所用で来ている立川でのお昼ご飯。
随分前に訪れたきりのお店を、ふと思い出し、今日はそこに行って見よう~
立川北口デパートの並ぶ緑川通りから、ななめに入った路地沿いに、
どっしりとした木の看板が置かれた、すりガラスのシンプルな佇まい。
立川 「手打ちそば しぇ もと」
上の看板「shez Yoshinag」は、ご主人のお名前なのかな…
フランスで修行し、フレンチレストランで働いていたご主人が、
独立して営んでいる、立川でもすっかり古株、手打ちのお蕎麦やさん。
扉を開き入ると、4席程のカウンターに、6人がけの大テーブル、
横に、ふたつテーブルが置かれただけの、すっきりとした小さな店内。
すりガラスの窓から、外の日差しが柔らかく店内に注ぎこみ、
小さな空間は、ほっとする空気が流れる中、大テーブルに腰を下ろす。
すぐに、暖かい笑顔を添えて暖かい蕎麦茶が出され…、
後ろにはジャズが流れる店内は、モダンでありながら、気さくな空気。
早速置かれた品書きを手にし見ると…
組み合わせが様々あるのも楽しい、ランチのメニュー。
二組のお客さん達も、このセットを頂いているようで、
中の「ふわふわトロトロ」の文字に惹かれ、親子丼を、ご飯少な目で…
とお願いすると、「レディースセットもありますよ」とにっこり。
お聞きすると、ご飯少な目で、デザートもつくそうで、
それはうれしい、と早速レディースセットに決め注文~
待つ間に、夜のメニューの品書きを見てみると…
これはいいな~、「蕎麦屋で一杯コース」や「ゆっくりコース」。
フレンチシェフだったご主人のお料理も、頂いてみたいなあ、などと思っていると、
程なく出された、親子丼の「レディースセット」。
長野県黒姫で自家栽培した蕎麦を、自家製粉して打たれた蕎麦は、
ところどころに、蕎麦の欠片が混ざった、繊細な細切り。
儚いまでに透けるような蕎麦は、軽やかに広がる清々しい香り。
口に含むと、優しい腰加減の蕎麦は、口に入れた途端にほろりと解ける。
可憐な乙女を思わせるような、するりと喉を落ち行き、
軽やかな心地の蕎麦は、するすると入っていってしまう。
やや甘めの汁が、そっと寄り添うよう蕎麦を支え、
量も控えめのお蕎麦は、食べていたらあっという間。
食べ終える絶妙なタイミングで出された、熱々の蕎麦湯を注ぎ頂き…
横に置かれている、小さなお茶碗に盛り付けられた「親子丼」。
口にすると、文字通り卵はふわっとしてとろり、ほっとする甘めの味わい。
綴じられた鶏肉もふわりと柔らかく、ふと懐かしいような心地感じながら、
量も程よく、これはいいなあ…
添えられた浅漬けのお新香も、しゃきっとして美味しい漬物で、
ほっと、ひと心地つきお茶を頂いていると…、
これも絶妙のタイミングで出される、手作りデザート。
週代わりのデザートは、「桃のシャーベット添え 梨のコンポートソテー」。
熱々の梨は、さっくりとして程よい甘みに、梨の歯ざわりが楽しく、
桃の風味がじわ~り広がるシャーベットが、爽やかでこれは美味しい。
一緒に添えて頂くと、とろりと溶けるシャーベットが実によく絡み、
このコラボレーションに、すっかり大満足
「来週のデザート」、「マロンのクレープ包み、キャラメルアイス」
の文字にも心惹かれながら、さすがフレンチシェフだ…と、
などと感じながら席を立つ。
ご馳走様でした~
いつか…、夜にも来て、
フレンチシェフのお料理を存分に楽しんでみたいなあ。
「しぇ もと」
立川市曙町2-20-5立川ニッセイAHビル1階
042-529-5468
11:30~14:15 / 17:30~21:30
日曜祝日定休
ランチ禁煙
お店のHP
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いつか食べてみたいです。
ふつうに美味しかったですが、それより
2000円の「蕎麦屋で一杯コース」はたしかに気になります。
ありますよー。
昼時だったので、OLさんやサラリーマンの方々が、ちょこちょこといらっしゃっていました。
<あ、よしのさんの為の、ですね(^^)。
私も、かれこれ10年ぶりくらいだったのではないかと思う程で、とても懐かしかったです。
もちろん、当時は蕎麦前をする事があまりなかったので、こちらでお酒を頂いた事がなくて…。
確かに昼時、OLさん達がランチを食べている中、ちょっと頼みずらい感じはありますが・・・
今度は、やってみますです!
自家栽培の文字、まだしかと書かれていましたよん♪
(かな井さんも、かなり長く行ってないなあ…)
(初めて?でしたか・・・
あの、昔の立川駅周辺のごちゃごちゃした雰囲気が色濃く漂うところ、
もう北口では数少なくなってきました。
(何故か「無庵」さんといい、立地が面白いですね 笑)
形態としてのニューウェーブっていうのかね、キッチンというような雰囲気で、
周囲のサラリーマンたちにはスポット的存在に思えました。
「かな井」さん@国立も少し近い雰囲気か?
やはり、ここではEビールを始め、多少蕎麦前交えて楽しみたいのですが、
お勤め人のランチ時には少しな、抵抗を感じつつ、、、
⇒ 嗜んでおりましたね(大笑;
自家栽培のアピールが今もありましたか?
→ yuka (03/19)
→ yuka (03/19)
→ sherbetsST (03/18)
→ 森のたぬき (03/01)
→ yuka (02/24)