった蕎麦湯は、風流な鉄瓶で。
注ぎ入れると、しっかり白濁したとろりとして滑らかな蕎麦湯。
何度か注ぎ入れ、たっぷりこれも頂く、このひと時が至福のひと時
ご馳走様でした~
秋葉原の駅からも程近く、思っていた以上に美味しい蕎麦に大満足。
ここは是非…、夜にもゆっくりと来てみたいなあ…
「手打ち蕎麦きり 匠」
千代田区神田須田町2-25-2
03-5256-5670
11:30~14:00 / 17:00~22:00
(土曜昼のみ)
日曜祝日休
禁煙
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「田舎」があったなんて羨ましいです。
次回は私もぜひ…。
そうそう、100円のランチの日替わりご飯とかもあったり、夜にはお料理も楽しそう。
又伺いたいお店です。
コメント、とてもうれしいです。
ありがとうございました(^^)。
所用で秋葉原まで来たのでさっき行ってきました。
あいもりと日替わりごはんを頼み、貪るように平らげてきました。
ボリュームもあり、とても美味しいそばでした。
最後のそば湯も白濁したやつをたっぷりと。
いい情報ありがとうございました。ではまたROMに戻ります。
それは、すごいです。
温泉好きでうが、溜飲はあまりした事がないのですが、やはり味の違いがあるんでしょうね…。
そうなのです。
大差なさそうで、打ち手が違うとこうも様々な蕎麦に変わるのか、と思うと楽しくてたまりません。
又時期によったり、その打ち手の感情にも変わったりもあって…。
>素直な気持ちで、
ありがとうございます。
私も蕎麦の前では、いつも真摯な気持ちでいたいと思っています。
たとえばわたくし、
さほど旨いものを食っていない割には
割かし舌が肥えていまして、
「なんでかなぁ~」と考えてみるに、
飲泉で鍛えたのですよ。
強力循環泉だろうとなんだろうと
舌の上で2千ヶ所以上の温泉を転がしては
自分なりに子細に微細なる温泉の差異を観察してきた。
旨い手打ち蕎麦って大差はなさそうですが、
でもちょっとした差異を、
変にマニアックになるでもなく、
ゆかさんみたく素直な気持ちで楽しめたのなら、
そこから拓けてくるなにか、
ブログが本になる以上のなにかが
あるのかも知れませんね。
いや、本になっただけでも大したものですけど。
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