つい先日、mayu-mayu様から教えて頂いた、うれしい情報、
「初後亭」さんで、今年も蕎麦が始まったそう。
今まで食べ損ねていた事もあり、これは早速食べてみたい。
と、羽村の「FUKUSHIMAYA」にお刺身を買いに行こう♪と、彼を促し、
ドライブも兼ねて、あきる野へ 。
いくつか寄り道しながら辿り着いた「武蔵五日駅」、その程近く。
通りに、温かみ溢れた手造りの道しるべが置かれた路地を入ると…
「自家栽培」の文字がしかと書かれた看板に…
秋川の渓流沿いに建てられた、ほのぼのとしたお店が目の前に。
「自家栽培粉うどん・そば 初後亭」
小麦も蕎麦も、地元あきる野で育て、刈り、そして手打した、
あきる野の風味に、ご主人の手の温もり溢れたお店 。
車を止め、そっと横を見ると、
木々に覆われたさらさらと流れる小川が目の前に広がり、
この風景をしばし眺め…
扉を開くと、あったかな心地感じる、畳敷きの部屋が目の前に。
高い天井のほのぼのとした空間に、4人がけのテーブルが4つ。
靴を脱いで上がり、中の一つのテーブルの、置かれた座布団に腰を下ろす。
すぐに、お茶に切り干大根の煮物も添えて出され…、
早速頂くと、はしゃきしゃきとした歯ごたえがあり、
大根の甘みがじわ~り広がる、美味しい煮物。
もしかして…、この切り干大根も手造りかしら?
と頂き、貼れている品書きに、置かれている品書きを手にし開く。
手打のうどんに、今年も始まったばかりの手打そば。
「なす飯」など、興味しんしんな品に、気になる「地玉子プリン」。
…と一通り眺めるも、頼むのはもちろんこれ「もりそば」。
彼は、あきる野名物との、「引きずり出しうどん」に決め、早速注文。
「うどんは10分程お時間かかりますが…」の言葉に頷いて、
しばし待ち、まず出されたのは、私の「もりそば」。
お皿の上に簀が敷かれ、その上に盛られた蕎麦は、繊細な細切り。
横に茹で野菜が添えられているのが、珍しい…
と思う側から、すぐ目を見張る、ぷつぷつと埋まった蕎麦の欠片。
素朴な野趣さも感じさせながら、どこかはかなげな繊細さがあり、
手繰り上げると、ふわりっと広がる爽やかで香ばしい、蕎麦の香り。
口に含むと、しなやかな腰が心地よく、粗挽きでありながらふわっとした軽やかさ。
噛みしめると、ゆっくりと広がる蕎麦の味わいに…
しっくりと心に感じる素朴な穀物の風味。
ああ、美味しいなぁ
とそのまま何度か頂き、汁をそっと口に含むと、まず感じる醤油の風味。
出汁の感覚が薄い、ちょっと珍しいもり汁なのだが、これを蕎麦に浸すと、
おっ、これは面白い 。
醤油っけの強い汁に浸し頂く蕎麦は、ぐんっと甘みが広がるよう。
しかも薬味に山葵はなく、生姜に葱というのも又珍しく、
生姜を加え、蕎麦を浸し頂くと、ふうむ成程、これは美味しい 。
そして、添えられた、あきる野の茹で野菜。
まずは、それだけで汁に浸し頂くと、あっま~いっ。
キャベツに人参、大根に小松菜、野菜の甘みが濃厚で…
さらに、蕎麦と一緒に汁に浸し頂くと、これっ、これが旨いっ。
野菜のしゃきっとした歯ごたえに甘みと、蕎麦の味わい。
どこか、「糧うどん」に似た、この素朴な食べ方に、すっかり夢中。
結構、しっかり盛られていた蕎麦だけど、あまりに軽やかで、するっする。
この蕎麦だったら、いくらでも食べてしまいそう…
一方、ほぼ同時に出して下さった、「引きずり出しうどん」は、鍋仕立て。
いわゆる、湯盛りのようにうどんとお野菜がお湯にぐらぐら出され…
それを、小鉢に取り分け、鰹節、醤油をかけて食べる、そう。
ややベージュかかったうどんもしっかりとして、
ちょっと交換して食べてみた饂飩は、噛みしめた途端に広がる小麦の味わい。
むちっとした歯ごたえもよく、この食べ方、これも楽いな~
と、すっかり二人で大満足
後から来たご夫婦が、「お酒」に「おつまみ」を注文している姿が羨ましく…
ここは、是非、蕎麦がある時期に又訪れたい、としみじみと。
ご馳走様でした~
駅からも近いし、次回は…と、頭の中で画策し、
さて、あきる野のお野菜も買って帰ろう~♪
「自家栽培粉うどん・そば 初後亭」
あきる野市三内字初後
042-596-0541
11:00~16:30
火曜日定休(農作業で早仕舞あり)
禁煙
P5台
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家庭的な、ほっとする心地のある味わいが、このあきる野で頂く良さ、よかったです。
こちらにも、早速行ってきました。
もっと早くに訪れればよかった、と思う程、なんだかとても満足なひと時。
玄米のとろろ飯か、なす飯も食べてみたかったのですが、この日は、ご飯が終わっちゃってたんです~(涙)。
次回は、そちらも是非、
それと、心残りの、地玉子プリンも・・・(^^)。
素朴で地元の空気たっぷりの、のどかな雰囲気。
そうそう、いかにも手造りされたのが伺える、温もりのある建物でした。すごいご主人ですよね・・。
生醤油で食べるうどん、初めてでしたが、醤油が美味しいのでしょうか、これが美味しい。初めての味わいです。
生姜と葱、んー、私も分からないですが・・・、
もり汁も独特なものだったので、もしかしたら、そうなのかもしれないです。
野菜、これが茹でただけなのに、とても甘みが濃いんです。
満足して頂けて、私もうれしいです(^^)。
温野菜が美味しかった。家庭的な味
でしたね。
もり汁は不思議な感覚なんですが、
ここの素朴な蕎麦と野菜の甘みが癖になるんですよ~。
ぜひ、今度は玄米入りとろろ飯もどうぞ。
昔の五日市辺りの雰囲気が沢山残されていますね。
以前拝見したお店のHPで、この建物自体が基礎以外はほぼ手作りだという
ことを知りました。
ジックリと時間を掛けて建物も作る、地元の蕎麦と小麦そして野菜を使うこと。
(茶室はご覧になりましたか?
こういうお店は末永く続いて欲しい、そう思いました。
生醤油で頂くうどん、面白いでしょう?
>山葵がない…辛味大根でもない・・・生姜と葱
越後のヘギ蕎麦は辛子を薬味に用いますが、これも地元の味わいかな?
ネットサーフィンをしていたらたどり着いてしましました。
すっごく透明感のある蕎麦で、見た目だけでも楽しめますね!
野菜がついているのははじめてみました。
うどんも美味しそう。
写真を見てるだけでなんだか満足してしまいますw
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